マックス・フリード、またもや支配的な投球を披露
現地2024年5月22日、リグレー・フィールドで行われたブレーブス@カブス戦でブレーブスはマックス・フリード(Max Fried)が登板。またしても素晴らしい投球を披露しました。
マックス・フリードは14球中7球を空振りさせたカーブと11球中7球を空振りさせたスライダーを武器にカブス打線から完投勝利。9イニング、105球、被安打3,失点2、自責点1、BB 0、SO 9という内容でした。
5回までパーフェクト
この日のマックス・フリードは立ち上がりから三振と凡打の山を築き、5回で6奪三振。しかもパーフェクトを披露。球数はたったの53球!
始めて許したヒットは6回裏の先頭のイアン・ハップに許した2塁打。このイニングはワイルド・ピッチも絡み1アウト3塁のピンチを招き、ミゲル・アマヤの3Bゴロの間に1点を許したものの、ニコ・ホーナーをRFライナーに抑え、1点のみで凌ぎました。
7回裏も三者凡退に抑えたマックス・フリードは8回裏に内野安打を含む2本のシングルとワイルド・ピッチでもう1点を失ったものの、この日与えた失点は2点のみ。9回裏も三者凡退で締め、見事に完投勝利で今季4勝目をマークしました。
定期的に途中までノーヒッター
マックス・フリードは直近5回の先発のうちなんと3回で最初の5イニングを無安打に抑えています。マックス・フリードのここまでのピッチング・ログです。
# | Date | Opp | Dec | IP | Pit | H | R | ER | BB | SO | HR | ERA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Mar 30 | @ PHI | 0.2 | 43 | 2 | 3 | 3 | 3 | 1 | 0 | 40.50 | |
2 | Apr 6 | ARI | 4.1 | 97 | 10 | 8 | 7 | 1 | 5 | 1 | 18.00 | |
3 | Apr 12 | @ MIA | W(1-0) | 6.1 | 84 | 4 | 1 | 1 | 1 | 4 | 0 | 8.74 |
4 | Apr 17 | @ HOU | 5.0 | 96 | 7 | 3 | 3 | 4 | 2 | 1 | 7.71 | |
5 | Apr 23 | MIA | W(2-0) | 9.0 | 92 | 3 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 4.97 |
6 | Apr 29 | @ SEA | 6.0 | 100 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 | 4.02 | |
7 | May 5 | @ LAD | L(2-1) | 7.0 | 108 | 4 | 4 | 4 | 3 | 7 | 2 | 4.23 |
8 | May 11 | @ NYM | W(3-1) | 7.0 | 109 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 3.57 |
9 | May 17 | SDP | L(3-2) | 4.1 | 88 | 9 | 3 | 3 | 3 | 2 | 0 | 3.81 |
10 | May 22 | @ CHC | W(4-2) | 9.0 | 105 | 3 | 2 | 1 | 0 | 9 | 0 | 3.38 |
- 6度目の登板のシアトル戦では6回ノーヒッターのまま降板。
- 8度目の登板のメッツ戦では7回ノーヒッターのまま降板。
- 10度目のこの日の登板で5回までパーフェクト。
また、5度目の登板となったマイアミ戦では3回表にエマニュエル・リベラにLFへシングルを打たれ、5回までノーヒッターは崩れたものの、9回/92球でマイアミ打線をシャットアウト。いわゆる「マダックス」を達成しています。
今季2完投目
なお、この日のシャットアウトで今季2度めの完投となりましたが、現時点で2完投はマックス・フリードだけです。
ブレーブスは5月15日、17日、19日と3試合連続で先発が5イニング未満で降板(そのうちの1試合にマックス・フリード登板日もあるのですが)。ブルペンに負担がかかっていたのでその意味でもこの日の完投は大きな価値がありました。
打線は3HRで快勝!
打線の方ですが、この日はアダム・デュバル、マーセル・オズーナ、マット・オルソンにHRが飛び出し、計9得点。マーセル・オズーナはNLトップの15HRとなり、2位につけている大谷選手の13HRに2本の差を付けております。
ATL、今季はHRが減少
ここまでフィリーズの独走を許しているブレーブスですが、昨シーズンと大きく違うのはHRの数。上述の通り、マーセル・オズーナは好調ですが、マット・オルソン、ロナルド・アクーニャ・Jr.そしてオースティン・ライリーがなかなか上がってきません。
ちなみに強烈だった2023年ですが、なんと年間307HRも放ちました。2位はドジャースで249HRですから、いかに爆発力が凄かったかがわかりますね。
【2023 ATL HR数(10HR以上)】
Name | HR |
---|---|
マット・オルソン | 54 |
R・アクーニャ・Jr. | 41 |
M・オズーナ | 40 |
A・ライリー | 37 |
O・アルビーズ | 33 |
S・マーフィー | 21 |
E・ロザリオ | 21 |
M・ハリス II | 18 |
O・アルシア | 17 |
T・ダーノー | 11 |
40HR以上が3人もいたという強烈な打線でした。
フリード、オフにFA
マックス・フリードはこのオフがくればFA資格を有することになります。今オフの目玉になることは間違いありません。
リグレーで相性良し!
そのマックス・フリードはリグレー・フィールドで相性がよく、2017年9月3日のMLB初先発の場所であり、それも含めてリグレーでの先発は4戦で4勝0敗、ERA 1.38。
ここまでリグレーで結果を出しているなら、敵チームとしてリグレーで投げる機会を残す意味でカブスはなさそうですが、ただ、フリード自身はリグレーで投げるのが好きなようです。果たしてこのオフはどうなるでしょうか!?オフの楽しみにしておきましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
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