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【MLB2021FA】ドジャース、ヤンキースからFAのトミー・ケインリーと2年で合意

TJ復帰を見込んでの複数年契約

 ずっとブルペン補強に力を入れて欲しいと思っていたドジャースが、良いペースでリリーバーを補強しています。

 現地2020年12月23日にはヤンキースからFAとなっていたリリーバー右腕のトミー・ケインリー(Tommy Kahnle)と2年で合意しました。

契約内容

 ドジャースとトミー・ケインリーの合意内容は2年総額$4.75M(2021−2022)、内訳は以下の通り、サラリーの$4.2Mはおそらくこれが正しいのですが、インセンティブの部分がまだ正確ではありません。ファイナルの情報が出ましたら、更新させていただきます。

  • サラリー:$4.20(2020-2021)
    • $0.75M(2021)/ $3.45M(2022)
  • サイニング・ボーナス:$0.55M

2020年8月にトミー・ジョン手術

 2020年と2021年のサラリーに開きがあるのは、トミー・ケインリーが2020年8月4日にトミージョン手術を受けたためです。

 スターターの投手がトミージョン手術から復帰するには18ヶ月が一つの目安ですが、ブルペンの投手の場合、12ヶ月とも言われています。ブルペンの投手の場合は、1登板で1イニング以下が多いですから、1試合に登板して中1日か2日を設け、また1試合に登板というふうな頻度で投げて行けば、本番で徐々に慣らしていくことが出来ます。それゆえスターターよりは早い復帰が可能という見立てです。

 もしも術後12ヶ月で復帰なら2021年8月にマウンドへ。しかし、2020年は大半がリハビリに費されるため、上記のようなアンバランスの支払いに設定されています。

 別のお話になりますが、メッツがトミージョン手術のノア・シンダーガードと1年/$9.7M(2021)でサインしたのはやはり良い待遇だと言えますね。

ヘルシーなら50試合から70試合を任せられる

 上記のようにドジャースは復帰を見込んでトミー・ケインリーとサインしたのですが、ヘルシーな状態なら年間50試合から70試合を任せられる鉄腕です。

通算のSO9は11.2

 ボールの勢いが強い典型的なリリーバータイプのトミー・ケインリーは、奪三振率も高く、SO 9は通算で11.2。また、良いリリーバーの目安の一つであるHR 9は通算で0.9。

トミー・ケインリーとは

 トミー・ケインリーの略歴を記します。1989年8月7日生まれの31才(現地2020年12月24日時点)です。

 ドラフトは2010年ヤンキースの5巡目指名。

ルール5ドラフト出身

 2013年12月、ルール5ドラフトの対象選手に。ロッキーズが指名し、ロッキーズへ移籍。

 デビューはそのロッキーズ時代の2014年。ルール5ドラフトで選手をピックしたクラブは試合に出さないといけませんからね。デビューイヤーから54試合、68.2イニングに登板。ERAは4.19。

ホワイトソックスへ

 2015年11月、トレードでホワイトソックスへ移籍。2016年は29試合、27.1イニングの登板にとどまりました。ERAは2.63。

ヤンキースに復帰

 2017年のトレードデッドラインで、トッド・フレイジャー、デービッド・ロバートソンとともにヤンキースへ。以降、2020シーズンまでヤンキースに所属。トミー・ジョン手術前の2019シーズンは72試合、61.1イニングを投げ、ERAは3.67。

 2020シーズン開始直後にトミージョン手術となったわけですが、ヤンキースは術後すぐに60Day ILに登録。結局、10月31日にマイナーへアウトライトとしました。そしてアウトライト直後にFAに。今回のドジャースとの契約に至ったというところです。

 MLSは2021年1月で5.131の予定でしたので、6年の資格を満たしてはいませんでしたが、マイナーへアウトライト後にFAとなりました。

 ドジャースはリハビリを待たなければいけないものの、2021年のシーズン後半及びポストシーズンに間に合えばそれで良しというところでしょう。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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