メッツは今こそデグロムの力が必要に
直近のナショナルズとの3ゲームシリーズを1勝2敗で負け越したメッツ。現地2022年9月3日のGame2では負けが混んでいたパトリック・コービンに6勝目をプレゼントするなど、どうもここのところ、投打がうまく噛み合っていません(パトリック・コービンはこれで6勝17敗に)。
そんなメッツは現地2022年9月6日からピッツバーグに移動し、パイレーツとの3ゲームシリーズです。なんとか空気を変えたいところでしたが、ナショナルズ戦での連敗を引きずる形となりました。
打線が弱っている時にT・ウォーカーが4失点
そのGame1では、タイワン・ウォーカーとミッチ・ケラーの投げ合いでスタート。打線が不調なのは投手が一番良く知っているので、タイワン・ウォーカーもなんとか先取点は与えないように投球していたのですが、平常心を欠いている投球となったためか、結果は2回と3回に計3失点。5回裏にも追加点を許し、5イニングで4失点を計上。打線には荷が重いビハインドとなりました。
5イニングを投げて4失点。またしても貧打にあえいでいるメッツ打線には酷なリードとなり、
その後、メッツは7回表にブランドン・ニモに2ランHRが出て、2-4と2点差に迫る反撃を見せますが、これで打ち止め。
8回裏にはトミー・ハンターがオニール・クルーズにRFへの弾丸ライナーの2ランHRを打たれるなど計4失点。
結果、2-8の大差で敗れました。元気がなかったですね。
大事な時にけが人も
そんなメッツに追い打ちをかけるように2人が怪我をしています。
M・シャーザーは今季2度めのIL
まずは、このゲーム開始前にマックス・シャーザーの15 Day IL入りが決定しました。スタートは9月4日に遡及します。マックス・シャーザーは現地9月3日のナショナルズとのGame2に登板。5イニングで1失点と好投したのですが、67球でマウンドを降りました。その原因が左腹斜筋痛です。
シャーザーは7月初旬にもIL入りとなりましたが、今回はその時と同じ箇所を傷めています。怪我に強いシャーザーゆえ、復帰も早いかもしれませんが、同じ箇所を傷めたというのが気になるところです。
S・マルテは死球で退場
さらに追い打ちをかけるように、現地2022年9月6日のパイレーツ戦では初回にスターリン・マルテがミッチ・ケラーから指に死球を受け、退場。
X線検査の結果、骨には異常がないと判明したものの、現地2022年9月7日のダブルヘッダーには欠場する見込みです。ただでさえ、打線に元気のない中、マルテの離脱も痛いところです。こちらも痛みが引けば、ヒビなどの心配もないので、早い復帰を祈るばかりです。
ブレーブスがアスレチックスに勝利
そして地区ライバルのブレーブスですが、現地2022年9月6日は西海岸遠征で、アスレチックスとの2連戦が始まり、そのGame1で乱打戦を制し、10-9でアスレチックスに勝利しました。
17勝のカイル・ライトの乱調を打線がカバー
ブレーブスの先発は今季すでに17勝をマークしているカイル・ライト。初回に味方打線から3点のリードをもらいマウンドに上がりましたが、3回を終えて5失点。4回裏に3者連続三振で立ち直りの気配を見せたものの、5回裏に3四死球と荒れてしまい、追加で4失点。ここで降板となりました。カイル・ライトは4イニングで、被安打5、失点8、自責点8、4四死球、被本塁打2とゲームメイクに失敗。
5回を終えて9−9という予想外の展開になりましたが、ブレーブスは6回表にオースティン・ライリーの犠牲フライで勝ち越し。その1点をブルペンが守りきり、結局10-9のスコアで乱打戦を制しました。
ブレーブスが開幕以来初めて首位に
メッツが敗れ、ブレーブスが勝利したのでシーズンの成績はともに85勝51敗となり、ブレーブスがついにメッツに並びました。まだ、単独トップではなく、タイで並んでおります。ブレーブスが首位に立つのは開幕戦を除けば今季初めてのことです。
最大10.5ゲーム差
現地2022年6月2日時点で、メッツの成績は35勝17敗。この時ブレーブスは24勝27敗で首位メッツとのゲーム差は10.5。メッツは安全圏内にいると多くの人が思ったことでしょう。
そしてメッツは6月2日以降は50勝34敗といい戦いを見せてきました。
ところが、ブレーブスはそれを上回りました。6月2日以降、ブレーブスはなんと63勝24敗です。
直近7試合では両者の差は顕著
特に勢いの差が出ている直近7試合ではその数字は顕著に表れています。
まずは打撃です。打てないメッツが顕著に出ています。
直近7試合 | ブレーブス | メッツ |
---|---|---|
打率 | .280 (MLB5位) | .231 (MLB17位) |
RUN | 30 (MLB 7位) | 17 (MLB 22位) |
HR | 10 (MLB 3位) | 4 (MLB 20位) |
投手力での比較はご覧の通りです。
直近7試合 | ブレーブス | メッツ |
---|---|---|
ERA | 2.40 (MLB7位) | 4.57 (MLB20位) |
相手打率 | .155 (MLB 1位) | .297 (MLB 29位) |
BB | 12 (MLB 3位タイ) | 19 (MLB 20位タイ) |
メッツはシーズンを通して見れば、投手力はブレーブスと同等かもしくは上を行くレベルなのですが、直近ではその自慢の投手力でさえ、ご覧のような差となっています。
直接対決は残り3試合
シーズン終了までに、両チームの直接対決は残り3試合。9月30日から10月2日にアトランタのトゥルーイスト・パークで行われます。
このままズルズル行ってしまうのか?メッツは踏ん張りどころです。
現地2022年9月7日、メッツはパイレーツとのダブルヘッダーが組まれております。
Game1はクリス・バシットが先発。そしてGame2はジェイコブ・デグロムが先発です。この2試合をどう戦うかで一気にブレーブスに持っていかれてしまう可能性があります。非常に重要な2試合となりました。
デグロムの力にお願いしたいところですね。
追記:メッツ、ダブルヘッダーをスイープ
現地2022年9月7日、パイレーツとのダブルヘッダーに臨んだメッツはGame1でクリス・バシットが7回1失点の好投を見せ、5-1で勝利。
さらにGame2でもジェイコブ・デグロムが7回、被安打3、スコアレスの圧倒的な投球を見せ、10-0で勝利し、ダブルヘッダーをスイープしました。
ブレーブスはこの日、アスレチックスとのゲームでスペンサー・ストライダーが6回を被安打2、失点2の好投を見せ、7-3で勝利。ピッチャー・フレンドリーの球場でしたから、さらに力を発揮しました。
メッツが連勝したため、シーズン成績はメッツが87-51、ブレーブスが86-51で、メッツが0.5ゲーム差をつけて再び首位に返り咲いております。
この後、メッツはマーリンズ、カブス、パイレーツと続き、日程に恵まれております。一方のブレーブスは、マリナーズ、ジャイアンツ、フィリーズとのそれぞれ3連戦を控えております。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント