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【サラリー交渉】MLBが今度は72試合、日割り70%を提案!差し迫る開幕。時間が交渉のディールに

MLB側がドラフト後に新提案

 現地2020年6月12日、アマチュア・ドラフトから一夜明け、MLBは再び現実との戦いとなりました。

 なにかドラフトの2日間はよかったですね。ほっとしました。これから巣立っていく逸材を見られただけでも明るい気分になれたのは筆者だけではないと思います。

経緯 

 現地2020年6月12日のMLB側の提示は、現地2020年6月9日に選手会が提案した89試合、プロレーティッド(日割り)100%、16チームのプレーオフに対してなされたカウンター・プロポーザルです。

 その前にMLBからなされたのが現地2020年6月8日の76試合の開催、75%の日割りレートの提案。

 その前は現地2020年6月5日のMLB側からの48試合プラン、現地2020年5月31日の選手会側からの114試合の提案と遡ります。

今度は72試合、プロレーティッド70%

 現地2020年6月12日のMLB側の提案はこのようなものです。

  • 試合数:72(7月14日から9月27日まで)
  • レート:プロレーティッド(日割り)の70%。ただし、ポストシーズンに進めば最大で日割りの83%に。
  • ポストシーズン拡大:各リーグ8で計16チーム
  • FAプレーヤーを獲得したチームはドラフトで指名権を失わない
  • FAプレーヤーが流出したチームはドラフトでコンペンセーション・ピックを行えない

時間が交渉のディールに

 また、MLB側は、2020年シーズンの再開の明確なタイムラインを、選手会に14日(日)期限で返答をリクエストしています。

 日曜期限というのは、スタート時期から逆算するとそれが期限になるからです。

  • 選手の招集に10日(この設定を短縮、あるいは省略するかもしれません)
  • スプリングトレーニング2.0に3週間

 「再開するなら、もう時間がないのですが」とMLBが選手会に対して言っているのとほぼ同義になりますね。つまり、フェアな言い方では無いかもしれませんが、交渉のディールに時間が使われているということに。

つまりはプロレーティッド100%なら50試合

 今回のプロレーティッドの70%ですが、また年俸$1Mの選手がいたとして、70試合開催ですから、162試合フルシーズンの43%。この時点でプロレーティッド100%で$0.43M。そこからプロレーティッドが70%ですから、$0.43M x 0.7= $0.3M。フルサラリーから考えて30%です。

 これはプロレーティッド100%ならざっと50試合の開催とほぼ同じ

【76試合提案の時の内容】

  • 試合数:76
  • シーズン最終日は9/27
  • サラリー:プロレイティッド(日割り)の75%
  • ポストシーズン用に総額$200Mボーナス。※ポストシーズンに進んだチームに分配されるものです
  • ポストシーズン進出は各リーグ5チームの計10チーム
  • FAプレーヤーを獲得したチームはドラフトで指名権を失わない
  • FAプレーヤーが流出したチームはドラフトでコンペンセーション・ピックを行えない
  • ポストシーズンは10/31までに終了

 ポストシーズンに進むチャンスが増えたというところは改善ですが、今回の提案はこの内容とほぼ同じ。

 選手全体に支払うサラリー総額は$1.27B(約1363億円)を保証。プレーオフに進めば$230Mがさらに追加され、クラブにプールされる$50Mドルを含めると総額$1.61Bに。ただ、選手会が求めているのは総額$2.25Bで開きがあります。

MLB側は50試合近辺のレートに終始

 つまりはMLB側はやはり試合数を増やしたくないというのが出ています。

 試合数を増やしたくない理由は無観客で行った場合、選手たちのサラリーによって1試合当たり平均で$640Kの損失が出るという試算があるからですが、これをずっと把持しているという感じです。

選手会はあくまで100%のプロレーティッド+試合

 それに対して選手会側はあくまで日割りなら100%のレートだとの主張を崩してはいません。

 また選手会側の提案には「試合数を多く」という、ファン視点が含まれている点がまだ良い面があると思っています。

 MLB側はどうしても試合をしたくない。試合をすれば赤字が増えるというところが彼らが考える最大のネックです。確かに無い袖は振れないのは事実で、苦しいところですが、どこまでそのビリーフ(信じている事実)が正しいのか、もう少し検討してもらいたいとは思います。それまでの2年間は内部留保してなかったの??

 もしくは、今後さらに経営が厳しくなるようなさらなる出来事が待っているのか?!それを知っているがゆえに消極的な態度しか示さないのか?!

 やや飛躍しましたが、外部から見て極端な二元論に落とし込むのが許されるのなら今のところはお金の要素(=MLB)、楽しみの要素(=選手会)という縮図に見えてしまいます。もっとも、この二元論への落とし込みは暴論に近いもので現実はそう簡単なことではないです。

 選手会は拒否する見込みです。

 まだまだ暗礁に乗ったままの両者ですが、どうやらマンフレッド・コミッショナーはなにか切り札を用意していたようです。つづきは次に記事にて。

 お読みいただき、ありがとうございました。

  

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