【MLB2020】刻一刻とMLB側のプランに近づくジレンマ。独立記念日開幕は厳しい状況に

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現地2020年6月6日までの経緯

 MLBとMLBPAのマネーバトルに関して、スプリングトレーニング2.0直前の様相として、現地2020年6月6日(土)までの経緯をまとめておきたいと思います。

 もう架橋に入ってきたのは確かです。

MLBPA:試合数削減などあり得ないだろ!

 現地2020年6月6日時点では、MLBPAのコメントとしてオーナー側が「アメリカから野球を奪う」とのコメントがありました。これはどういう意味か。

 MLBPAのチーフネゴシエーターであるブルース・メイヤー氏がコミッショナー・オフィス(MLB側)のダン・ハレム氏に送った書簡に記載されていたのが以下の文章。

“The league’s cynical tactic of depriving America of baseball games in furtherance of their demand for unwarranted salary concessions is shortsighted and troubling, meanwhile, other leagues are moving forward with their plans for resumption.”

ESPN

「(オーナー側の)不当な給与譲歩を扶助するため、アメリカから野球の試合を奪うというリーグの皮肉な戦略は近視眼的である。厄介なことに、リーグは再開の計画を進めている。」

 非常に堅い表現ですね。

 支払いサラリーを減らしたいからと言って試合数を減らしてどうする!という意味が込められているように思います。

 言外の言葉を推測で書いてはいけないことを承知で記載させていただくと、試合数削減プランに選手、ファンが反対しているということを「アメリカから野球を奪う」という言葉に集約していると言っていいのかもしれません。

 ここで両者の交渉の経緯を改めて記載しておきましょう。

現地2020年6月6日までのサラリー面での経緯

 メディカルなプロトコルを除いた主にサラリーの交渉の経緯を記載します。

MLB側のスライド・スケール・サラリー提示まで

 まず、3月26日にMLBとMLBPA(以下:選手会)の双方が合意したのが、試合数に比例してサラリーを決めるといプラン。

 その後、ゲート収入の減少を懸念するオーナー側がレベニュー・シェアリング・プランを出してきました。そして、MLB側は2020年の開催プランをオーナーに提示。中身はレベニュー・シェアリングプランが反映されており、オーナー側の立場が記載されたもの。当然オーナー側が承認。そしてMLBが選手会側にそのプランを持ち込み、交渉開始。そこまでの経緯の詳細は下記に記載しています。

MLBPA側はレベニューシェアリングを「繰延」でのむ可能性ありという事前情報が!

 5月26日に、MLB側から選手会に衝撃のスライド・スケール方式の提示があったのはご承知の通りです。2020年のサラリーが$30Mを超すマイク・トラウト、ゲリット・コールでフル・サラリーの20%ほどしかもらえないというプランでした。

現地2020年5月26日、MLBが衝撃の新提案!ゲリット・コールで36Mドル→約8Mドルへ

選手会側:114ゲームプラン

 現地2020年5月31日、選手会側がそれに対するカウンター・オファーを提示。その中身は以下です。

  • 114 試合(6/30-10/31)の開催
  • ポストシーズンは11月
  • メディカルの面から選手のオプトアウト可。COVID-19の感染拡大を心配する選手がいた場合、2020年は参加しないというオプションも可能という意味。シーズンに参加するのは選手の意思次第という点。(MLB側のプランでは全選手参加。)
  • 2シーズンのポストシーズン拡大(14クラブ参加を2シーズン開催)
  • スプリングトレーニング2.0の期間中に追加の$100Mの前払い
  • レギュラーシーズン後のオールスターの開催とホームラン・ダービーの開催
  • ポストシーズンが中止または短縮となった場合には年俸1000万ドル以上の選手のサラリーを繰延払いとする

 114試合というのはサラリーの70%をキープしたいという選手会側の意図が表れた数字。試合数に比例させた場合、当初の82試合では51%となるためです。

 また、収益拡大のためのオールスター開催およびホームランダービーの開催などは収益増につながり、選手会側はかなりMLBを盛り上げるための積極的なプランを提示。筆者個人としても非常に興味をそそられるものでした。

 しかし、MLB側はこれを拒否。

MLB:114試合プランを拒否。50試合程度に

 現地6月3日、MLB側が選手会の対案を却下。そこで出てきたのが50試合プランです。

選手会:MLBの報酬案を拒否

 まず、現地2020年6月4日、選手会のトップ、トニー・クラークはMLBのサラリー案、つまりスケールスライド方式を拒否する声明を発表。

MLB: 48試合プラン 

 現地2020年6月5日、MLB側から出てきたのは、なんと48試合プラン。

 ジェフ・パッサン氏はESPNで以下の2点が前提であることをことわった上で、解決策を提示。

  • MLBは48試合シーズンなら試合数に応じて支払いをする。
  • 選手会は日割りで82試合に臨む準備がある。

 その解決策は試合数削減しかないと。

 そもそもの50試合プランが出てきた背景はその程度の試合数なら、試合のたびにコストがダダ漏れになったとしても、選手会の言う日割りで支払える分岐点でもあるという考え方です。

 そしてこれが冒頭の現地2020年6月6日時点の選手会のネゴシエーターの発言、「アメリカから野球を奪う」というところにつながります。

 楽しみがなくなっているじゃないか!ということですよね。それはファンにも選手にも。やはり、我々ファンはMLBを早く見たい。

 しかし、ここに来て時間という最大の敵が迫ってきました。

独立記念日開幕は不可の状態に

 当初、予定されていた7月初旬の開幕ですが、具体的な日程は示されてはいませんでしたが、もう週末ということで現地7月4日(土)の独立記念日が最大のターゲットとなっていました。しかし、それが怪しい段階になってきました。

 現地2020年6月6日時点で、すでに独立記念日の30日前を過ぎています。

  • 招集に10日
  • スプリングトレーニング2.0に3週間

 上記の2点を満たすにはもう時間がなくなってきました。そして、時間が経てば経つほど、皮肉にもMLB側の臨む48試合プランに近づいていくというジレンマに。

 ゲームをやる気満々な選手が多いだけに、両者の交渉はどこに落ち着くのか、ここ1周間以内に決まれば上出来か・・・などと考えています。

 選手会側のプランなら非常に面白いんですけどね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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