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【MLB噂2021】メッツがフロントオフィス・サーチを開始!ビリー・ビーン、セオ・エプスタインの名前が上がる(追記あり)

【噂】メッツ、オフにフロント着手の動き

 現地2021年9月17日、ニューヨーク・メッツは同地区ライバルで2位のフィリーズとのマッチアップで、後半に追い上げるも、3-4で敗れ、4連敗(Game Score)。シーズン成績を72勝76敗とし、ポストシーズンへの望みがさらに遠のく状況に陥っています。

 メッツは現時点で、地区2位までに入る確率は絶たれ、ワイルドカード2枠目も1%未満という状況。0でなければ、何かが起きることもあり得ますし、過去にはミラクル・メッツと呼ばれたこともあるくらいですから、やりかねないクラブではありますが、今季はそこまではねのけるパワーがあるか?と言えば、相当厳しい見込みです。

新オーナー:コーエン氏の最初のオフシーズン

 2020年9月24日に現オーナーのコーエン氏への売却が成立したメッツ。

 2020年オフも大きなディールを成立させたメッツですが、今オフは、1シーズンを終えた新オーナーが初めて迎えるオフシーズンでもあります。

相次ぐGMの不祥事 

 いい船出になったように思えたメッツですが、選手からではなく、フロントオフィスからほころびが出ました。

 まず、その手腕を高く評価されていたGMのジャレッド・ポーターが記者へのセクハラで解雇。恥ずかしいくらいの行為でこれはメッツに泥を塗りましたね。

 さらに、ポーターに代わり、アシスタントGMからGM職を引き継いだのがザック・スコットでしたが、2021年9月に入って酩酊運転で逮捕。

 もう幹部がどうしようもない状態に陥っていて、現場が勢いを失くすのも無理はないとの見方もできますね。

サンディー・アルダーソンは動かなそう

 現在のメッツのフロントオフィスは、新オーナーのスティーブ・コーエン氏を筆頭にオーナーシップに5名が在籍。この中には、まだオーナーシップの%をわずかに持つ旧オーナーのフレッド・ウィルポン氏もいます。

 その下にいわば、球団社長としてサンディー・アルダーソン。

 ベースボール・オペレーションはその下。ザック・スコットを筆頭に各分野にわかれて配置されているという形式。

METS Front Office Directory

 現時点ではサンディー・アルダーソンはそのまま。彼はコーエン氏の右腕のような人なので、彼が編成を俯瞰的に見る役割を担っています。フロント・オフィスの着手と言っても、編成以下と思えば良さそうです。

 そこで白羽の矢が立っているのが、ビリー・ビーンとセオ・エプスタイン。

実はメッツに縁のあるビリー・ビーン

 マネー・ボールでおなじみのビリー・ビーン氏は、2021年は、Executive Vice President of Baseball Operations(エグゼクティブ・バイス・プレジデント・オブ・ベースボール・オペレーションズ)というタイトル。

 アスレチックスとメッツは組織体制が若干異なっていますので、同じように語ることはできませんが一つ言えるのは、ベースボール・オペレーションより上の立場で、編成を俯瞰する立場であるということ。

 かなり出世しましたからね。少資本でいかに勝つかを追求した功績は今のMLBに大きな影響を与えましたね。

 そのビリー・ビーンをフロント・オフィスに!というのが今回の噂。

ビーンは、サンディー・アルダーソンの元部下

 いささか、現実味を帯びているのは、ビリー・ビーンはかつてのサンディー・アルダーソンの部下であったという点。この2人にはつながりがあるのです。

 アルダーソンはメッツで現ポジションに就く前の2019年にはアスレチックスのベースボール・オペレーションのシニア・アドバイザーというポジションでした。

 さらに、言えばこのときは返り咲きで、もともとは1983年から1997年までアスレチックスのGMに就いていた人。80年代後半のホセ・カンセコ、マーク・マグワイアはこの人の下で育ちました。1988年から1990年まで3年連続でワールドシリーズに進出、1989年にワールドシリーズ・タイトルを獲ったのもこの人の下でのことです。

 蛇足ながら、ホセ・カンセコの活躍により、MLBにステロイドが広まった面もあります。マーク・マグワイヤもそうです。MLBがNFLなどと比べて対策が遅れたのは、当初、選手会も選手のプライバシーを尊重するという、今では考えられない動きをしていたため。

 なお、ステロイドの使用とサンディー・アルダーソンは関係ありません。念の為。

 ビリー・ビーンは1990年にマイナーのスカウトとして活動し始め、1993年にアシスタントGMに就任。アルダーソンGMの下で引退後のキャリアを発展させたのでした。

ビーンは元メッツの選手

 さらに言えば、ビーンは元メッツの選手。1980年のメッツの1巡目指名でプロ入りしたという経緯もあります。

本当に実現してからの話になりますが、ビリー・ビーンはアスレチックスのスモール・オーナーシップも持っているため、メッツで仕事をするにはそれを手放す必要があります。メジャーリーグ・サッカー、ヨーロッパ・サッカーに関与している分は問われないのではないかと思います。

 仮にアスレチックスVSメッツとなった場合、双方のオーナーシップを持っていれば、力で不正をかけることもできるので、関連当事者になる要素を排除するということでもあります。

追記:ビーンの線はなくなりました。

 現地2021年10月18日、ビリー・ビーンはメッツのフロント・オフィスの就任を断りました。メッツはアスレチックスからビリー・ビーンと空いたポジションの件で話をさせてもらうことについて正式に許可を得たものの、むしろ、ビリー・ビーンの方からアルダーソンに、現時点ではそのポジションに就こうとは思っていないという断りの連絡を入れたとのことです。

 普通に考えれば、ビーンほどのポジションにいるのに、また部下になるのはどうかとも思いますね。

 よって、この線は消えました。

セオ・エプスタインも

 ビリー・ビーンとともに噂になっているのは、レッドソックスとカブスで呪いを解いたセオ・エプスタインです。

 現地2020年11月17日に任期を1年残してカブスから離れたエプスタインもメッツのレーダーが当たっているようです。

 ここは詳細は出ていませんが、欲しい人材には違いありません。

  メッツは、これからどうしていくか、注目ですね。

追記:ビリー・エプラーに決定!

 2021年11月19日、メッツの新GMがついに決定。前エンゼルスGMのビリー・エプラーになりました。

 メッツとビリー・エプラーとの契約は2022年から25年の4年間。金額は明らかになっていませんが、メッツは中/長期でクラブの編成を担う人物を決定。2021年はブレーブスがワールドシリーズを制したように非常に激しい地区での編成はこれからも注目ですね。

 ビリー・エプラーは2016年から2020年までエンゼルスのGM。2020年9月27 日にその職を解雇されていました。トラウトのビッグディール、大谷選手の入団など大きな仕事をまとめ上げた実績があります。

  お読みいただき、ありがとうございました。

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