スポンサーリンク

【MLB2021】ライアン・ブラウンが引退を表明。

キャリア14年、2021年はプレーせず

 現地2021年9月14日、現在の強いブルワーズを形成する上で、打撃面でクラブをリードしてきたライアン・ブラウン(Ryan Braun)が引退を表明しました。

 ライアン・ブラウンは37才。MLBキャリアは14シーズン。2020年終了後にFAとなり、今季は所属先が決まっていませんでしたが、わずかながらチャンスを残してここまで来ましたが、14日に引退を決断したということになりました。

今のブルワーズを形成する上で欠かせなかった選手

 ライアン・ブラウンは、1983年11月17日生まれ。今年の11月で38才の誕生日を迎えます。カリフォルニア出身ですが、大学はマイアミ大出身(ゲーターズのフロリダ大とは違います)。

 ドラフトは2005年のブルワーズ1巡目で全体順位は5位。同期はジャスティン・アップトン(全体1位)、アレックス・ゴードン(2位)、ライアン・ジマーマン(4位)、トロイ・トゥロウィツキー(7位)、アンドリュー・マッカッチェン(11位)、ジェイ・ブルース(12位)、ジェド・ラウリー(45位)など。

 デビューは2007年。ライアン・ブラウンのデビュー以降、ブルワーズはグンと優勝争いに絡んでくるようになりました。

 それまでのブルワーズはというと、1982年にワールドシリーズに出て以降は、24年にわたって低迷。最高でも1992年の2位。ブルワーズ戦と聞くと、ちょっとテンションが落ちてしまう、そんなクラブでした。

 しかし、ライアン・ブラウンが2007年にデビューして以降は、ファンの興味をそそるクラブに変わり、2008年はNLDSに進出。2011年にはNLCSまで進出しました。一旦は2013年から2016年までは小さなリビルドの時期に入ったのですが、それ以降、特に2018年以降は今のとても強いブルワーズが形成されたのでした。

 やはり今のブルワーズを形成する上で、ライアン・ブラウンの存在は非常に大きいものでした。

ROY、MVP、SS受賞5度!

 2007年のデビューイヤーで、146安打、26二塁打、6三塁打、34HR、97RBI、打率.324、OBP .370、SLG .639、OPS 1.004と、新人らしからぬ活躍でROYを受賞。SLGは1位でした。

 2009年には209安打を達成。右打者です!

 そして2011年はMVPを受賞。この年は打率.332、OBP .397、SLG .597、OPS .994、33HR、38二塁打、6三塁打、111RBI をマーク。

 2012年には41HRも放ちました。

輝かしい功績

 主なスタッツとアウォードはご覧の通り。

  • 2007 NL ROY
  • オールスター出場:6度 (2008-2012 & 2015)
  • 2011 NL MVP
  • シルバースラッガー賞:5度 (2008-2012/OF)
  • NL OPS 1位:2度 (2011 & 2012)
  • NL SLG1位:2度(2007 & 2011)
  • NL Runs Scored 1位 (2012)
  • NL 最多安打:203 (2009)
  • NL トータルベース1位: 356 (2012)
  • NL HR1位: 41 (2012)
  • 20HR以上のシーズン: 10度 (2007-2012, 2015, 2016, 2018 & 2019)
  • 30HR以上のシーズン: 6度 (2007-2009, 2011, 2012 & 2016)
  • 40HR以上のシーズン: 1度 (2012)
  • 100 RBI 以上のシーズン: 5度 (2008-2012)
  • 100 Runs Scored 以上のシーズン: 4度 (2009-2012)
  • 200 安打以上のシーズン: 1度 (2009)

PEDS問題

 一方で、2013年8月に大激震となったマイアミのクリニックによるPeds(Performance Enhancing Drugs)問題で、ライアン・ブラウンも名前が上がり、2013年は65試合のサスペンションに。

 これでファンからは株が下がったと言わざるを得なくなりました。あのすごい当たりは、Pedsの影響だったのか?というのがつきまといました。

PEDS以降

 2014年5月31日に復帰したライアン・ブラウン。

 2014年から2020年までの7シーズンで807安打、141HR、打率.276、OBP .338、SLG .492、盗塁86をマーク。

 2014年が30才の節目のシーズンだったがゆえに、この7年とPeds前のスタッツは比較できるものではありませんが、HRでは32才となった2016年の30HRがベストに。果たしてどう見るべきか。

 2014年以降はPedsとの偏見と向き合ったシーズンであったと言えるかもしれません。

 キャリア14シーズン、お疲れ様でしたの一言は添えたいと思います。

マイアミ大と言えば

 蛇足ながら、ライアン・ブラウンの出たマイアミ大とは、先日のキャット・レスキューが話題になった大学です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ブレイク・スネルが熱投!7回、12奪三振!大谷も51号で援護!
【MLB2025】大谷が5回ノーヒッター&50号HR!しかし、ドジャースは勝ちゲームを落とす
【MLB2025】フィリーズ、ドジャースとの死闘を制し、NLイースト2連覇を達成!
【MLB2025】カル・ロリーがミッキー・マントルに並ぶ54号HR!マリナーズはAL西地区単独首位へ
【MLB2025】大谷が49号!ドジャースはカーショウの初回の4失点を跳ね返して勝利
【MLB2025】タイガースのタリク・スクーバルとハビアー・バイエスの怪我の状態
【MLB2025】ウォーカー・ビューラーがフィリーズ移籍後初登板!失点傾向をケアして勝利投手に
【MLB2025】アロルディス・チャップマンの無安打記録に終止符を打ったのはシェー・ランゲリアス!
【MLB2025】レッドソックスのコナリー・アーリーが5回、11奪三振の衝撃デビュー!
【MLB2025】ドジャース、今度はコンバインド・ノーヒッターを逃すも、大きな勝利を上げる
【MLB2025】スレイド・セコーニが7回までノーヒッター!ロッキオの守備も光り、ガーディアンズがWCレースでKCを抜く!
【MLB2025】大谷が今季12本目のリードオフを含む47、48号のマルチHR!ドジャースは連敗ストップ
【MLB2025】山本が9回2アウトまでノーヒットノーラン!しかし、ドジャースは大惨事に!
【MLB2025】大谷が緊急で先発!100mph超えを連発するも、ドジャースはまたけが人が出てサヨナラ負け
【MLB2025】NLサイ・ヤングへ! ポール・スキーンズがドジャースを圧倒!ERAは1.98に!
【MLB2025】レッドソックス、試練の終盤戦へ!ローマン・アンソニーが腹斜筋を傷めてIL入り
【MLB2025】ジャイアンツ vs ロッキーズ戦でデバースの一発を巡り、ベンチクリアー!
【MLB2025】大谷、プロスペクトのババ・チャンドラーから強烈な一発(46号)!しかし、ドジャースは敗戦!
【MLB2025】パドレスのスーパー・ブルペン、ジェイソン・アダムが左足大腿四頭筋を傷めて離脱へ
【MLB移籍2025】フィリーズ、ウォーカー・ビューラーをマイナー契約で獲得!
【MLB2025】センセーショナルな活躍を見せるA’sのニック・カーツが右腹斜筋を傷める
【MLB2025】レッドソックス、アロルディス・チャップマンとの延長契約(2026)に合意
【MLB2025】レッドソックスのペイトン・トールが鮮烈デビュー!P・スキーンズとの投げ合いで好投!
【MLB2025】レッドソックス、ウォーカー・ビューラーをリリースへ
【MLB2025】カイル・シュワーバーが1試合4HR!HR数は49となり、NL単独トップに
【MLB2025】ブルワーズのクローザー、トレバー・メギルが屈筋腱を傷めてILへ
【MLB2025】大谷が移籍後初勝利!ドジャースは計19奪三振の大記録を打ち立てる!
【MLB2025】ネイサン・イオバルディがローテーター・カフを傷めてシーズン・エンドの見通し!
【MLB2025】エンゼルス、ジェイコブ・デグロム先発のレンジャーズに4-0でシャットアウト勝利
【MLB2025】ザック・ウィーラー、胸郭出口症候群(TOS)と診断される!手術必至で2025年のシーズン・エンドが濃厚
タイトルとURLをコピーしました