スポンサーリンク

【MLB 2021】今季初のドジャース@パドレス戦は初戦からポストシーズンの戦いぶり

4月の初戦でベストゲームを演じた両軍

 現地2021年4月16日、ついに今季初のドジャース@パドレス戦がペトコ・パークで行われましたが、すごいゲームでしたね!

 試合時間は4時間57分、ランナーセカンドからスタートするタイブレークをもってしても延長12回までもつれるという、初戦からポストシーズンのような、負けられない戦いを披露したというすごいゲームとなりました。

オフシーズンにヒートアップ

 戦前からかなり期待度の高かったこのカード。その理由はもちろん、両軍の戦力のアップデート。2020年のシーズンオフ開始直後から積極的に動き、2020年の年内にダルビッシュ投手とブレイク・スネルの獲得に成功したパドレス。かなり優位に戦力のアップデートを図りました。

 贅沢税の関係で出足が鈍かったドジャースもブレイク・トライネンの再契約、コーリー・クネイブルのトレードでの獲得などまずはブルペンの補強に着手。ここ数年弱かったところです。さらに、FAの再注目投手でもあったトレバー・バウアーを獲得。パドレスに負けていませんでした。

 その後、パドレスはクローザー候補としてブレーブスからFAとなったマーク・マランソンを獲得するなど、開幕直前まで互いに競い合うように戦力のアップデートを行いました。

タティス・Jr.が復帰

 さらにこのカードを盛り上げたのは、現地2021年4月5日(月)に左肩の亜脱臼と関節唇の損傷で長期離脱も心配されたフェルナンド・タティス・Jr.が復帰したこと。タティス・Jr.は最善のシナリオで復帰しました。

 そのタティス・Jr.が早いイニングでやってくれましたね。

ゲーム展開

 パドレスの先発は21才の左腕、ライアン・ウェザーズ。ドジャースはウォーカー・ビューラーで始まりました。

先制点はキャンプサーノ

 2回裏、ウォーカー・ビューラーは先頭打者のマニー・マチャードにLF前シングルを許します。マチャードは次打者のエリック・ホズマーの打席で2盗に成功。スコアリングポジションに自らをセットします。2アウトまでこぎつけたビューラーでしたが、ジュリクソン・プロファーに四球。

 次打者はこの日マスクをかぶったルイス・キャンプサーノ。キャンプサーノは22才で、2017年ドラフトでパドレスから2巡目指名を受けてプロ入りした捕手。キャンプサーノはビューラーの96.8mphのファストボールをライトへ弾き返し、これをRFのムーキー・ベッツがファンブルする間に2塁に進んでいたマニー・マチャードがホームインし、まずはパドレスが1点を先制しました。

ルーク・ラリーがMLB初HR

 5回表、パドレスはライアン・ウェザーズに代えて、ダン・アルタビラを起用。アルタビラは2020年8月のトレードで、マリナーズからオースティン・ノラらとともにパドレスに移籍してきた投手。

 ダン・アルタビラは先頭こそ三振に斬って取りましたが、つづく伏兵、ルーク・ラリーに右中間に一発を浴び、1-1の同点に追いつかれます。

 ルーク・ラリーは2020年2月にムーキー・ベッツがレッドソックスからドジャースに動いたトレードで、ツインズからドジャースに移籍してきた選手。このトレードは3チームトレードでもありました。

フェルナンド・タティス・Jr.が勝ち越しHR

 振り出しに戻ったこのゲームですが、5回裏、フェルナンド・タティス・Jr.がウォーカー・ビューラーの高めに浮いたファストボールをフルスイング。これがCFバックスクリーンに入るHRとなり、パドレスが再び2−1とリードします。

キーオン・ケラが3失点

 ゲーム中盤、試合を落ち着かせたいパドレスは、6回表に今季パイレーツからトレードで獲得したキーオン・ケラを投入。なんとか流れを自軍へ確定させたいところでしたが、ランナーを二人出した後に、クリス・テイラーが放ったSSゴロを難しい体勢でキャッチしたフェルナンド・タティス・Jr.が2塁へ悪送球。ボールが転々とする間にランナーが二人とも還り、2失点。さらに、ワイルド・ピッチで追加点。計3失点でドジャースに4−2と逆転を許しました。

 これでドジャースの流れかと思われたのですが、パドレスは7回裏にこの回から代わったブレイク・トライネンから1点を奪い、4-3の1点差ゲームにします。

ともにリリーバーが崩れる!

 怒涛の8回、9回ですが、ともに頼りにしていたリリーバーが崩れました。8回表、パドレスはセットアップを期待されているエミリオ・パガンを投入しましたが、制球が乱れHBPとBBでランナーを二人出し、1アウトを取ったところでドリュー・ポメランツに交代。

 ここで食い止めたかったパドレスですが、この日7番2Bで先発出場した25才のザック・マッキンストリーにタイムリー2塁打を打たれ、5-3とリードを拡げられる展開に。

ザック・マッキンストリーとは

 ザック・マッキンストリーは2016年のドラフトのドジャースの33巡目指名の内野手。2020年にデビューしました。遅いラウンドの指名ながら着実に進歩し、2019シーズンにはトリプルAで.382をマーク。2020年にMLBデビューとなった選手です。

ビクター・ゴンザレスで止められず

 このまま逃げ切りたいドジャースは、8回からビクター・ゴンザレスを投入。しかし2本のヒットを許した後、ジュリクソン・プロファーにLFに二塁打を打たれ2失点。これでスコアは5−5の同点に。ドジャースはケンリー・ジャンセンを投入。なんとか2失点で食い止めました。

ジャスティン・ターナーがマランソンから勝ち越し打

 9回表、パドレスはマーク・マランソンを投入。裏の攻撃でサヨナラと行きたかったところですが、先頭のムーキーにシングルで出塁を許します。コーリー・シーガーを内野ゴロに仕留めたまではよかったものの、ここで当たっているジャスティン・ターナーに回ります。ターナーはしっかりと仕事を果たし、左中間にシングルを放ち、これでムーキーが還り、ドジャースがまたしても勝ち越し。6-5のスコアに。

ジャンセンも逃げ切れず

 9回裏、ドジャースはケンリー・ジャンセンにイニングまたぎで最終回を任せました。ジャンセンは2アウトまですんなり奪ったものの、マニー・マチャードに四球。

マチャード、決死の2盗に成功

 このままドジャースがお仕切りそうにも思えたのですが、そこに風穴を空けたのがマニー・マチャード。四球で出塁したマニー・マチャードはエリック・ホズマーの打席で果敢に2塁へ盗塁を試みます。これは単独ではないかと思いますが、このリスクチャレンジが成功。マチャードが2塁に行ったことで、ホズマーはかなり気が楽になったと思います。

 そのホズマーの打球はCF前に。マチャードが還り、パドレスが土壇場で6−6の同点に。

ベンチクリアーも!

 延長10回からはランナーが2塁についてスタートするタイブレークへ。パドレスはマーク・マランソンがそのままマウンドに上がり、打者3人でピタリと抑えます。

 ドジャースは10回裏にデニス・サンタナをマウンドに送りました。1アウト後、ホルヘ・マテオに死球を当てたのですが、これで互いに詰め寄った二人を割くように両軍のベンチがクリアーになる事案が発生。幸いにも口喧嘩でおさまりました。

 ランナー2人が出てフェルナンド・タティス・Jr.という状況になりましたが、ここはデニス・サンタナが三振に仕留め、11回へ

 11回表、パドレスのマウンドにはティム・ヒルが上がりました。ティム・ヒルはムーキーまで回るターンを見事3人で抑え、裏の攻撃に。

 11回裏、ドジャースはデービッド・プライスをマウンドに送ることに。連投になりましたが、こんな場面でもデービッド・プライスがまだいるというドジャースの層の厚さはさすがですね。

 プライスはマチャードを申告敬遠にしたものの、エリック・ホズマーとウィル・メイヤーズを三振に斬って取り、このイニングを凌ぎました。

コリー・シーガーが勝ち越しHR

 12回表、パドレスは引き続き、ティム・ヒルをマウンドに。先頭はコーリー・シーガーでしたが、シーガーは初球を叩き、これがCFへのHRに。タイブレークでムーキーが2塁ランナーでしたから、ドジャースは2点を勝ち越し。

 ティム・ヒルはここから防戦一方となり、ランナーをためたところで、ザック・マッキンストリーにタイムリーシングルを打たれ、さらに1失点でスコアは9-6に。

 これでパドレスは弾が尽きました。

ジェイク・クロネンワースがマウンドに

 パドレスはもう投手がおらず、ここでジェイク・クロネンワースをマウンドに。さらにノーヒッターのジョー・マスグローブをLFに起用。

デービッド・プライスも打席に

 もう後はドジャースの一方的な攻撃に。イニングまたぎとなるデービッド・プライスも打席に立ち、ジョー・マスグローブのいるLFへ犠牲フライを放つなど、ドジャースは12回表に一挙、5得点。11−5というスコアに。

マスグローブも打席に

 12回裏、もう交代メンバーのいないパドレスはジョー・マスグローブを打席に送ったものの、三振。結局、パドレスは途中で力尽きました。

 ゲームは11−6でドジャースの勝利。デービッド・プライスが勝利投手になっています。

 それにしてもすごいゲームでした。

Game2はダルビッシュ投手

 現地2021年4月17日(土)に行われるGame2はパドレスがダルビッシュ投手、ドジャースがクレイトン・カーショウが先発。18 日(日)は、パドレスがブレイク・スネル、ドジャースがトレバー・バウアーが登板します。

 ますます見逃せないこのカード。選手達は10月まで保つのか心配になるくらいです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024】大谷が47-48!ドジャースは初回に4HRを放つも、カブスの粘りに苦戦。
【MLB2024】大谷、山本、今永、鈴木が出場したカブス-ドジャース戦はカブスが逆転!PCAが球際の強さを発揮!
【MLB2024】クマール・ロッカーがメジャー昇格!レンジャーズの2025年のローテーションはすごい!
【MLB2024】大谷、46-46! ドジャースはJ・フラハーティーの好投もあり、ガーディアンズに完勝!
【MLB2024】ドジャース、ブルペン・ゲームで勝利(CLE戦)!初回に6得点!大谷は惜しい当たり2本
【MLB2024】レッドソックス、SSのトレバー・ストーリーが復帰!残り20試合でPS出場なるか!?
【MLB2024】大谷が”45-45”を完成!しかし、テオスカー・ヘルナンデスが負傷退場、G・ストーンもILへ
【MLB契約2024】ジャイアンツ、マット・チャップマンと来季から6年の延長契約
【MLB2024】カブスの今永、ネイト・ピアソン、ポーター・ホッジがコンバインド・ノーヒッターを達成!
【MLB2024】クリス・セールが16勝&トリプルクラウン!念願のサイ・ヤング賞に向けて加速!
【MLB2024】大谷(3盗塁)、フリーマン(2HR)が活躍!ドジャースが地区優勝を大きく手繰り寄せる勝利を上げる
【MLB2024】ドジャース@Dバックス戦のシリーズ・ファイナルに古田氏が登場
【MLB2024】タイラー・マツェック、ブレーブスに復帰へ!ポストシーズン出場資格を得る
【MLB2024】大谷、ベッツ、フリーマンの3者連続HRそしてT・エドマンの決勝打でドジャースがAZに連勝
【MLB2024】V・パスカンティーノの骨折で失速中のロイヤルズがトミー・ファム、ロビー・グロスマンらをウェーバーで獲得
【MLB2024】ブレーブスのマイケル・ハリス2世が信じられないスーパー・キャッチを披露
【MLB2024】大谷が43-43を完成させるも、ドジャースはカーショウの早期退場でブルペンが苦戦
【MLB2024】PS出場資格期限に向けたウェーバーが多数!トミー・ファム、テイラー・ロジャースらのディールが決まるか?(追記あり)
【MLB2024】今季1番のスーパー・プレー!トラビス・ジャンコウスキーがサヨナラを防ぐHRキャッチ
【MLB2024】大谷、コービン・バーンズからリード・オフHR(42号)!デコピン登場で話題独占
【MLB2024】ロイヤルズ、ついに首位ガーディアンズに並ぶ!CLEは打線が冷え冷え
【MLB2024】フィリーズのホセ・アルバラードがリストリクティッド・リスト入り
【MLB2024】史上初の1試合両チーム所属の”ダニー・ジャンセン・ゲーム”はトロントが勝利
【MLB2024】ナショナルズのプロスペクト、ディラン・クルーズがMLBデビューへ!P・スキーンズの元チームメイト
【MLB2024】ラファエル・デバース、通算200号HRに到達!またキャリアに花を添える。
【MLB2024】ダルビッシュ投手、リストリクティッド・リストからILへ!復帰へ一歩前進!(追記あり)
【MLB2024】大谷、サヨナラ・グランドスラムで40-40を完成!!
【MLB2024】マリナーズ、スコット・サービス監督を解任(追記)
【MLB2024】ジョーイ・ボットが引退を表明!キャリア通算のOBPは驚異の.409!
【MLB2024】カブス、クローザー・ロールのヘクター・ネリスをリリースへ(追記あり)
タイトルとURLをコピーしました