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【MLBドラフト2019上位候補】カーター・スチュアート、ホークスと合意へ!NPBで投げそうです!

ホークス、2019ドラフト上位候補と合意

日本時間2019年5月21日から情報が飛び交っている2019年6月のドラフト上位候補のカーター・スチュアートですが、ホークスと合意した模様です。

6年700万ドル

合意したのは本当のようですね。6年700万ドル以上。

エージェントはボラス氏ゆえ

カーター・スチュアートのエージェントはスコット・ボラス氏。

カーター・スチュアートは2018年にブレーブスから1巡目、全体8位で指名されました。指名後、右手首の故障を理由にブレーブスが相場より低いオファーを提示したため契約を拒否。プロ入りならなかった経緯がありました。

このやり口はかつてジェームズ・パクストン(現ヤンキース。エージェントはボラス氏)がアマチュア時代に相思相愛のトロントからの指名を受けたものの、契約オファーが低いと言って断ったやり口と似ています。

これはサラリーアップを狙って交渉のテーブルを蹴る手法ですが、ただ今回はパクストンのときとは違うようです。

今回は本当にNPBでプレー

今回のニュースですが、筆者はこの6月のドラフト前にNPBの存在をちらつかせることでMLBドラフトで指名したクラブに少しでもいい条件で契約するのが目的で、ホークスとは単に可能性を交渉しているだけかと思っていました。

しかし、どうやら違うようです。

下記のESPNのパッサンさんのシナリオが参考にはなります。

早いFA、若いうちのサラリーアップが狙い

好条件でMLBでプレーするための交渉なのは間違いのですが、今回は本当にNPBでプレーしそうです。

その実利はアメリカで過ごすよりFAが3年早く、且つサラリーも最低300万ドルから400万ドルを得られる!!ということのようです。

下記のパッサンさんの考えは上述のようなシナリオを解説しています。

つまりアメリカにいたとして・・・

  • ドラフトで契約金は200万ドル程度か
  • 2019年はクラスAショートシーズンでデビュー
  • 2020年はダブルAでサラリーはよくて10万ドル以下。
  • その後順調にMLBデビューすると行っても2021年はまだマイナーの可能性が高く、サラリーはマイナーの範囲内
  • 順調にメジャーデビューしたとしても2022、2023、2024はメジャー契約のミニマム(55万ドルほど)と言ったところで、上がったとしても75万ドルほどか。
  • 仮に2022年にデビューしてFA資格はMLBサービスタイムで6年なので、最速でも2027年終了後。カーター・スチュアートは2019年で19才ですから2027年終了後は28才。

サラリー面ですが、スチュアートが今のMLBミニマムの55万ドルを2022から3年受け取ったとして、計165万ドル。

それまでのマイナー在籍中の額は2019年から2021年まで約30万ドル行くかどうかなので、サラリーだけで計200万ドル足らず。サイニングボーナスの200万ドルを入れても6年間で400万ドル行かないくらいの皮算用です。

しかし、NPBでホークスの6年700万ドルの条件なら

  • 6年間で比べると、上記の通り(アメリカ:400万ドル、日本:700万ドル)で300万ドルプラス
  • 現状の2017–2021 CBA-Collective Bargaining Agreement:労使協定-では海外リーグのクラブに所属する選手は6年、25才という資格があります(菊池選手のときと同じ条件)。仮にアメリカで2022年デビューと想定してFAは上記の通り2027年終了後。ホークスで6年全うすれば2024年終了後。よって3年早く好条件で契約できる算段になる。

6年間の契約を全うするしかなさそう

上記のシナリオならホークスでの6年契約を全うするしかなさそうです。

今季はファームで登板し、2020年から一軍のマウンドに上がって投げれば上記のような2024年MLBへということになりそうです。

筆者は上述したように単なるドラフトの契約金釣り上げ目的の交渉かと思っていましたが、かなり詳細にキャリアプランを考えています。

いずれにせよ、5月最終週の情報を待ちたいと思います。

可能性はかなり高そうですが、もし実現すればこれは初めてのケースになりますね。

NPBで技を磨くことは他の選手で証明済み。現カージナルスのマイコラス、少し前のSFジャイアンツのボーグルソン、そしてレンジャーズのコルビー・ルイスなどNPBでの経験がMLBでの投球の品質を高めたケースがあることから、このプラン自体はかなりいいアイデアではないかと思います。

外国人枠の問題をどう解決するかもポイントですが、結構面白いことになりそうです。

あのジョシュ・ヘイダーでさえ、散々投げて100万ドル以下ですから、若いうちにサラリーを上げるために日本でというのはなかなかいいのではないでしょうか?

お読みいただき、ありがとうございました。

ご連絡

2019年5月23日 3:32 PM コメントをいただきました匿名希望様
お世話になります。コメントありがとうございます。ポスティングの件、するどいご指摘だと思います。ちょっとお時間をちょうだいし、調べさせていただきたく思います。

(2019年5月26日追記)

2019年5月23日 3:32 PM コメントをいただきました匿名希望様

お世話になります。最後のパッサンさんの記事の読みがちょっと私は粗かったようです。申し訳ございませんでした。記事内、訂正線を入れると読みにくくなるので内容を訂正しております。

ご指摘の通り、ホークスでの6年全うの可能性が大きいということと、アメリカ移籍は3年前倒しではなくて、ホークスで6年全うしたとしてもCBAの規定をクリアーし、なおかつアメリカでプレーするより3年早くFA資格になるとの趣旨で書いております。ホークスのポスティング容認の認否に関しては、アメリカ国籍選手なら許すのではないか?とこれは私の推測ですが、そのように考えております。

コメント

  1. 匿名希望 より:

    先日の匿名希望の者です。私の質問に丁寧に答えていただき有難うございます。
    詳しいことは今後明らかになるでしょうが、
    私の考えですが、ソフトバンクはポスティングをせず、6年間の活躍を期待していると思っています。
    2年前のCBA改定協議報道で、25歳ルール制定にあたり例外は認めない、アメリカ国内選手が海外選手に比べて不公平にならないようにするためだ、という記事を読んだ覚えがあります。不公平という観点で見るとアメリカ国籍選手であってもこのルールが適用されるのではないでしょうか。それでもハーパー、マチャドのような一部スーパースターを除く多くの選手たちが早くても概ね28歳でFA資格を取得するのに比べたら、25歳でFA資格が得られるのでかなり有利です。
    ソフトバンクが7年契約を結んでいたら、6年終了時点でのポスティングがあると思いますが、それ以前では大谷選手のようにマイナー契約となりFA資格発生はさらに6年後になるので、選手にもソフトバンクにもメリットはありません。
    6年契約なので「ぴったりだ」と思った次第です。
    今後25歳までの期間、ハーパーやジャッジ、アレナドクラスの選手が日本のプロ野球に沢山来てくれたら、大いに楽しみですね。それ以前に「外人枠」の撤廃をお願いしたいところですが。
    本コメントにはご返事は不要です。正式契約後の情報、記事を楽しみにしております。

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