2023年はASGにも出場
現地2023年12月6日、ボルチモア・オリオールズがフィリーズからFAとなっていたクレイグ・キンブレルと1年契約でサインしたことが発表されました。翌7日にはその他の付帯的条件も明るみになりました。
2023年にはオールスターにも出場したクレイグ・キンブレルは現時点で35才。5月28日の誕生日で36才になります。ベテラン・クローザーがオフシーズンの早い段階でサイン出来たことは喜ばしいところでもあります。
契約
そのクレイグ・キンブレルとオリオールズの間で交わされた契約内容は以下の通りです。
- 1年/$13M保証 (2024) + 2025 クラブ・オプション
- $12M(2024)、$13M(2025) クラブ・オプション($1Mバイアウト)
- 2024 パフォーマンス・ボーナス:
- 35, 40, 45, 50, 55 試合ごとの登板でそれぞれ+$0.1M
- 35, 40, 45, 50, 55試合を締めればでそれぞれ+$0.1M
前の契約
前の契約はフィリーズとサインした1年/$10M(2023)+パフォーマンス・ボーナス。よって、オリオールズとの新契約はサラリーアップということに。
2023年のキンブレル
かつてアトランタ時代の2011年から2014年にかけて4シーズン連続で40SV以上をマークしたクレイグ・キンブレル。キャリア・ハイは2013年の50SVです。
さすがにその頃のような無双ぶりは姿を消しましたが、それでも2023年はフィリーズで大いに機能。71試合に登板してこのうちゲーム・フィニッシュが45試合。69.0イニングで8勝6敗、23セーブ、ERA 3.26をマークしました。
2022年のERAは 3.75でしたので改善しました。
BALはバティスタがTJ手術
2023年、ALイーストを制したオリオールズは、なんと言ってもそのバランスの良さに強みがありました。野手陣ではアドレー・ラッチマン、ガナー・ヘンダーソンらの若い力に加え、中堅のライアン・マウントキャッスル、アンソニーサンタンデア、セドリック・マリンズと内外野ともに穴が少なく、さらに守りでは先発ローテーションでグレイソン・ロドリゲス、ディーン・クレマー、カイル・ブラデッシュらの若い力が台頭。リリーバーではシオネル・ペレス、ダニー・クーロムらが要所で機能し、そしてなんと言っても後ろの良さですね。8回のイエニエル・カノー、9回のフェリックス・バティスタが圧倒的な強さを発揮しました。
ただ、最後はカノー、バティスタともに息切れし、フェリックス・バティスタはトミージョン手術を受けることとなり、2024シーズンは全休ということになりました。
今回のクレイグ・キンブレルの獲得はこのフェリックス・バティスタの穴を少しでも埋めることを目的とした獲得です。
まだリリーバーの補強はあり得る
そしてフェリックス・バティスタの穴はあまりにも大きいため、クレイグ・キンブレルに加えて今後も補強に動くことが考えられます。FA市場ではまだジョシュ・ヘイダー、ロバート・スティーブンソン、ジョーダン・ヒックスなど、すでに他クラブの食指も動いている投手もいますが、彼らに対してもオリオールズがどう動くか、注目したいところです。
2023年はかつてほどではないにせよ、ある程度の輝きを取り戻したクレイグ・キンブレル。2024年も好調さが継続するか注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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