エンゼルスに大谷選手以外のヒーロー誕生
現地2021年7月24日、ターゲット・フィールドで行われたエンゼルス@ツインズ戦。エンゼルスの先発左腕、パトリック・サンドバル(Patrick Sandoval)が9回1アウトまでノーヒットノーランを継続という素晴らしい投球を見せ、エンゼルスに勝利をもたらしました。
Take a look at the stellar performance from Patrick Sandoval 👏#WeBelieve | @Angels pic.twitter.com/iLz4s9fg1R
— Bally Sports West (@BallySportWest) July 25, 2021
エンゼルスで大谷選手以外の選手が大きく取り上げられるのは実に久しぶりのこと。エンゼルスに少しばかり希望の光が見えた日でもありました。
大谷選手、1日の休みで二塁打2本
前日、今季3試合目(実質日数は2日目)の休みとなった大谷選手はこの日は2番DHで復帰。第1打席で二塁打を放ち、その後のアンドレルトン・シモンズの判断ミスとも言えるプレーと2塁手の暴投で先取点を奪うきっかけを作りました。
エンゼルスはその後、ホセ・イグレシアスにタイムリー二塁打が出て1回表に2点を先取。
また8回表にはこの日2本目の二塁打。この日は4-2で1得点。
ちょっとまだアプローチが本来のものではなく、今日もボールが上がりませんでしたが、元に戻りつつ有るのがわかるゲームでもありました。
今日の主役、パトリック・サンドバルの投球についてです。
チェンジアップが冴えわたり、13奪三振
大谷選手とも非常に仲の良いパトリック・サンドバルは、2019シーズン・デビューの24才。
パトリック・サンドバルとは
高校卒で、2011年ドラフトのアストロズの11巡目指名の投手でした。
マルドナードとのトレードでLAAへ
2018シーズンのトレードデッドライン。パトリック・サンドバルは、大谷選手の相棒マーティン・マルドナードがアストロズにトレードとなった交換要員として、アストロズのインターナショナル・ボーナス・スロットとともにエンゼルスへ。
2019年、22才でメジャーデビュー。コントロールがやや荒く、デビューイヤーはBB9が4.3。ファストボールは通常、92-93mph。数字以上に早くは見えますが、アスレチックスのコール・アービンが88-90mphレベルで、かなり被安打率が高いように、あともう少しスピードが欲しいところ。加えて、何か武器が磨かれればという伸びしろの多い左腕投手でもあります。
腕のスイングとスピード
この日のピッチングでは、中盤以降は93-95mphとボールが走っていました。このせいで、88-89mphほどのチェンジップが効果バツグン。また、時たま投げていた78-80mphほどのカーブもよかったです。ファストボールがさらに速くみえました。
チェンジアップを活かすにはファストボールが速いに越したことはありませんが、チェンジアップで腕を強く振ることでファストボールの腕の振りにも良いように影響する好例のようにも思えました。
そして奪った三振はなんと13。右打者のアウトコースへのコントロールが完璧でした。
9回1アウトで記録が途絶える
9回裏、1アウトまでNO-NOを継続させたパトリック・サンドバルでしたが、ブレント・ロッカー(Brent Rooker)に1塁線にポトリと落とされて、これが二塁打に。ここで記録が途絶えました。
まだシャットアウトのチャンスが残っていたので、マウンドに残り、2アウトまでこぎつけたパトリック・サンドバルでしたが、ジョシュ・ドナルドソンを迎えるところで、交代。
8.1イニングで108球、被安打1で13奪三振の素晴らしい成績でした。
出したランナーは、2回裏に先頭のジョシュ・ドナルドソンに与えた四球が1つ。また、HBP(死球)は2つあって、4回裏のマックス・ケプラーと、8回裏にトレバー・ラーナックに与えた2個。5回裏にはホセ・イグレシアスのエラーによる出塁が1つありました。
ライセル・イグレシアス、ドキドキのリレー
最後のアウトをライセル・イグレシアスに託したエンゼルス・ベンチでしたが、ジョシュ・ドナルドソンに二塁打を打たれ1点差に。この失点はパトリック・サンドバルの出したランナーだったので、彼につきました。
もう1本で同点というドキドキの場面でしたが、最後はミゲル・サノを三振に仕留めてゲームセット。結構、危ないゲームでもありました。
エンゼルス、この日の勝利で48勝49敗。せめてマイク・トラウトが帰ってくるまで5割はキープしておきたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント