スポンサーリンク

【MLBプロスペクト】投手で史上初!レイズ、シェーン・マクラナハンがポストシーズンでMLBデビュー!(追記あり)

歴史に残る0.1イニング

 現地2020年10月5日、いよいよALDSが始まりました。

 大注目のヤンキース@レイズ戦の詳報は後ほど記事にしたためたいと思いますが、その前にワクワクする出来事がありました。

 タンパベイ・レイズのプロスペクト左腕のシェーン・マクラナハン(Shane McClanahan )がポストシーズンでMLBデビューを果たしました!

投手では史上初の出来事

 シェーン・マクラナハンはレギュラーシーズンでは登板なし。ポストシーズンが正真正銘のメジャー・デビューです。

 シェーン・マクラナハンはワイルドカードシリーズの時点ですでに28人のアクティブ・ロスター入りを果たしていました。しかし、登板の機会はなく、ケビン・キャシュ監督はどうするのか?と思っていましたが、なんとディビジョン・シリーズで起用してきました。点差が開いてしまった状況でしたので、いい機会だと判断したようです。

 なお投手がポストシーズンでメジャーデビューを果たしたのは史上初の快挙です。

ポジション・プレーヤーでは過去に実績あり

 過去にはポジション・プレーヤーではポストシーズンがMLBデビューとなったケースがあります。

マーク・カイガー/ アスレチックス(2006)

 アスレチックスのマーク・カイガー(Mark Kiger)が2006年にレギュラーシーズンの出場なしにポストシーズンでデビューを果たしています。

 タイガースとのALCS Game 3で8回から守備についたのが史上初のポストシーズンでのMLBデビュー。

 しかし、マーク・カイガーは、つづくGame4でも9回の守備につくも、いずれも打席には立ちませんでした。

 そして、マーク・カイガーのメジャーでの実績はALCSで守備についたこの2試合のみです。26才と遅咲きのデビューでもありましたし、非常に特殊なケースでした。

アダルベルト・モンデシー/ ロイヤルズ(2015)

 2020年ア・リーグの盗塁タイトルを獲ったアダルベルト・モンデシーも実はポストシーズンがメジャー・デビューでした。ロイヤルズがワールドシリーズ・チャンプに輝いた2015年のポストシーズンです。しかも舞台はワールドシリーズ。モンデシーはGame3の9回に登場。対戦相手がメッツでしたので、投手のダニー・ダフィーに打席が回ってきたところで代打で登場。ノア・シンダーガードから空振り三振を奪われました。

 おそらくワールドシリーズでのMLBデビューは今後しばらくは出てこないのではないかと思います。

アレックス・キリロフ/ ツインズ(2020)

 また、今季、ツインズでも同じことがありました。外野手のアレックス・キリロフ(Alex Kirilloff)がレギュラーシーズンの出場なしにポストシーズンでメジャーデビューを果たしました。9月30日に行われたアストロズとのALワイルドカード・シリーズにスターティングで出場。4打数1安打を放ちました。

 以上、ポジション・プレーヤーで例はあっても、投手としては今回のシェーン・マクラナハンが最初の投手ということになります。

追記:ライアン・ウェザーズ/パドレス(2020)

 シェーン・マクラナハンがポストシーズンでのメジャー・デビューを果たした翌日のNLDS Game1でパドレスの20才のプロスペクト、ライアン・ウェザーズもレギュラーシーズンの登板なしに、ポストシーズンでのメジャー・デビューを果たしました。投手では2番目。

 ライアン・ウェザーズは2018年のパドレスの1巡目指名。2017年U18のアメリカ代表で、日本を4-0でシャットアウト勝利で下したゲームの左腕です。

速い!

 シェーン・マクラナハンが登板したのは9回2アウトから。接戦が続いていた展開で、ジョン・カーティスがジャンカルロ・スタントンにグランドスラムを打たれ、3-9とゲームが決まり、緊張の糸がプツリと切れた後での登板でした。

 しかし、ジョン・カーティスが残したランナー、グレイバー・トーレスが2塁に盗塁し、スコアリング・ポジションにランナーがいる状況。ここでさらに1点を奪われてしまうと翌日のゲームにも影響が出かねないという状況でもありました。

満塁のピンチでルメイヒュー!

 シェーン・マクラナハンはメジャーでの初の打者となったブレット・ガードナーを相手にガンガンと強いボールを投じていきました。

 初球がいきなり98.1mph。その後もファストボールで押して、ボテボテの2B前のゴロに仕留めたのですが、2Bのブランドン・ラウに任せれば良い打球を深追いしてしまい、ロウと軽く衝突。ちょっと気合が空回りしました。グレイバー・トーレスは3塁に進塁し、2アウト1、3塁。

 つづくカイル・ヒガシオカには3ボール先行となりながらも、ファウルでフルカウントまで整えたものの、最後は四球で満塁に。

 ここでバッターはDJ・ルメイヒュー。またしてもグランドスラムが頭をよぎった場面でしたが、ルメイヒューには臆せず、2シームで投手ゴロに。

 メジャー初登板は、0.1イニング、被安打1、四球1でとりあえずはERA 0.00デビューとなりました。

ファストボール一本槍

 ALDSがデビュー戦でしかも6点差が開いているのですから、もう腕を振るしかありませんよね。この日投じた15球はすべてファストボール。

 DJ・ルメイヒューを打ち取った最後のボールだけが2シームで、91.1mph。あとの14球はすべて4シームでアベレージで98mph、MAXが99.5mphを計測しました。

 投げ方も美しく、大崩しそうにありません。

 もう少し余裕ができればスライダーやチェンジアップも見られるかもしれませんね。

 とにかく、いい投手でケビン・キャッシュ監督が使いたくなるのもよくわかりました。

シェーン・マクラナハンとは

 かんたんにプロフィールを記しておきたいと思います。シェーン・マクラナハンは1997年4月28日生まれの23才(現地2020年10月5日時点)。

 高卒時の2015年にメッツから26巡目指名を受けるも、タンパベイにあるサウス・フロリダ大へ進学。2018年にレイズから1巡目指名(全体31位)を受け、プロ入り。

 2019年はシングルA-からA+、最終的にはダブルAにまで昇格していました。2019年のすべてのレベルでの成績は、24試合中、22スタートで120.2イニングを投げ、11勝6敗、ERAは3.84。奪三振は154でSO9は11.5。

 ダブルAでは4スタートで1勝1敗、ERA 8.35。

 彼がレイズにとって良いきっかけになればよいなと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB Pre2025】大谷は2試合で4-1、HR 1! ムーキーは開幕に間に合うか?阪神はカブス、ドジャースに連勝!
【MLB2025】ナショナル・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめNLイースト
【MLB2025】カージナルス、ここに来て初めてFA選手とメジャー契約!フィル・メイトンとサインへ
【MLB2025】カブスが東京シリーズのロスターを決定!注目のマット・ショーも東京へ
【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み
【MLB2025】アメリカン・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)
【MLB2025】タイガース、アストロズからのFAでTJリハビリ中のホセ・ウルキディーとメジャー契約へ
【MLB契約2025】アスレチックスがまたも太っ腹!期待のローレンス・バトラーと7年の延長契約へ
【MLB2025FA】タイラー・ネイキンが投手に転向!ガーディアンズとサインへ!
【MLB2025FA】パドレス、ホセ・イグレシアスとマイナー契約へ! 2024年に”OMG”発売で、メッツの躍進に一役
【MLB2025】ドジャース・佐々木朗希がSTデビュー。99mphを計測し、3回をスコアレス!
【MLB2025FA】ブルワーズがホセ・キンタナと1年契約でサインへ
【MLB2025ST】パイレーツの2年目、ジャレッド・ジョーンズが4Kと好投!2025年のPITは粒ぞろい!
【MLB2025】タイガースに痛手!2024年のPSで活躍したパーカー・メドウズが右上腕の神経を傷めて復帰目処立たず
【MLB2025】アメリカン・リーグ中地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】アメリカン・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025FA】メッツ、ホセ・ウリーナを獲得。手薄になったローテーションを補強へ
【MLB2025】ナショナルズ、2024年に38セーブをマークしたカイル・フィネガンと再契約へ
【MLB2025】メッツ、今度はショーン・マナエアが開幕ILへ!F・モンタスに続き、補強したFA投手が相次ぎ離脱
【MLB2025FA】レッドソックス、ベテランのマット・ムーアを加え、ブルペンをさらに補強
【MLB2025】ヤンキースがフェイシャル・ヘアー・ポリシー(主にヒゲ)を変更!デビン・ウィリアムスがどこまで伸ばすかが注目
【MLB2025FA】カブスがOFの守備に定評のあるトラビス・ジャンコウスキーとマイナー契約へ
【MLB2025FA】第2のマシュー・ボイドになるか?!ガーディアンズがジョン・ミーンズとサインへ
【MLB2025FA】ジャスティン・ターナーを獲得したカブス。マット・ショーの起用はどうなる?
【MLB2025】「這い上がって来い、ジョーダン・ローラー!」Dバックスがヘラルド・ペルドモと4年の延長契約へ
【MLB2025】メッツのフランキー・モンタスが臀部筋の強い張りで開幕ILが決定的に!
【MLB契約2025】ロイヤルズ、コール・レーガンズと3年の延長契約へ
【MLB2025FA】Dバックス、2024年に肩の手術で欠場したケンダール・グレイブマンと1年のメジャー契約へ
【MLB2025FA】パドレス、ニック・ピベッタと4年契約で合意!
タイトルとURLをコピーしました