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【NLDS 2022】パドレス、鉄壁のリリーバー陣がドジャースの反撃を許さず、1点差ゲームを制す!

2022 NLDS Gm3 LAD 1 – 2 SDP

 現地2022年10月14日、ドジャース@パドレスのNLDS Game3が舞台をペトコ・パークに変えて行われました。入った観衆は45,137人。

 西海岸はドジャース・ファンが多いのですが、スタンドはブラウンと黄色のパドレス・カラーに埋め尽くされていました。

トニー・ゴンソリン、万全には遠く

 パドレスの先発は左腕のブレイク・スネル。

 注目はドジャースの先発です。トニー・ゴンソリンでした。

 順番通りと言えなくもないのですが、このトニー・ゴンソリンには心配ごとがあります。それは怪我からの復帰登板であったということ。

 レギュラー・シーズンの成績は16勝1敗でERA3.28と素晴らしい数字を残したトニー・ゴンソリン。ドジャースは右のエースのウォーカー・ビューラーを怪我で欠き、大きな穴が空いてしまったのですが、それを埋めたのが彼でした。なお、タイラー・アンダーソンの活躍はドジャースのローテーションにさらにゆとりをもたらせましたね。

前腕部のハリからの復帰

 そのトニー・ゴンソリンの怪我ですが、右前腕部のハリです。

 ゴンソリンが先発として機能していたのは実質的に2022年8月23日が最後。2022年8月29日に15 Day ILに入りました。ちなみに2021年7月には右肩の炎症でILに入ったこともあります。

 実質的にと書いたのはレギュラー・シーズン終盤に一応は復帰したからです。10月3日のロッキーズ戦に登板。しかし、2イニングで被安打3、失点1という成績ですぐに降板しました。

 ドジャースのポストシーズンはDSからということでしばらく時間があったのでゴンソリンは懸命なリハビリ登板で復帰を試みておりました。その努力もあり、晴れてポストシーズンで登板ということになりましたが、いかんせん、内容が悪かったですね。

 トニー・ゴンソリンは1回裏、1アウトから2番のフアン・ソトにRFへ二塁打を打たれ、いきなりのピンチに。つづくマニー・マチャードには枠ギリギリを狙って投げるも、決め球のスプリッターが外れて四球。

 ジョシュ・ベルはボール球に手を出させ、意図通りに凡退させたものの、つづくジェイク・クロネンワースには決め球のスプリッターを弾き返され、1失点。その後はワイルド・ピッチなどもありながらもなんとか、1失点のみで切り抜けました。

 2回裏には1アウトからトレント・グリシャムとオースティン・ノラに連続安打を許し、またしてもピンチに。

 やはり本調子にはほど遠いということで、デーブ・ロバーツ監督はここでゴンソリンを諦めました。ゴンソリンは1.1イニングを投げ、被安打4、失点1、BB1、SO1。

 よく1失点のみで凌いだと思います。

 2番手はアンドリュー・ヒーニー。エンゼルス時代の投球からすると、もう痛打されるのが決定的と思いましたが、ヒーニーはジュリクソン・プロファーにバントをさせず、2アウト目を奪いました。これは半ばデッドボールのようなコースで、プロファーが気の毒でした。ただ、ヒーニーはフアン・ソトをポップフライに仕留め、このピンチを切り抜けました。

グリシャムがソロHR

 ゲームが動いたのは4回裏。先頭のトレント・グリシャムが初球のど真ん中の4シームをRFスタンドへソロHRを放ちます。パドレスが2-0とリードを拡げました。

ブレイク・スネルが5.1イニングで1失点 

 パドレス先発のブレイク・スネルは3回までに6三振を奪う力投。

 しかし、5回表にピンチを招きます。イニング先頭のトレイス・トンプソンにシングルを、つづくオースティン・バーンズに二塁打を打たれ、ノーアウトでランナー2、3塁を背負うことに。

 ここでバッターはムーキー・ベッツ。ベッツは初球のカーブをRFに弾き返し、これが犠牲フライとなり、スネルは1失点。

 スネルにピンチはつづくも、トレイ・ターナーを3Bポップフライに、さらにフレディー・フリーマンも3Bゴロに仕留め、1失点のみで切り抜けました。

パドレスのブルペンがまたスコアレス・リレー

 5回を終えてスコアは2-1でパドレスがリード。ドジャースとしては残り4イニングで1点をもぎ取りたいところでしたが、それを許さなかったのがパドレスのプルペン陣。

 パドレスはブレイク・スネルの後にニック・マルチネスを起用。

 7回表にはルイス・ガルシアを、8回表にはロベルト・スアレスを投入しました。彼らもそれに応え、て、スコアレス・リレーを実現。

 この3人で許した安打は1安打のみです。四球もありません。

 そして最後はジョシュ・ヘイダーが登板し、1回をパーフェクトに抑え、1点差を守り抜きました。

SDのブルペンはNLDSは未だ無失点

 パドレスのブルペン陣は、NLDSの3試合を全てスコアレスでリレー。

 この3試合で打たれた安打は、ロベルト・スアレスがこの日許した1安打のみ。

 四球に関して言えば、Game1でマイク・クレビンジャーの後に2番手で登板したスティーブン・ウィルソンが出した2個のみ。

 ほぼ完璧なリレーです。

 ちなみにパドレス・ブルペン陣の成績をワイルドカードまで遡ってみると、ワイルドカードシリーズのGame2でニック・マルチネスが1失点を喫し、エイドリアン・モレホンも4失点を献上したことはありました。

 この素晴らしいブルペン陣の働きがこの日のドジャースの反撃を萎えさせました。

 ゲーム中の表情を見てもドジャースのダグアウトは険しい表情ばかりが目立ち、パドレスのダグアウトは皆、顔の筋肉が緩んでいました。

トレイ・ターナー、精彩を欠く

 王者ドジャースはGame1こそ5-3で勝利したものの、勢いがよかったのは前半だけ。後半以降、Game3までは金縛り状態です。

 Game1で4打数2安打、1HRを放ったトレイ・ターナーは、Game2でも1安打。

 しかし、この日はエラーもありました。このゲームでも1安打は放ったものの、3回表にランナーがいる場面でSS後方のポップフライを落とし、ピンチを拡げてしまいました。記録上はジェイク・クロネンワースのシングルとなりましたが、実質的にはエラーです。

薬指を負傷

 8回表に先頭打者としてシングルを放ったトレイ・ターナー。さすがの打撃なのですが、この日は1塁の塁上でトラブルが発生。牽制の帰塁で右手を傷めてしまいました。ただ、ゲームには出続けました。

 試合後、トレイ・ターナーは右手薬指を傷めたことが判明。X線検査は大丈夫だったものの、明日以降も出るかどうかはこの時点では不明。ちょっと心配ではあります。

 ゲーム中、ほとんどミスのないトレイ・ターナーがこのような精彩を欠く状態になるのも珍しいです。

 Game4はタイラー・アンダーソンとジョー・マスグローブの投げあいです。

 ドジャースがどう戦うか、楽しみです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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