R・イグレシアスはブレーブス5年目へ
現地2025年11月19日、アトランタ・ブレーブスが早くもクローザーを決定。ライセル・イグレシアスと再契約することとなりました。
ライセル・イグレシアスはこれでブレーブスで5年目のシーズンを迎えることになります。
現地11月11日から13日まで開かれていたGMミーティングで、POBO(President of Baseball Operations) 兼GMのアレックス・アンソポロスは優先順位としてSSとスターターの補強をトップに挙げていましたが、1週間が経過し、後回しとしていたブルペンにまず着手しました。優先順位はあれど、マーケットの状況もありますからそこは柔軟に対応しないといけませんからね。
1990年1月4日が誕生日のライセル・イグレシアスは2026年の開幕は36歳。ゆえにサヨナラするかと予想していたのですが、数字を冷静に見たのか、再契約ということになりました。
契約内容
契約内容は2025年と同じです。
- 1年/$16M (2026)
ちなみに前の契約は2021年11月30日にエンゼルスとサインした4年/$58M (2022-25)でした。この契約は初年度が$10Mで2023年から2025年までは$16M/年というものでした。
2022年、エンゼルスは大谷選手のFAまであと2年ということでプレーオフに進出するべくブルペンを補強。その目玉がライセル・イグレシアスだったのですが、5月まで首位争いをしていたものの、6月半ばからは息切れ。7月には順位も4位と下がりトレード・デッドラインでは「売り」を選択し、サラリー・カットを行ったのでした。
2022年はトレード・デッドラインが8月2日に設定されていましたが、その期限日にライセル・イグレシアスはブレーブスにトレードされ、2025年までその契約が残っていたという背景です。
実はATLでいい数字を残している
ライセル・イグレシアスは2015年にデビューし、レッズ時代の2017年からフルシーズンでクローザーとして稼働し、名を馳せてきました。チーム状態もあったのでセーブ数は34セーブが最高で3度記録しているのですが、2019年から2024年まではリーグ屈指の安定したクローザーだったと言っていいでしょう。
ブレーブスに加入して以来、2025年まで4シーズンで222試合、218.2イニングを投げてERA 2.35を記録。非常に良い数字を記録しているのです。
2025年の序盤に一発病
いま一つイメージが悪かったのが、2025年序盤です。4月だけで5本のHRを許し、5月が終わるまでに計7本の被弾。ゲーム終盤での被弾はかなり悪いインパクトを残しました。最初の2ヶ月のERAは5.91。このイメージが割と強烈でした。
2025年は6月以降はNL屈指のクローザー
しかし、夏に入ると本来の投球を見せ、6月以降はナ・リーグ屈指の安定したクローザーぶりを発揮。6月からの4ヶ月間では、46イニングを投げ、ERAはなんと1.96。8月単月はERA 0.69、9月はなんと0.00を記録。
2026年はこの両極端を修正できるか?
結果、プレ・オールスターのERAは4.42でポストオールスターのERAは1.76。2025年に極端に出てしまったこの極端な数字を2026年はどう改善させるかがポイントでもあります。序盤はなにか新しいことをやって調子を崩したか、あるいはコンディション不良の面があったのか、わかりませんが、いずれにせよ終盤にかけて品質が上がったのは救いでもあります。
2025年はSO%は27.4%で、BB%は6.0%。いずれもリーグ平均よりいい数字を出しております。
ドジャースもオファー
FAとなっていたライセル・イグレシアスにはドジャースも$16M前後のオファーを提示したと言われています。他にブルージェイズの名前も。
ブレーブスのブルペン
2025年は投手、野手双方で怪我に泣かされたブレーブスですが、2026年はまずはクローザーでライセル・イグレシアスを確保。
そのほかにも膝の手術で2025年に全休したジョー・ヒメネスも2026年に復帰します。ディラン・リーはLHPとしてゲーム終盤の左打者への有力なオプション。
オフになり、ピアース・ジョンソンとタイラー・キンリーを放出しましたが、まずはセットアップにジョー・ヒメネスが加わるのは朗報。ただ、もう一人の右腕が欲しいところなので次は誰を補強するか、これは見ものです。
お読みいただき、ありがとうございました。



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