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【MLB2024FA】ホワイトソックスがマーティン・マルドナードと1年契約で合意

MLB13年のベテラン捕手がCWSへ

 現地2023年12月26日、ホワイトソックスが捕手を補強しました。アストロズからFAとなっていたベテラン捕手のマーティン・マルドナード(Martín Maldonado)と1年契約で合意です。

契約内容

 両者が大筋合意した契約は以下の内容です。

  • 1年/$4M (2024) +2025 オプション
    • 2025 $4M べスティング・オプション

 2025年はべスティング・オプションと言われており、おそらく出場試合数クリアーでオプション行使となる設定かと思われます。バイアウトがついていれば、もう少し額は上がるかもしれません。

前の契約

 参考までにマルドナードの前の契約はアストロズと2021年4月に延長契約となった以下の内容でした。

  • 1 年/$5M (2022) + 2023 クラブオプション
    • 2023 $4Mクラブ・オプション ($0.5M バイアウト)
    • 2023年のオプションは2021年に90試合出場で$4.5Mのサラリーに(125試合出場ゆえにクリアー)
    • アウォード・ボーナスもあり

 今回の契約も似たような設定かと思われます。

 しかし、相手クラブにとって本当に嫌な存在であるマルドナードのサラリーを$5M未満で獲得できるとは、改めて見ると驚き以外の何者でもありません。

メジャー13シーズン

 マーティン・マルドナードは1986年8月16日生まれで、現地2023年12月26日時点で37才。2024年はシーズン後半に38才になります。

 ここまでメジャー通算13シーズン。

大谷選手ともバッテリー

 マーティン・マルドナードは2017シーズンのゴールドグラブ賞受賞捕手。もともとミルウォーキーでデビューしたマルドナードはこのシーズンがエンゼルス1年目でした。

 大谷選手は翌2018年にエンゼルスでメジャー・デビュー。マルドナードは2018年のトレードデッドラインでアストロズに移籍したのですが、そのときまで大谷選手とバッテリーを組んでいました。

 MLB1年目の大谷選手がメジャーで肘のUCLに損傷が見つかったのが、2018年6月6日のロイヤルズ戦の後。この時にマスクを被っていたのがマルドナードで、仲の良いシーンもよく見かけました。

Kansas City Royals vs Los Angeles Angels Box Score: June 6, 2018 | Baseball-Reference.com
Los Angeles Angels beat Kansas City Royals (4-3). Jun 6, 2018, Attenda...

 その後の大谷選手はPRP療法により、一旦は9月2日に復帰するも、登板中に急激に球速がダウン。後日 新しい箇所に損傷が見つかり、シーズン終了直後に1度目のトミー・ジョン手術を実施することになったのでした。

 なお、マルドナードの交換要員としてアストロズからエンゼルスに移ったのが、左腕のパトリック・サンドバルです。

 マルドナードは2018年オフにFAとなり、2019年3月にロイヤルズとサイン。さらに2019年のトレードデッドランでは再びアストロズへ移籍。トニー・ケンプとのトレードでした。

 2019年終了後にもFAとなったマルドナードはアストロズと再契約。

 その後は上記のようにアストロズと延長契約を交わしながら、2023年までメイン捕手としてマスクをかぶりました。

強いアストロズに貢献するも、若手とのスイッチ

 2020年以降、アストロズはサイン・スティーリング・スキャンダルで大きな非難を浴びながらもずっと強さをキープ。マルドナード再加入後はいずれもALCS以上に進出し、2022年にはワールドシリーズを制しました。

 この強さの要因の1つにマルドナードの捕手としての存在感があったのは言うまでもありません。

 そんな強さを支えてきたマルドナードですが、ついに新陳代謝の時が来ました。2023年、アストロズはヤイナー・ディアスが台頭。25才です。ヤイナー・ディアスは104試合にマスクをかぶり、ポストシーズンにも出場。マルドナードと違い、オフェンス力がすごいのです。2023年は355-100、.282/.308/ .538で、HR 20、RBI 60という強烈な数字を残しました。

 こういう背景もあり、アストロズとの再契約には至りませんでした。

捕手が空いているCWS

 移籍先のホワイトソックスは長年マスクをかぶったヤズマニ・グランダールが契約満了でFAに。

 その穴を埋めるべくホワイトソックスはすでにブレーブスからのトレードで元エンゼルスのマックス・スタッシを獲得済です。

コーリー・リーとも再会

 さらに、ホワイトソックスのその他の正捕手候補として2023年のトレードデッドラインでケンダール・グレイブマンの交換要員としてホワイトソックスへ移籍したコーリー・リーがおります。

 コーリー・リーは2019年のアストロズの1巡目指名の捕手。

  2022年7月1日にすでにデビューしています。ビッグリーグでの経験は2022年の12試合のみで、25-4でBAは.160。

 2023シーズンはトリプルAで68試合に出場。打率.283、OBP .328、SLG .406、HR 5、二塁打 18、RBI 32、BB 17。いずれ正捕手になろうかという逸材です。

 マルドナードは本業のマスク以外に、コーチ的な役割も担うことになりそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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