スポンサーリンク

【MLB契約2021】パドレス、マイク・クレビンジャーと2年$11.5Mで延長合意!

M・クレビンジャーはトミー・ジョン手術

 現地2020年11月16日、パドレスのディールのお話が入ってきました。右腕のマイク・クレビンジャー(Mike Clevinger)と2年$11.5Mで合意しました。

 マイク・クレビンジャーは1990年12月21日生まれで、現地2020年11月17日時点で満29才。12月が来ると30才になります。

2020年のTDLでパドレスへ

 2020年は、トレードデッドラインであった現地2020年8月31日にインディアンスからパドレスにトレードで移籍していました。

 トレードとなった経緯はCOVID-19 プロトコル違反。外出禁止にも関わらずでかけてしまい、そのまま遠征の飛行機にも乗っていたことがチームメイトの怒りを買ってしまったということから、一時的にリストリクティッド・リストに。詳細は下記に記載しています。

 インディアンスで投げないなら、うちに!というオファーが複数寄せられ、パドレスが最終的に獲得しました。

パドレス移籍後

 マイク・クレビンジャーは2017年から2019年まで3年連続二桁勝利を計上している投手。

 パドレスに移籍後は9月3日から9月23日の間で4試合に登板。19.0イニングで2勝1敗、ERA 2.84。9月後半は肘痛に苦しんでいました。

 しかし、パドレスはドジャースとのNLDSを控え、マイク・クレビンジャーをロスターに登録することを決断。スローイングセッションを重ね、なんとか投げられる状態にはなったのですが・・・。

NLDSでは痛々しい姿

 現地2020年10月6日のNLDS Game1では初回をなんとか無失点で切り抜けたものの、やはり本調子にはほど遠く、コントロールに精彩を欠き、2イニング目でマウンドを降りました。

 無失点だったとは言え、ちょっと痛々しいくらいの投球内容でした。

 前向きな姿をチームメイトに見せただけでも価値はあったとは思いますが、さすがにクレビンジャーの肘にとってリスキーな状態に。

トミー・ジョン手術へ

 10月半ば、マイク・クレビンジャーの肘の状態は関節鏡手術ではもはや回復は難しいとの診断がくだされ、11月に入りトミー・ジョン手術を受ける判断がくだされました。

 それと同時に11月の早い段階からパドレスはマイク・クレビンジャーとの契約も希望。本人とクラブ側が将来のことも含め合意した上でトミー・ジョン手術を実行することとなりました。

 手術は現地2020年11月17日にシンシナティの病院で行われることになっています。今回の契約の合意の発表は手術前日に行われました。そして2021シーズンは全休ということも双方合意の上です。

契約内容

 前後しますが、契約の詳細もわかっていますので、記載したいと思います。

  • 2年/$11.5M (2021-22)
  • サイニング・ボーナス$3M(支払いは2021年12月1日と2022年12月1日それぞれ$1.5Mずつ)
  • サラリーの支払い:2021:$2M/  2022: $6.5M
  • 2022年のパフォーマンス・ボーナス
    • 5先発、10先発達成でそれぞれ$0.25Mずつ(これが達成されれば支払いは2023年1月15日に繰延払い)

上手な受け取り方

 投手に怪我はつきもので、マイク・クレビンジャーも現役生活にとって一時的にリスキーになるトミー・ジョン手術を実施することになりました。よって、2021年はサラリーは抑えぎみの$2Mにとどまっています。

 しかし、受取額はそれに加えて12月に1度目のサイニング・ボーナスの$1.5Mが入ってきますから、実質$3.5M。全休の年にこれだけカバーできれば御の字でしょう。そして2年目にサラリー$6.5Mに加えて、12月にふたたびサイニング・ボーナスの$1.5Mが入ってきますから、$8Mに。

 そして2023シーズンに万が一のことがあっても、パフォーマンス・ボーナスがもらえるような成績であれば、なんとか収入も獲得できているという状態に。肘がヘルシーであれば10先発の$0.5Mは達成できるという見込みです。

実質的に残り2回の調停分も加味されている

 マイク・クレビンジャーは2021年1月時点でのMLSは4.021。もともとFAまであと2年というステータスでした。ちなみに前年の2020年の契約は調停イヤーでインディアンスと1年$4.1Mでサインしていました。 

 もし状態がヘルシーであれば、FAまでの残り2年を調停ステータスでの交渉でかなりのサラリーを得られた可能性もありました。もちろん、成績があってのことです。しかし、上述の通り、5年目の2021年が全休となりましたから、今回の2年$11.5Mは本来の上昇分ほど賄えなかったかもしないが、それなりに調停での上昇分も加味されているような内容と言ってよさそうです。これで調停は無しです。

2022年は31才

 手術から復帰後の2022年、マイク・クレビンジャーは31才のシーズン。もともとは2011年のエンゼルスの4巡目指名でプロ入り。デビューは2016年で、25才の時でしたから、もともとは遅めのデビューでした。

 この手術が成功し、リハビリも順調にこなせることを祈りたいと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB移籍2025】ブルージェイズがオリオールズからセランソニー・ドミンゲスを獲得
【MLB2025】エマニュエル・クラセがトレードDLの市場から消える!リリーバーのディールは大波乱へ
【MLB2025】ドジャース戦で離脱したアロルディス・チャップマンは背中の痙攣で大事に至らず
【MLB移籍2025】ブルワーズがレイズからダニー・ジャンセンを獲得!手負いのW・コントラレスのバックアップに
【HOF 2025】「プロとしての責任」と笑い!イチロー氏が野球殿堂の式典で素晴らしいスピーチを行う
【MLB移籍2025】ロイヤルズがDバックスからランダール・グリチャックを獲得! DET失速中で急遽の補強
【MLB2025】大谷、フェンウェイで38号リードオフHRを放つ!しかし、レッドソックスはクロシェを援護して逆転勝ち
【MLB移籍2025】ヤンキース、ロッキーズから3Bのライアン・ミクメーン(Ryan McMahon)を獲得
【MLB移籍2025】メッツ、オリオールズから豪腕左腕のグレゴリー・ソトを獲得
【MLBトレード2025】マリナーズが打線の活発化を狙い、Dバックスからジョシュ・ネイラーを獲得!
【MLB2025】レッドソックス、5点差を大逆転!延長11回の末、C・ナルバエスの2ランHRで勝利
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーの4回途中降板はあえてのペース・ダウン!
【MLB2025】ジャイアンツのラファエル・デバースがついに1Bデビュー!打撃にも良い兆し!
【MLB2025】ブルワーズ、ノーヒッター危機を一気にひっくり返して11連勝!ついにカブスを抜く!
【MLB2025】大谷、「HRにはHR!」で35号逆転2ランHR!ドジャースはヒヤヒヤ勝利で連敗脱出なるも、タナー・スコットも失う
【MLB2025】ドジャース、大谷に34号2ランHRが飛び出すも、またも競り負け!ブルワーズは10連勝でカブスに並ぶ!
【MLB2025】W・アブレイユが逆転2ランHRを放ち、ギャレット・クロシェに11勝目をプレゼント!吉田はLFで出場
【MLB2025】ドジャース、大谷に追撃の33号HRが出るも、連敗!スランプのトミー・エドマンが復調なるか!
【MLB2025】今永、安定の7回シャットアウト勝利!カブスはHRパレードでレッドソックスに連勝
【MLB2025】今季好調のクイン・プリースター、ドジャース打線から6回10Kを奪う!ブルワーズは8連勝!
【MLB2025】カブス・鈴木が価値ある26号3ランHR!レッドソックスは10連勝でストップ!
【MLB2025】ブレーブスがレンジャーズからデーン・ダニングをトレードで獲得
【MLB移籍2025】ロイヤルズがパイレーツからアダム・フレイジャーを獲得
【MLBオールスター2025】9回で同点!前例のないスウィング・オフ(HRダービー)で決着へ!MVPはカイル・シュワーバー
【MLB2025】20年前の予言的中!オールスターHRダービーを制したのはカル・ロリー!513ftのO・クルーズも退ける!
【MLBドラフト2025】全体1位は高校生SSのイーライ・ウィリッツに決定(ナッツが指名)
【MLB2025】投手・大谷が5度目の登板でさらなる凄み!ドジャースは連敗を7でストップ!
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、100球ジャストでキャリア初のシャットアウト勝利!試合時間は2時間8分!!
【MLBプロスペクト】2025フューチャーズ・ゲームはスイッチ投手も登板!MVPはドジャースのホスエ・デポーラに決定!
【MLB2025】大谷がジャイアンツ戦で海に32号HRを放つも、ドジャースは追撃及ばず7連敗!
タイトルとURLをコピーしました