ALCS Gm3 BAL 1 @ 7 TEX (TEX がスウィープ)
現地2023年10月10日、オリオールズとレンジャーズのALDS Gm3はグローブライフ・フィールドに舞台を移し、Gm3が行われ、レンジャーズがネイサン・イオバルディの好投と、序盤の6得点でオリオールズを圧倒。3連勝でスウィープし、2011年以来のALCS進出を決めました。
【YOUTUBE】The Texas Rangers are MOVING ON! CLINCH ALCS Berth (Final Out & Celebration)
スタート
後が無くなったオリオールズは細かく打順を入れ替えてきました。どっしりとした打線でこの方がしっくり来る感じです。2Bにはアダム・フレイジャーを起用。ウェストバーグは3Bでスタートしました。
一方のレンジャーズは打順、メンバーともに変わらず。
# | BAL | TEX |
---|---|---|
1 | SS: ヘンダーソン | 2B: セミエン |
2 | C: ラッチマン | SS: シーガー |
3 | RF:サンタンデア | DH: ガーバー |
4 | 1B: マウントキャッスル | RF: アドリス・ガルシア |
5 | DH: オハーン | LF:カーター |
6 | LF: ヘイズ | C: ハイム |
7 | CF: マリンズ | 1B: N・ロウ |
8 | 3B: ウェストバーグ | 3B: ヤング |
9 | 2B: A・フレイジャー | CF:タベラス |
P | D・クレマー | N・イオバルディ |
ネイト、PSに強し!
このゲームを下支えしたのはやはりレンジャーズ先発のネイサン・イオバルディ。
RS前半はCYペース
まず、今季のネイサン・イオバルディは、前半戦(4/1-7/18)で19試合、123.2イニングを投げ、11勝3敗、ERA 2.69。サイ・ヤング賞を狙おうかという勢いで好投を続けてきました。ジェイコブ・デグロムがトミー・ジョン手術で離脱した中、彼が今季のレンジャーズを支えたヒーローの1人と言っていいでしょう。
9月は大苦戦
ところが、後半戦に入り腕のトラブルがあり、ベロシティーがダウン。9月序盤まで約1.5ヶ月にわたって戦線を離脱しました。
そして9月5日に戦線に復帰してからのネイトは、まるで別人。9月のERAは6試合で20.1IPを投げ、9.30!
ネイトのこのシーズン後半の姿を見れば、PSは大丈夫なのか?と誰もが思ったはずです。
PSで実力発揮
しかし、9月とは打って変わって、現地2023年10月4日のレイズとのワイルドカード・シリーズではレイズ打線を相手に6.2イニングで被安打6、失点1、BB 0、SO8をマーク。ベロシティーが復活しました。
そしてALCS進出を決めるこの日もネイトは好調。7.0イニングを投げ、被安打5,失点1、BB 0、SO 7、HR 0。この日もベロシティーは96-97mphをヒット。スプリット、スライダー、チェンジアップ、カーブと左右にコマンド良く散らし、オリオールズ打線に的を絞らせませんでした。
この投球でのポストシーズンのキャリア通算ERAは56.2 IPで2.70に。今季、やはりポストシーズンで活躍しているザック・ウィーラーのERA 2.59(48.2 IP)に迫る高品質の投球を披露しています。なお、歴代、PSで8先発以上に登板してもっとも優れた数字を出しているのは、元ジャイアンツのマディソン・バンガーナーで102.1 IPで2.11です。
TEX、2回までにゲームを決める
ゲーム展開ですが、レンジャーズが序盤でゲームを決めてしまいました。
- 1回裏
- コーリー・シーガーがRFへソロHRを放ち、先制 (BAL 0, TEX 1)
- 2回裏
- 1アウトからジョシュ・ヤングがシングルで出塁。
- レオディー・タベラスは3Bポップフライで2アウト
- マーカス・セミエンがLFへダブル(2アウト2、3塁)
- コーリー・シーガーは申告敬遠(満塁)
- ミッチ・ガーバーが3塁線を破るタイムリー・ダブルで2人が生還。(BAL 0, TEX 3)
- 2アウト2、3塁でアドリス・ガルシアが左中間へ3ランHR (BAL 0, TEX 6)
- ここでBALは投手交代。ディーン・クレマーからタイラー・ウェルズへ
- エバン・カーターは凡退
- 5回表
- 2アウト2塁でガナー・ヘンダーソンがRFへシングル (BAL 1, TEX 6)
- 6回裏
- 先頭のナサニエル・ロウがRFへダメ押しのソロHR (BAL 1, TEX 7)
- 8回表
- アロルディス・チャップマンが登板。
- ホルヘ・マテオは三振で1アウト
- ガナー・ヘンダーソンがシングルで出塁
- アドレー・ラッチマンはRFフライで2アウト
- アンソニー・サンタンデアがストレートの四球で出塁(2アウト 1、2塁)
- ライアン・マウントキャッスルもストレートの四球(2アウト満塁)
- レンジャーズはホセ・レクラクを起用。オリオールズはライアン・オハーンに代わってアーロン・ヒックス
- ヒックスは1Bゴロに倒れて3アウト
- 9回表
- ホセ・レクラクがイニングまたぎで登板。三者凡退でゲームセット。 (BAL 1, TEX 7)
またチャップマンが壊しかける
上述のようにレンジャーズは8回からアロルディス・チャップマンを起用するも、またしても突如の乱調で8連続ボールでレンジャーズを危ういところに導きかけましたが、ホセ・レクラクが伸びのある4シームでオリオールズ打線を分断。なんとか凌ぎました。
レンジャーズはやはり後ろの課題が残ったままですが、見事にシーズン101勝のオリオールズをスウィープしました。
BAL、自慢のスターターが崩れる
オリオールズはレギュラー・シーズンでは15勝のカイル・ギブソン、13勝のディーン・クレマー、12勝のカイル・ブラデッシュ、7勝のグレイソン・ロドリゲス、タイラー・ウェルズと非常に良いローテーションをキープしたのですが、ALDSではその自慢のローテーションが残念ながら機能せず。
3戦を合わせたスターターのERAは14.63。ブルペンもポストシーズンでは高めのERA 4.00です。ベテランのカイル・ギブソンをうまく起用したかったですね。
一方、レンジャーズはスターターのERAが2.22、ブルペンのERAが2.16と非常にいい数字を残しています。
打撃の方では、レンジャーズのチーム打率は.283、オリオールズは.243でした。
これでALイーストはポストシーズンで早くも姿を消したことになります。
レンジャーズはALCSでマックス・シャーザーが帰ってくるのかも注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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