ハラデーHOFセレモニーの日に朗報
現地2019年7月21日は1月に投票のあった野球殿堂(Hall of Fame)のセレモニーの日で、フィリーズから殿堂入りとなった故ロイ・ハラデーも奥様が出席し、殿堂入りのスピーチを行いました。
そんな記念すべき日にフィリーズにとっては嬉しいニュースが入りました。
ドリュー・スマイリーが6回1失点の上々デビュー
フィリーズと合意したばかりのドリュー・スマイリー(Drew Smyly 30才)が、予告されていた通りパイレーツ戦に登板。
まさにプロフェッショナルというピッチングを披露し、見事なフィリーズ・デビューを果たしました。
絶賛されたカーブ
フィリーズと合意する前にレンジャーズから6月25日にリリースとなり、その後ブルワーズとサインするもトリプルAの登板で実質的には見切りを付けられたドリュー・スマイリー。
筆者もあの目利きのあるブルワーズが見切ったゆえに、この契約はどうか?と思っていました。
ところが、いい意味で期待を裏切る上々のデビュー戦を飾りました。
— Philadelphia Phillies (@Phillies) July 21, 2019
ドリュー・スマイリーは6回を投げ、被安打4、失点1、与四球2、奪三振8。
特にカーブが素晴らしく、ゲーム前に捕手のアンドリュー・ナップが受けたときに “the strangest curveball I’ve ever caught.”「今まで受けたことのない変わったカーブ」と絶賛。監督のケプラーも驚いた球筋でした。
投げている本人は「カーブだよ」と言うものの、スクリューのような軌道をたどる珍しいカーブでした。
ジョシュ・ベルも「見たことない」
対戦相手、パイレーツのジョシュ・ベルもこう漏らしております。
“It’s something that I haven’t really seen — none of the guys have seen.”
「本当に見たことない何かだった。たぶん、あんなの誰も見たことないよ」
92mphを引き立てる
速度帯で78mph(125.59kmh)ほどのスピードのカーブは、92mph(148.06kmh)前後のファストボールをよく引き立て、ファストボールでも空振りを奪う投球。
浮いて止まるような軌道のカーブがこちらです。
下記は現地5月24日のエンゼルス戦の登板ですが、この時にも投げています。速度帯も同じですが、2019年7月21日の方が止まっているように見えますので、なんらかの工夫を試みて成功しているのかもわかりません。
あと2度継続してくれたら
ゲームは延長11回にフィリーズが勝ち越し点を上げ、2−1で勝利。降板後の勝ち越しなので残念ながら勝ち星はつきませんでした。
ドリュー・非常に面白い存在となりました。ただ、あと2試合ほど継続してもらえれば本物になるのですが。
フィリーズはトレードデッドラインに向けて微妙な立ち位置ですが、補強に向かうのではないかと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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