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【MLBロックアウト】162試合の可能性再び!8日の合意へ向け、山場に→9日に期限が延期→合意ならず

交渉は山場に!

 現地2022年3月8日、MLBと選手会の団体交渉は山場を迎えています!

 すでに開幕2シリーズをキャンセルすると公式に発表していたMLBですが、これには多数の批判が集まったせいか、展開が急転。現地7日にロブ・マンフレッド・コミッショナーは162試合のシーズンを維持するための合意期限を新たに現地3月8日に設定。

2022年の162試合が復活するか?

 今、日本時間で9日朝なのですが、MLBの交渉担当とロックアウトされた選手たちが最後の交渉で火花を散らしており、ここで合意となれば、162試合のシーズンの復活が可能になります。

 選手会はチーフネゴシエーターのブルース・マイヤーとゼネラルカウンセルのイアン・ペニー、そして選手の交渉チームが参加。MLB側はダン・ハレム副コミッショナー、モーガン・ソード執行副社長、パット・フーリハン上級副社長らが参加し、交渉に臨んでいます。

 すでにロックアウト97日目に達したこの日、MLBの労働争議史上2番めに長い期間となっていますが、双方は3日連続で直接会談。交渉は山場を迎えています。

争点

 オン・フィールド・ルールで、シフト・バン、ピッチ・クロックそして2023年からのビガー・ベースは合意になっています。

 交渉の根幹であるCB TAX、調停前選手の新しいボーナスプールの額、最低年俸などの争点が合意に達することをファンとして祈るばかりです。

 MLBは現地7日、一定のトレードオフを条件に、今年のCB TAXの閾値を$220Mから$228Mにアップさせて交渉に臨んだとの情報もあり、選手会のスタート値である$238Mにかなり近づいてきました。

 また、選手会は7日に調停前選手の今年のボーナスプールとして$80M要求。MLBは$30M。また最低年俸はMLBが$0.7Mの提示し対し、選手会は$0.725M。

 まだ詰めきれていない要素もありますが、ちょうど日本の我々が日中に仕事や勉強をしている間に162試合となるかどうかの結論が出そうです。

追記:マラソン交渉で期限は9日に!

 追記です。交渉は現地2022年3月8日(火)の朝から始まり、9日(水)の午前3時過ぎまで断続的に行われ、計17時間にも渡るマラソン交渉となりました。予め設定されていた8日の期限はさらに延び、9日(水)朝となり、これで大きな結論に達するものと思われます。

懸念のCB TAX

 まず、コア・エコノミクスの問題で最大の難関だった贅沢税の交渉ですが、現地2022年3月9日の真夜中に提示されたMLBの額はこちら。

Year選手会(3/1)MLB(3/1)→MLB(3/9)
2022$238M$220M$230M
2023$244M$220M$232M
2024$250M$220M$236M
2025$256M$224M$240M
2026$263M$230M$242M
現地2022年3月9日深夜の模様

 選手たちは、オーナーがこれを事実上のサラリーキャップとして運用している実情があるがゆえに、ここを頑なに要求額まで粘り続けた訳ですが、まだ開きがあるとは言え、2021年の閾値は$210Mであることから考えると、そろそろ回答を出しても良い値ではあると思います。

ペナルティー

 贅沢税についてまわるペナルティーですが、MLBは支出の暴走を抑止するべく、4層目を要求したととも伝えられています。

 現地2月26日にMLBが提示したペナルティーは下記の3層。

  1. 超過額$20M : 超過分に対して42%の税率
  2. 超過額$20M〜$40M: 超過分に対して62%の税率 
    • →突破したクラブはドラフト指名権キャンセルも
  3. 超過額$40M超え:超過分に対して95%の税率 
    • →突破したクラブはドラフト指名権キャンセルも

 新しい層として、$230Mという値を$60M超えた場合という設定も提示したとのことですが、これでどのような罰則なのかは詳細は不明です。 

ミニマム・サラリー

 CB TAXに加えてずっと交渉していたうちの1つのミニマム・サラリーの額です。現地9日にMLBが提示した額はとりあえず$0.7Mを超えてきました。

選手会MLB(3/9)
MLS 1年目:$0.775M
MLS 1 -2年: $0.805M
MLS 2-3年: $0.835M
MLS 3-4年: $0.865M
MLS 4-5年:$0.895M
1年目:$0.700M
2年目:$ 0.715M
3年目: $0.730M
4年目:$0.750M
5年目:$0.770M
ミニマム・サラリーの比較

 これもまだ開きがありますが、なんとかなる数字かもわかりません。

調停前のサラリー・プール

 こちらも懸念点ですが、調停前のサラリー・プールに関して、MLBは、$40Mを提示。選手会はやや下げて$75Mです。さらに、このプールの拠出として、MLBは各クラブ$1.333Mずつという数字も提示。30クラブですから、$40M になります。

 この開きもちょっと気になるところではありますが、当初はMLBは$10Mでした。

その他、MLBが行った提案

 その他、MLBが提示した内容には下記のものがあったようです。

  • MLBが一方的にルール変更を実施できる期間の短縮。(これは新ルール導入の猶予をMLB側が短く出来るというもの)
    • ピッチクロック、守備シフトのバン(禁止)、2023年のビガー・ベースなどがこれにあたります。
  • 選手のユニフォームに広告が入る(史上初)。ジャージ(ユニフォーム)にはワッペン、バッティングヘルメットにはデカール(シール)が貼られる。
  • ナショナル・リーグにユニバーサルDHを導入
  • MLS操作抑止のためのドラフトくじの導入
  • 1シーズン中のマイナーリーグ・オプションの上限を5回に制限
  • ドラフト・ロッタリー(くじ)は上位6名
  • 拡大ポストシーズンは12

 これらはほぼ決まりのものもあれば、ドラフト・ロッタリーの運用や拡大ポストシーズンのルールなど詳細がまだ出ていないものもあります。合意する時にはもう一括で合意という運びになりそうです。

インターナショナルドラフト

 8日の深夜から9日の未明にかけて大いに議論だれたのが、MLBが要求したインターナショナル・ドラフトについてでした。初めて出てくるトピックですね。

 これは主に中南米の選手の青田買いに関する懸念点の議論だったようです。現状、12歳の子供たちが16歳になるまで契約できないことに同意していることが最大の問題点であると言います。

 この猶予があるがゆえに、少年がクラブとサインする時に、4年間面倒を見てたよね?とか、ずっと君を推していたんだよということで、少年の契約金からキックバックを受け取るクラブ職員がいること、さらに10代の選手にトレーナーがPEDs(禁止薬物)を注射したりという行為も過去にあったようで、それらの撲滅をMLBは考えているようです。十分にあり得る話ですね。日本でもアマチュアの指導者が契約金をピンはねするケースがありますからね。

 そのインターナショナル・ドラフトとFAのドラフト補償の撤廃とリンクさせる仕組みをどうやら熱心に考えていたようです。これもどう盛り込まれるのか、興味深いです。

開幕2シリーズ中止は選手を激怒させた

 162試合がどうして復活したのか?ですが、約1週間前、ロブ・マンフレッドの開幕戦中止アナウンスがありましたが、これは選手たちを憤慨させたようです。

 MLBは2019年に推定$10.7 Billionの収入増。にもかかわらず、過去4シーズン、選手の年俸は低下。この背景もあり、選手たちは声を上げたのでした。

162試合実現に向かいあと一息

 MLBは、シーズン第2週のキャンセルもちらつかせていましたが、2021年12月2日に選手をロックアウトして以降、ようやく解除となりそう・・・そう思って良いように思います。

 新しいCBAにより、選手たちは今週にも、スプリング・トレーニング地に向かい、同時に何百人とディールが決まっていないFAの選手たちの所属先が決まり、期間が短くなるスプリング・トレーニングに続いて、選手たちにはサラリーとMLSがきちんと提供され、162試合のシーズンが始まる・・・。

追記 合意ならず

 速報ベースですが、合意なりませんでした。MLBは4月14日までのレギュラーシーズンのゲームをキャンセルすることを公式にアナウンスしました。詳細は夜の更新にて。

 合意になりそうだったんですけどね。やはり2020年の開幕の交渉の時のように双方頑なでした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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