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【MLB2024】セオ・エプスタインがレッドソックスの親会社のフェンウェイ・スポーツ・グループに参加

元BOS GMがオーナー企業に参加

 現地2024年2月2日、レッドソックスの元GMで、2020年11月にカブスのPOBO(President of Baseball Operations)を辞任したセオ・エプスタイン(Theo Epstein)がレッドソックスのオーナー企業であるフェンウェイ・スポーツ・グループ(Fenway Sports Group /以下FSG)に参加することが決まりました。

ポジション

 セオ・エプスタインが務めるのは、FSGの共同オーナー兼アドバイザーという立場。グループの少数株主となり、パートタイム(非常勤)の上級顧問としてFSGに入ることに。やることは運営と投資戦略についてのアドバイスの予定。

 大きく見た場合、レッドソックスの組織に復帰することになります。

FSGとは

 その前にレッドソックスの親会社であるフェンウェイ・スポーツ・グループ(Fenway Sports Group)について触れておきます。

 レッドソックス自体は1901年の創業ですが、経営母体であるFSGがが誕生したのは2001年のこと。

 そのFSGがレッドソックスのオーナー企業となったのは2002年。67年ケアしてきたヨーキー・トラスト(Yawkey Trust)から$700Mで買い取りました。この売却の時に、市からの予算もついて新球場のプロジェクトが動きそうになりました。

 ちなみに先日、オリオールズがデービッド・ルーベンシュタイン率いる新オーナーグループに買収された額は$1.725 Billion。約25年が経過し、従来型の放映権だけでなく、ストリーミング配信によるサブスクリプションが発生する権利などでMLBのクラブの価値がいかに上がったかを物語る数字でもあります。

傘下の組織

 そしてFSGはニューイングランド州のプロ・スポーツを筆頭に以下の組織のオーナーでもあります。

  • クラブ/スポーツ団体
    • ボストン・レッドソックス(MLB)
    • リバプールF.C.(英国プレミア・リーグ)
    • ピッツバーグ・ペンギンズ(NHL)
    • TGL ボストン(ゴルフ)
    • RFK Racing (50%)
    • ウースター・レッドソックス(AAA/ 10%)
    • セーラム・レッドソックス(クラスA)
  • 施設
    • フェンウェイ・パーク(レッドソックス・ホームスタジアム)
    • アンフィールド(Anfield/ リパプールのフットボール場)
    • フェンウェイ・サウス(フロリダのジェット・ブルー・パークなどレッドソックスのスプリング・トレーニング施設)
  • その他
    • NESN(New England Sports Network):メディア(80%)
    • フェンウェイ・スポーツ・マネジメント
    • MGMミュージック・ホール・フェンウェイ(フェンウェイでのコンサート)
    • リアル・エステート(不動産)
    • ミュージック

 このようにFSGはレッドソックスとフェンウェイ・パークを中心にプロスポーツを運営しています。2023年の年初には、このFSGがレッドソックスを売りに出すのではないか?との噂が立ちましたが、FSGは否定。このようなことがあるので、ファンはオーナーのジョン・ヘンリーを心から信じている訳ではありません。

セオ・エプスタインとは

 セオ・エプスタインについてはカブスのPOBOを辞任した時に詳しいキャリア・ログを記載しています。ご参照ください。

 簡単に記載すると、FSGがレッドソックスのオーナー企業になった2002年にMLB史上最年少GMとして28歳でGMロールに就任。

 2004年には86年ぶりにレッドソックスでWS制覇。「バンビーノの呪い」を解くことに貢献しました。その後、一度はGMロールから降りましたが、2006年に復帰。2007年の再びレッドソックスをWSチャンプに。レッドソックスでは2度WSを制覇したことになります。

 2012年からカブスのGMロールに就き、2016年にはカブスでWSを制覇。108年ぶりのことで、「ビリー・ゴートの呪い」を解いたとも言われました。

 2020年11月にカブスを退団後、MLBオフィスのコンサルタントに就き、試合をより興奮させるためのルール変更に取り組んできたと言われています。今回のレッドソックス組織への復帰でそれを辞任しています。

 なお、エプスタインはもともとFSGに出資するプライベート・エクイティ・グループであるArctos Partnersの運営パートナーでありましたが、それは引き続き継続するとのことです。

 なお、一旦MLBのフロントにいたこともあるので、今回のFSGへの参加はMLBの承認が必要です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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