オジー・アルビーズが2ヶ月ぶりに復帰
現地2024年9月20日、アトランタ・ブレーブスは2Bのオジー・アルビーズを10 Days ILから正式に復帰させました。そして復帰当日のマイアミ戦に2番2Bで先発出場。7月21日のカージナルス戦以来、2ヶ月(8週間)ぶりの復帰となりました。
C・ビジオがマイナーへオプション
オジー・アルビーズの復帰に伴い、ブレーブスはキャバン・ビジオをマイナーへオプション(降格)し、ロスターの枠を空けました。
アルビーズの欠場を補っていたウィット・メリフィールドはさすがに残しました。
キャバン・ビジオは今季は6月7日にトロントからDFAとなり、6月12日にトレードでドジャースへ移籍。ドジャースでも打率は.192と低調で、8月5日にDFAそして8日にリリース。その後、ジャイアンツとサインしましたが、9月7日にトレードでブレーブスに移籍していました。ブレーブスでは4試合に出場して5-1、打率.200。
ビジオのMLSは2024年1月時点で4.129。今季中にMLS 5.000(=5年)を超過(と見てよさそうです)。MLS 5.000以上の選手は、オプショナル・アサインメントとしてその選手の同意なしにマイナーへ送ることが出来ませんが、ビジオはこれに同意した模様です。そうした方がまだチャンスはあると思います。
左手首骨折からの復帰
オジー・アルビーズは現地2024年7月21日のカージナルス戦の9回の守備で、盗塁のベースカバーに入った際に1塁ランナーのマイケル・シアーニと交錯。送球が走路と重なってしまいました。
Ozzie Albies has exited the game after hurting his wrist on this play pic.twitter.com/gj5HYQCQJ0
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) July 21, 2024
この事故によりオジー・アルビーズは左手首骨折という大怪我を負ったのでした。
怪我をした当初に復帰まで2ヶ月という診断でしたが、その通りのタイミングで復帰してきました。
ただし、アルビーズは万全ではありません!
アルビーズ、当面は右打席のみで出場
左手首を故障したアルビーズは守備には影響はないものの、打撃にはまだ影響があります。
左打席にまだ違和感があるのです。よって、本来はスイッチ・ヒッターのオジー・アルビーズですが、当面は右打席限定で打席に立ちます。
2023年のHR数
下記は33HRを放った2023年のVTR。右投手との対戦が多いというのもありますが、2023年は左打席で28HR、右打席で5HR。彼の左打席はパンチがあります。
Ozzie Albies set the tone for the 104-win @Braves last season, slugging 33 HR and collecting 109 RBI.
— MLB Network (@MLBNetwork) February 8, 2024
The 3x All-Star comes in at #66 on this year's #Top100RightNow. pic.twitter.com/58dI06XxHx
左投手との対戦は好成績
では、左を封じられている今、アルビーズの打撃はかなり落ちるのか?と言われればそうではありません。下記をご覧ください。
vs | PA | BA | OBP | SLG | OPS | HR |
---|---|---|---|---|---|---|
RHP=左打席 | 2560 | .247 | .309 | .436 | .745 | 97 |
LHP=右打席 | 892 | .339 | .364 | .568 | .932 | 42 |
彼は原則的にプラトゥーンで打席に立っており、つまり右投手の時は左打席、左投手の時は右打席に立ちます。左-左、右-右で対戦したこともありますが、ごく限られたわずかなケースでしかなく、上記の数字はほぼ実態を反映していると言っていい数字です。ちなみにMLBキャリア全般の数字です。
PA(打席数)もつけているのはいかに右投手との対戦が多いかという意味でつけております。
ご覧の通り、実は下の行の右打席の数字の方が圧倒的に良いのです。HR数はそもそもの打席数の違いから自ずと左打席での数の方が多くなりますが、右打席に専念したとしても彼の打撃力が落ちるわけではないはず!というのを書きたかったのです。もともと右打席だったのかもしれませんね。
復帰戦でも右打席
実際、20日のマイアミとの復帰戦では、対戦した5打席は全て右投手。故障前なら全て左打席に立っていたところですが、全て右打席で対戦しております。
ただ、2ヶ月も離脱していたことから、この日は1本が出ず5打数0安打に終わりました。
ちなみにマイナーでのリハビリ出場は右打席でHRを放っているので、復帰2戦目以降からチューンナップしてくると思います。
山場はメッツとの直接対決
主軸のロナルド・アクーニャ・Jr.を膝の怪我で欠いているブレーブスは、オジー・アルビーズにその穴の大きな部分を補完することを期待していたのですが、そのアルビーズさえも2ヶ月間も欠いてしまい、結果、ホルヘ・ソレアーやウィット・メリフィールド、ジオ・ウルシェラら外部からの補強を余儀なくされる事態となりました。
さらに8月18日にはオースティン・ライリーがエンゼルス戦で右手に死球を受けて骨折。これも痛かったですね。
マット・オルソンやマイケル・ハリス2世がいたとは言え、アクーニャ、アルビーズ、ライリーを欠いたブレーブスはついにはワイルドカードスポットから外れてしまう事態に。
現時点のワイルドカードの順位はご覧の通り。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | SDP | 88-66 | – |
2 | AZ | 86-68 | – |
3 | NYM | 85-69 | – |
4 | ATL | 83-71 | 2.0 |
5 | CHC | 79-75 | 6.0 |
3位メッツとは2.0ゲーム差。2位にDバックスが入っていますが、場合によってはここもターゲットとなりますが、要は現時点で3枠目とのゲーム差が2.0。
ブレーブスはマイアミとの3ゲームシリーズですが、20日のGm1は落としてしまいました。ただ、メッツもこの日はフィリーズに完敗。ゆえにゲーム差は拡がらず。
ブレーブスはマイアミ戦を終えた後の24日、25日、26日と地元でメッツと直接対決。自力での要素としてはここで勝ち越すことが出来るかどうか。いよいよ山場がやってきました。
アルビーズがマイアミ戦の間に復調するかどうかも大きな要素です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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