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【MLB 移籍 2023】FAのカルロス・コレアはようやく決着!ツインズに戻る!

ようやくツインズに決定

 ザンダー・ボガーツ、トレイ・ターナー、ダンスビー・スワンソンらとともにSSのビッグ4に数えられ、しかもその筆頭に挙げられながらも、なかなかディールが決まらなかったカルロス・コレアですが、現地2023年1月11日、ようやく決まりました。

ミネソタ・ツインズに決定です。こちらはフィジカル・チャックも通り、ファイナルとなっております。

SFG、NYMで決裂 

 カルロス・コレアは去る2022年12月13日にサンフランシスコ・ジャイアンツと13年/$350M(2023-35)のメガ・ディールで合意。前年オフに初FAとなったカルロス・コレアですが、2021年オフは例のロックアウトがあった関係で交渉期間が短くなり、望んでいたロングタームでのディールを待つ時間が無くなり、ツインズと3 年/$105.3M (2022-24)、2022、2023終了後にオプトアウト可というショート・タームでのディールに手を打たざるを得ませんでした。

 カルロス・コレアは再びロングタームの契約を求めるべく、2022年シーズン終了後にオプトアウトを敢行して再びFAに。上記のジャイアンツとのディールが決まり、1年待った甲斐があったと半ば祝福ムードになったのも束の間、それを吹き飛ばすかのようなクレームが発生。ジャイアンツがフィジカル・チェックで待ったをかけたのです。この張り手のような一発でジャイアンツとのメガ・ディールは破談。

 そして、これからどうなるんだ?と思われた直後、正確にはどちらからすり寄ったのは不明ですが、メッツが手を差し伸べました。そのメッツからのディールは、12年/$315M (2023-34)。ジャイアンツからのオファーよりも年数も短くなり、金額も下がりましたが、メガディールであることには違いなく、これでコレアは念願のロングターム・ディールを実現し、今度こそと祝福ムードに包まれました。が、しかし今度はメッツからなかなかOKが出ません。やはりフィジカル・チェックで引っかかったのです。

 メッツとのディールが成立した時、「これはよく出来た話だな」と思ったものです。ひょっとしてメッツはお金の力で・・・などと勘ぐりたく面もあったのですが、このフィジカル・ペンディングにより、さすがにそのような込み入った話はなく、ジャイアンツとのディールがだめになった後でメッツとのディールが成立したのだと改めて思った次第です。

 待つこと数週間・・・結局、メッツとの話し合いも暗礁に乗り上げて決裂。コレアに再び暗雲が立ち込めました。

 しかし、現地2023年1月10日、ESPNのジェフ・パッサンさんの独占で、コレアはツインズとのディールで決まる見込みであることが明らかにされました。そしてその数時間後の現地2023年1月11日に正式にファイナルとなり、ツインズ入りが決定したのでした。

ツインズとのディール

 ツインズとのディールの中身は下記の通りです。

  • 6年/$200M (2023-2028) + べスティング・オプション
    • サイニング・ボーナス:$8M (2/23 と2/24に$4Mずつ)
    • 支払い
      • $32M(2023-24)、$36M(2025)、$31.5M(2026)、$30.5M (2027)、$30M(2028)
    • オプション
      • 2029 $25M クラブ・オプション、2030: $20M クラブ・オプション、2031:$15M クラブ・オプション、2032:$10M クラブ・オプション
      • べスティング(=設定条件)
        • 前年のPA: 2028年に575PA,2029年に550PA、2030年に525PA、2031年に502PA達成で、翌年のオプションを行使
        • 前年にMVP TOP5、SS、WS MVP、LCS MVP獲得でも翌年のオプションは行使される
      • オプトアウトなし
      • フル・ノートレード条項あり

 保証は6年/$200M。これに加えて、2029年から2032年まで計4年/$70Mのべスティング・オプションが付いており、契約は最大で10年/$270Mとなります。

クレームがついた右足首の怪我(2014年)

 ジャイアンツ、メッツともに懸念を表明したのは右足首。

 これがいつの怪我かというと、8年半前の怪我。2014年6月21日、当時19才でデビュー前のカルロス・コレアは、クラスAレベルのカリフォルニア・リーグのランカスター・ジェットホークス戦に出場。そのゲームで3Bにスライディングした際に右足首を骨折。正確には右足首のすぐ上の腓骨ひこつの骨折です。

 ジャイアンツのメディカルの判断は、これが今後の選手生活に影響してくると診た訳です。メッツの所見もほぼ同じ。

 ジャイアンツは堅実なところがあるので、リスクを感じたというところでしょう。一方、メッツもフィジカルに対しては時に厳しく、2021年のドラフトでクマール・ロッカーの肘に懸念を表明して契約金を叩いて、破談になった過去があります。もっとも、ドラフト時に怪我に懸念を表明して契約破談になるのはたまにあることではあります。

 ツインズはどうか?というと、結果の通り、大丈夫であると判断した訳です。ここが興味深いところです。

 カルロス・コレアは、2015年のデビュー以来、8シーズンでIL入りしたことは何度もありますが、今回の右足首が起因して休んだことはありません。

 果たして今後、どちらの判断が正しかったのか?時間が判定することになりそうです。

 ツインズとすれば、前年にOKを出していたのに今更、若い頃の右足首の骨折でNOを出せないでしょう。

 もともとツインズはコレア獲得に参戦していましたが、$300Mには程遠く、早い段階で候補から外れていましたが、思いもかけず再契約を得ることが出来ました。コレアがSSに入ることでツインズの攻撃陣はかなり落ち着きます。メッツに行っても3Bで良いのか?というところもあったでしょうから、本人はどう思っているかわかりませんが、良い縁があったということになれば良いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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