スポンサーリンク

【MLB2021】リリーバー、ホアキム・ソリアが引退を表明。その逆転キャリアが興味深い

キャリア通算14年、37才で引退

 現地2021年11月10日、リリーバーのホアキム・ソリア(Joakim Soria )が引退を表明しました。

 鉄腕リリーバーはここ数年、毎年のようにFAとして需要があり、色々なクラブを渡り歩きました。キャリア14年、9クラブで必要とされた右腕は、最後はブルージェイズでフィニッシュとなりました。

タフな右腕

 ホアキム・ソリアは真のリリーバー。キャリア14シーズンで通算773試合に登板。このうち先発したのはアスレチックス時代の2019年6月5日のエンゼルス戦の1試合のみ。しかもこの日はオープナーで1イニングを投げただけ。

 772試合がリリーフでの登板という鉄腕ぶりでした。さすがに2012年にUCLを損傷し、トミー・ジョン手術を実行。このシーズンは全休となりましたが、メジャー昇格後に途切れたのは2012年のみ。それ以外はずっと投げ続け、年平均で68試合、67IPという働きぶりでした。

苦労したキャリア前半

 ホアキム・ソリアはメキシコ出身で2001年10月にアマチュアFAとしてドジャースとサイン。その3年後の2004年10月にドジャースからリリースされます。

1度目のトミー・ジョン手術

 というのも2003年にトミー・ジョン手術を行い、全休。2004年もDSLドジャースで4試合に登板したのみだったからです。この2年は苦しかったでしょうね。

 2005年はメキシカン・リーグでプレー。リリーバーとして5勝0敗、ERA 4.80。その年のオフの12月にFAとしてパドレスとサイン。

 そして2006年もメキシカン・リーグでのプレーとなりましたが、ここで転機が訪れます。ソリアはパーフェクト・ゲームを達成したのです。

 これにより、2006年8月にFAとしてパドレスとサイン。そして2016年12月にルール5ドラフトの対象者となり、ロイヤルズにピックされます。

 ルール5ドラフトで機会を得たソリアは2007年、ロイヤルズの開幕ロスターの座を手に入れ、2007年4月4日についにメジャー・デビュー。ここから運命がガランと好転します。

すごかったロイヤルズ時代(2007-2011)

 デビューとなった2007年は62試合に登板。2勝3敗でERAは2.48。ROYの7位に入る活躍ぶりでした。

 ロイヤルズ時代の2007年から2011年の5シーズンの成績は、298試合、315.1IPで13勝15敗、ERA 2.40。奪三振は341をマーク。

 とりわけすごかったのは2008年と2010年の2シーズン。2008年は63試合に登板してERAが1.60。オールスターにも選ばれました。2010年は66試合に登板。ERAは1.78。

 ロイヤルズ時代のこの活躍ぶりがあったので、その後は需要が減ることがありませんでした。

2度目のトミー・ジョン手術

 そして、上述したように2012年に2度目のトミー・ジョン手術。2012年10月にFAとなり、12月にレンジャーズとサイン。

 その後は2014年のトレードデッドラインでタイガースに移籍。この時の交換要員がコーリー・クネイブルです。また2015年のトレードデッドラインではパイレーツに移籍。

 その後も細かく動きました。

 2018年のトレードデッドラインでホワイトソックスからブルワーズに移籍。ブルワーズではコーリー・クネイブルと一緒にブルペンを盛り上げることに。

 

2021年のソリア 

 今季のホアキム・ソリアはDバックスとブルージェイズに在籍。

 双方合わせて41試合、ERA 5.56。特にブルージェイズに移籍してからがERA 7.88と悪化。ブルペン強化で入ったわけですが、結果を残せませんでした。

 キャリア通算、773試合、763 IP、ERA 3.11、BB9が2.7、SO9が9.8。若い頃に苦労し、トミー・ジョン手術を2度も行った右腕がメキシカン・リーグでのパーフェクト・ゲームで人生を切り開き、メジャーで大成功を収めた人生のストーリーはなかなか味なものがあります。

 それにしてもルール5ドラフトの威力はすすまじいですね。ソリアのキャリアを振り返って、余計に思いました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】デビュー待ち!レッドソックスのローマン・アンソニーが497 ft (150m)の超特大GSを放つ!
【MLB2025】鈴木誠也が15号/16号の2本塁打!カブスはPCAにも一発が出てタイガースに勝利
【MLB2025】Dバックスのコービン・バーンズがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025】Dバックスが敗戦確率99.9%からの大逆転!9回に6点差をひっくり返しATLに勝利
【MLB2025】パドレス、負けゲームをひっくり返す!9回に同点に追いつき、延長で勝利
【MLB2025】激アツ!パドレスが延長の末、1-0でジャイアンツを下す!最後はホセ・イグレシアスが決める!
【MLB2025】大谷が23号HR!さらに土壇場であわやHRかという大きな犠牲フライを放つも、ドジャースは延長戦で敗れる
【MLB2025】ドジャース、ライアン・ヤーブローの軟投に大苦戦!山本は今季初の早期降板
【MLB2025】DET-KCで壮絶な投手戦!マイケル・ワカとタリク・スクーバルがともに譲らず!(追記あり)
【MLB2025】ドジャース、18-2でヤンキースに大勝!大谷は2安打、ジャッジは2HR(21号)
【MLB2025】ジャッジの狼煙の一発に対し、大谷が2発で応酬!WSリマッチはドジャースが先勝!
【MLB移籍2025】ドジャースがトレードでレッズからアレクシス・ディアスを獲得
【MLB2025】カブス、鈴木誠也とPCAがRBIランクNO.1、2を争う
【MLB2025】大谷がMLB1番乗りの20号!ドジャースはコンフォート、マンシーにもHRが出て連勝
【MLB2025】山本がCLE戦で安定の投球!6勝目をマーク!大谷もリードオフHR(19号)で支援!
【MLB2025】122.9mph!パイレーツのオニール・クルーズがミサイルHRを放つ!
【MLB2025】レッドソックスのマーセロ・マイヤーがメジャーデビュー!Gm1ではデバースがサヨナラ安打!(追記あり)
【MLB2025】アクーニャが復帰戦で躍動!しかし、ブレーブスはチャンスで逆走!?して敗戦
【MLB2025】開幕から50試合!タイガースが33勝でMLBベスト!2006年以来の好成績
【MLB2025】山本が6回までノーヒッター!ドジャース、連敗を4でストップ(2025/5/20)
【MLB2025】千賀、ピート・アロンゾの「出来たぞ」というアピールに和む(NYM@BOS戦)
【MLB2025】大谷に17号が出るも、ドジャースはDバックスに完敗で4連敗!B・ファートは7勝目
【MLB2025】ドジャースがベテラン・ユーティリティーのクリス・テイラーを解雇へ
【MLB2025】強烈!ブルワーズのプロスペクト、ジェイコブ・ミズロウスキーがマイナーで103 mphを記録!
【MLB2025】大谷が16号!しかし、ドジャースはジャック・コハノウィッツに苦戦して敗戦
【MLB2025】大谷、ボブルヘッドデーで14号・15号のマルチHR!D・ラッシングもメジャー・デビュー!
【MLB2025】ドジャース、オースティン・バーンズをDFAに!プロスペクトのD・ラッシングをコールアップ
【MLB INJURY 2025】球速ダウンが目立った佐々木投手がIL入り!ドジャースはカーショウを上げる予定
【MLB2025】エバン・ロンゴリアが引退!レイズはセレモニーのため1日契約へ
【MLB2025】ルーカス・ジオリトが604日ぶりの勝利投手に!W・アブレイユ、R・デバースもHRで援護!
タイトルとURLをコピーしました