【MLB2018】ショーン・ケリーがタントゥラム(癇癪)でDFAに!トレード選手のデビュー戦も

現地2018年8月1日、トレードデッドラインで移籍が決まった選手たちが早速新しいジャージ姿を見せてくれております。

コール・ハメルズが9Kデビュー

まず、カブスへの移籍が決まったコール・ハメルズについてです。

@パイレーツ戦に先発登板しました!

カブスはアンソニー・リッゾを1番に置く超攻撃的な打順が効いたのか、コール・ハメルズに初回から4点を上げるビッグ・プレゼント。2回にも2本の長短打と押出し四球で2点を上げ、序盤に6点を上げ、援護しました。

パイレーツ先発のニック・キンガムはちょっと荒れてしまいましたね。2番手のスティーブン・ブロールトも3イニングで5四球とキンガムの炎上を消し止めることができませんでした。

コール・ハメルズは5回を被安打3、失点1、奪三振9と素晴らしいカブス・デビューを果たしました。

6回からは2番手でナショナルズから移籍してきたブランドン・キンツラーが登板。1回1/3を被安打1、無失点とこちらも上々のカブス・デビューを果たしました。

ゲームは9−2でカブスがパイレーツを下しています。なお、パイレーツのベンチにはクリス・アーチャーの顔も見えました。

クリス・アーチャーは現地3日のカージナルス戦でパイレーツ・デビューを果たす予定です。

さて、もう一人素晴らしいデビュー戦を飾った選手がいます。

B・ドージャーがHR

ドジャースのブライアン・ドージャーです。

ポストシーズンのことが頭によぎってしまうようなブルワーズ戦に5番2Bで先発出場。ドジャースはSSにクリス・テイラー、3Bにマニー・マチャード、1Bにコーディー・ベリンジャー、外野はマット・ケンプ(LF)、ジョク・ピダーソン(CF)、ヤジエル・プイーグ(RF)という布陣でした。

ブライアン・ドージャーは2回の初打席は三振を喫したものの、1−2とドジャースが1点ビハインドの状況の5回裏、CFのど真ん中に大きな移籍第1号を放ちました!

このHRはヤズマニ・グランダールの1発につづく、Back to BackのHR。スタンドも盛り上がっていました。

ブライアン・ドージャーは4打数3安打、1打点といきなりのマルチ(2安打以上)を記録。非常にインパクトのあるデビュー戦になりましたね。

ゲームは延長10回裏、ヤズマニ・グランダールのこの日2本目となるHRが飛び出し、ドジャースが6−4で勝利しました。

なお、ブルワーズも移籍組が試合に出場しています。ジョナサン・スコープは4番2Bでの出場も5−0、3三振という結果に。ジョナサン・スコープより一足早く、7月28日にブルワーズ・デビューを終えているマイク・ムスターカスは6番3Bで5−1でした。

【動画】Recap: LAD 6, MIL 4 – F/10

ショーン・ケリーがDFAに

さて、トレードデッドライン日の現地2018年7月31日に行われた、メッツ@ナショナルズのゲームで問題が発生しましたね。

このゲームはメッツの投手陣が大乱調で、スティーブン・マッツが1回持たずに7失点。その後の投手も乱調で2回から5回まで3点ずつ得点され、8回には6失点でナショナルズに計25得点される出来事がありました。

ちなみに8回の6失点は、ホセ・レイエスの登板による失点です。

メッツは7回に1得点を上げていたのですが、9回の最後の攻撃が始まる時点で25−1。

事件はその9回表に起こりました。

ナショナルズのデーブ・マルチネス監督はショーン・ケリーをマウンドに送ります。言ってみれば大勝のゲームに接戦で逃げ切りたいときのリリーバーをマウンドに送ったことになります。

状況とすればそのような感じなのですが、ショーン・ケリーはHRを打たれたあと、苛立ちでグラブを地面に叩け、その態度が原因でDFA(Disignated for Assignment 40人枠から外れる=ほぼ解雇)となってしまいました。

動画をご覧ください。

ジョー・ジラルディ元NYY監督とビル・リプケン(カル・リプケン・JRの兄)も解説してくれております。蛇足ですが、あやうくカル・リプケンと書くところでした!顔がよく似ていますね。

VTR前半でわかることは、

・ホーム・プレート・アンパイアー: 早く投げろ!

・(急いで投げようとしたら)2B アンパイア−: しっかり止めてから投げないとボークを取るぞ。

・ショーン・ケリー: なんだよ、矛盾することを言いやがって

というやり取りがあったあと、オースティン・ジャクソンに3ランHRを打たれ、ブチ切れた。そういう流れになっています。

GMや監督はとにかくショーン・ケリーの態度は「チームに対して失礼だ」の一点ばり。

彼が登板する状況を考えたときに、「こんな大差で出されてムカついたんだな。それにしてもDFAはやり過ぎだろ!」と筆者は思いました。どちらかというと、この時点ではショーン・ケリーが気の毒という見方でした。若手を使うべきだと。

実際、ブルペンの状況を見ると結構残っていたんですね。だから余計にショーン・ケリーが気の毒に思えたのですが、しかし、よくよく調べみると、ナッツのベンチがかんかんになる理由も見えてきました。

まず、この状況でもという投手が何人かいて、たとえばホアキン・ベノアなどがいたのですが、彼は前腕を傷めており、当然登板不可。ほかにジョー・ロスがいたのですが、彼も肘を傷めていたんですね。よって、登板不可。

まさかケルビン・ヘレイラやマックス・シャーザーを出すわけにも行かず、ベンチとしてはもう消去法で「お前な」ということだったんだと思います。

前の回にホセ・レイエスがリトル・リーグ以下のピッチングを見せたので、ベンチはこのままだとお客さんに失礼なので、最後くらいは締まったところをと考えたかもしれません。だからショーン・ケリーを送ったと。

しかし、あのような顛末になってしまいました。

ベンチがショーン・ケリーに怒った理由は、どんな理由であれ、登板機会を大事にしなかった点ではないかと思います。

というのも、不服を抱いてマウンドに立ったのがわかる投球内容だったからです。

・先頭のM・コンフォートに2塁打

・J・レイエスにシングル(ノーアウト 1、3塁)

・J・マクネイルにゲッツ−崩れで1点(1アウト1塁)

・A・ジャクソンに2ランHR

グラブを投げつけて、ベンチを睨む。

ショーン・ケリーは、この状況で俺?という想いが正直あったと思います。しかし、俺だったんですよね。

また、荒れた展開でマウンドに上がると流れで結構得点を奪われることがあるので、投球の数字が悪くのも気にしたのではないかと思います。

ベンチやGMが怒ったのは、ピッチャーとしてメジャーのマウンドに立つ限り、どんな状況であれプロらしく振る舞え、マウンドに立ちたくても立てない投手がいることを忘れるなというようなことを言いたかったのだと思います。

ほんとうにそんなことを思ったかどうかは定かではありませんが、常識的に考えてそうなのかなと。「それも給料のうち!」というやつですね。しかも高給。

ショーン・ケリーの言い分は、審判からの矛盾する指摘でイライラしたのにベンチは何もサポートしなったというようなことを言っています。監督には謝罪したようです。

NBCの記者の書きようがなかなかひどくて辛辣でした。

 With a 25-4 lead the game was not exactly in jeopardy in that situation, but Kelley acted as if the world was ending: he spiked his glove into the dirt and glared into the dugout, perhaps at manager Dave Martinez, perhaps because he was mad he drew mopup duty and saw his ERA climb in a meaningless situation・・・

NBC

(意訳です)

25−4という何の危機にも瀕していない状況にもかかわらず、ケリーはまるで世界が終わったかのように振る舞った。グラブをたたきつけ、おそらく監督のデーブ・マルチネスに対し、こんな意味のない状況で投げさせたから、ERAが上がってしまったじゃないかと言わんばかりに睨みつけた。

NBCはたまにひどい書き方をするので、こんなところにアメリカを感じることがあります。なかなか極端です。

チームの処分は職場倫理を正すという意味で、よかったかもしれません。今どき珍しい厳しい処分でした。ただ、ちょっと頭に血が上ったまま処分を決定したのではないかと思います。

ナッツはショーン・ケリーの代わりにマイナーの投手をコールアップさせます。

たぶん、ナッツはショーン・ケリーの次の職場が見つかるように他チームに掛け合うと思います。

追記 (2018年8月6日)

現地2018年8月5日、ショーン・ケリーはオークランド入団が決まりました。さすが、ビリー・ビーンGM、目のつけどころがいいですね。この失敗を活かしてチームに忠誠的な態度で投げるでしょうし、何よりワイルドカード進出に大変大きな戦力となります。

なお、ナショナルズもショーン・ケリーの抜けた穴を補強しております。

元ロイヤルズ・クローザーで今季カージナルスに在籍していたクレッグ・ホランドを獲得しています。ショーン・ドゥーリトルとダブルでクロージングできそうです!

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