SLG=Slugging Percentage
こんにちは(^-^)
MLB打者評価の指標、SLGについてです。
SLG = Slugging Percentage
日本語では「長打率」ということになります。
長打率の内訳
すごく簡単に書くとするなら、1打数につき、どれだけの塁打を放っているか?を表す指標。
まず、1打席(PA =Plate Appearance) ではなく、1打数(AB=At Bat)というのがポイントで、四球、デッドボールは含みません。
塁打とは英語だと、Total bases(トータル・ベース)で、ヒットの種類と考えればいいと思います。シングルヒットは、単打(=1塁打)以降、二塁打、三塁打、本塁打。英語だと、シングル、ダブル、トリプル、ホームランですね。
SLGの計算式は??
長打率の計算式です。
長打率 = 塁打 ÷ 打数
【英語】Slugging Percentage = (1B + 2B x 2 + 3B x 3 + HR x 4 ) / AB
- 1B + 2B x 2 + 3B x 3 + HR x 4 =TB = Total Bases
- ちなみにBはBaseのB。ワンベース、ツーベース、スリーベースのB。日本語なら、上記の通り、1塁打、2塁打、三塁打。
- AB = At Bats ←四球、死球は含みません
たとえば、1920年のベーブ・ルース
たとえば、1920年、ヤンキースへの移籍1年めのベーブ・ルースの成績を見てみます。
【1920年のベーブ・ルースの成績】
- At Bat = 458
- Hits = 172
- シングル: 73
- ダブル: 36
- トリプル:9
- HR : 54
まずTotal Bases(塁打)を計算してみると、
- (73 × 1) + (36 × 2) + (9 × 3) + (54 × 4) = 388
打数(At Bat )で割ります。
- 388/ 458 = 0.847
余談ながら、パーセンテージという言葉を使っていますが、計算からすると、これは加重平均ですね。
1打数当たり、何塁打だ!ということですから。
解釈
要は、長打が多ければ多いほど、塁打数が上がる訳ですから、数値が多い高い方が長打力があるとみなされます。シーズン中はあり得ない数字なのですが、指標の増減を見るサンプルとして、1試合のみのSLGを測った場合、仮に4打数4安打のすべてシングルだったなら、4×1/4 = 1.0 。仮に4打数4安打、全てがHRだった場合、4 x 4/ 4= 4.000とこれだけで考えても、長打が多い方が数字が高いというのはおわかりになると思います。もっとも、シーズンで見ればありえない数字ではありますが・・・。
キャリアでは.500後半でも化け物クラス
目安では通算成績(キャリア)では、.500後半でもうモンスタークラスと考えていいと思います。
【キャリアでのSLGランク】
- ベーブ・ルース: .6897
- テッド・ウィリアムス: .6338
- ルー・ゲーリッグ: .6324
- マイク・トラウト: .5831 (12位) 現地2021年9月7日時点
- ヘンリー・アーロン(ハンク・アーロン): .5545 (23位)
シングルシーズンでは.600後半で相当すごい
なお、シングルシーズンで行けば、.600後半で相当すごいと思います。筆者は、なぜか.700を目安に見てしまいますが、これは欲張りすぎです。戒めておきます。
【シングルシーズン SLG ランク】
- ジョシュ・ギブソン : .9744 (1937/ 25才)
- ミュール・サトルス: .8711 (1926/ 25才)
- チャーリー・スミス: .8699 (1929/ 27才)
- 6位 ベーブ・ルース: .8472 (1920/25才) 上記の例は、歴代6位の成績でした。
トップ3がかなり昔の選手なので、近年の選手で行けば、
- 5位 バリー・ボンズ: .8634 (2001/36才)
- 71位 フアン・ソト: .6948 (2020/21才)
- 100位 クリスチャン・イェリッチ: .6708(2019/27才)
お読みいただき、ありがとうございました。
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