スポンサーリンク

【MLB2024】ジャイアンツに残ったブレイク・スネルがノーヒット・ノーランを達成!

トレード・デッドラインで動かなかったスネルがノーヒッター

 現地2024年8月2日、サンフランシスコ・ジャイアンツのブレイク・スネル(Blake Snell)がグレート・アメリカン・ボールパークで行われたレッズ戦でノーヒット・ノーランを達成しました。これはちょっと打てん!というすごいボールを投げていましたね。

ジャイアンツに残ったブレイク・スネル

2023年NLサイ・ヤング賞投手

 ブレイク・スネルは2023年にパドレスでサイ・ヤング賞を受賞。32スタートで180.0 イニングを投げ、14勝9敗、ERA 2.25、奪三振234。2018年に21勝5敗、ERA 1.89をマークしてサイ・ヤング賞を受賞していましたから、2度めの受賞となりました。

 その実績を引っ提げてFA市場に出たのですが、本人がかなりのラグジュアリー契約を求めていたこともあり、ディール成立は難航。結果、サンフランシスコ・ジャイアンツと2年のショート・タームでの契約となりました。

  • 2 年/$62M (2024-25)
    • サイニング・ボーナス:$17M (2026/1/15に支払い)
    • 2024: $15M、2025: $30M プレーヤー・オプション
      • オプション行使なら$15Mは繰り延べ払い(2027/7/1に)

 もしもトレードが成立するなら、この条件を獲得側は呑まないといけないのですが、このトレード・デッドラインでは動くという情報が飛び交いました。というのもスネル・クラスの投手が、この短い契約期間であること、さらに、来季$30Mというリスクはあるものの、今季終了後に再び市場に出る可能性もあり、なおかつ、ジャイアンツはこのオフに同じくFAとして契約したホルヘ・ソレアーをブレーブスにトレード済み。出す意思はありそうということで、その意味で最後の最後までスネルの動向がどうなるのか、わかりませんでした。実際、ヤンキースなどは獲得に動いていたと言います。

6月まではまるでパッとしなかったスネル

 トレードの噂が出たのもそもそもは今季のスネルはパッとしたところがなかったため。そもそもの契約はかなり時間がかかり開幕10日前の3月19日。もうドジャースとパドレスが海外開幕を迎えようかという時期でした。

 当然のことながらシーズン・デビューは遅れ、4月8日のデビューに。この後はスプリング・トレーニングで投げていないという調整の難しさもあり、ラフ・アウティングが続き、4月は3試合のみの登板で、0勝3敗、ERA 11.57。4月24日には左内転筋の張りでILに入ることに。

 5月22日に復帰したものの、2試合連続で5イニング持たずにKO。さらに、6月3日に左鼠径部の捻挫で再びIL入り。この時点まで全く稼働できていなかったのです。

7月以降は上り調子に

 7月9日にILから復帰したスネルはようやく本来の質の高いスネルの投球に。7月は4試合に先発し、24.0イニングを投げ、ERAは0.75。下記のように完璧な投球に変化。

DatevsIPHRERBBSOHR
7/9@TOR5.0100330
7/14MIN7.0100080
7/22@LAD6.0422241
7/27COL6.02002150
ブレイク・スネルの2024年7月の投球ログ

 上記のような成績もあったからこそ、トレード・デッドラインで需要が急激にアップしたのです。直近は素晴らしいの一言ですからね。

シーズン0勝で達成したノーヒッター

 そんなブレイク・スネルですが、7月の好投はいずれも1点差ゲームでチームもドジャース戦以外は勝利するも、いかんせんゲーム終盤での勝利となりましたので、未だに勝ちがなく、0勝のままこの日を迎えました。

97mphの4シーム、カーブが有効

 現地2024年8月2日のレッズ戦ですが、とにかく4シームが迫力がありましたね。常時97mphをマークするほどのすごいキレ。しかもカーブも急落でレッズ打線は1バウンドのボールにも手を出さざるを得なかったほどでした。

 ジャイアンツはレッズ先発のアンドリュー・アボットを初回から揺さぶり、2回表には2アウトからケイシー・シュミットのソロHRで1点を先制。さらにタイラー・フィッツジェラルドのタイムリー・ダブルで2点目をゲット。3回以降は両先発が機能。

 追加点は7回表。タイラー・フィッツジェラルドのソロHRでした。

 ブレイク・スネルの許したランナーは2回裏の四球と5回裏の2つの四球のみ。

 9回、114球を投げ、見事にノーヒット・ノーランを達成しました。

(YOUTUBE)ALL 27 OUTS of Blake Snell’s NO-HITTER! (First time Snell pitched in the 9th inning!)

今季3度目のノーヒッター

 2024年のノーヒッターは、4月1日のアストロズのロネル・ブランコ、7月25日のパドレスのディラン・シーズに続き3度目となります。

 ブレイク・スネル、ナ・リーグ西地区の台風の目になりますね。彼との対戦を回避できるかどうかも優勝争いに重要な要素となってきそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】デビュー待ち!レッドソックスのローマン・アンソニーが497 ft (150m)の超特大GSを放つ!
【MLB2025】鈴木誠也が15号/16号の2本塁打!カブスはPCAにも一発が出てタイガースに勝利
【MLB2025】Dバックスのコービン・バーンズがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025】Dバックスが敗戦確率99.9%からの大逆転!9回に6点差をひっくり返しATLに勝利
【MLB2025】パドレス、負けゲームをひっくり返す!9回に同点に追いつき、延長で勝利
【MLB2025】激アツ!パドレスが延長の末、1-0でジャイアンツを下す!最後はホセ・イグレシアスが決める!
【MLB2025】大谷が23号HR!さらに土壇場であわやHRかという大きな犠牲フライを放つも、ドジャースは延長戦で敗れる
【MLB2025】ドジャース、ライアン・ヤーブローの軟投に大苦戦!山本は今季初の早期降板
【MLB2025】DET-KCで壮絶な投手戦!マイケル・ワカとタリク・スクーバルがともに譲らず!(追記あり)
【MLB2025】ドジャース、18-2でヤンキースに大勝!大谷は2安打、ジャッジは2HR(21号)
【MLB2025】ジャッジの狼煙の一発に対し、大谷が2発で応酬!WSリマッチはドジャースが先勝!
【MLB移籍2025】ドジャースがトレードでレッズからアレクシス・ディアスを獲得
【MLB2025】カブス、鈴木誠也とPCAがRBIランクNO.1、2を争う
【MLB2025】大谷がMLB1番乗りの20号!ドジャースはコンフォート、マンシーにもHRが出て連勝
【MLB2025】山本がCLE戦で安定の投球!6勝目をマーク!大谷もリードオフHR(19号)で支援!
【MLB2025】122.9mph!パイレーツのオニール・クルーズがミサイルHRを放つ!
【MLB2025】レッドソックスのマーセロ・マイヤーがメジャーデビュー!Gm1ではデバースがサヨナラ安打!(追記あり)
【MLB2025】アクーニャが復帰戦で躍動!しかし、ブレーブスはチャンスで逆走!?して敗戦
【MLB2025】開幕から50試合!タイガースが33勝でMLBベスト!2006年以来の好成績
【MLB2025】山本が6回までノーヒッター!ドジャース、連敗を4でストップ(2025/5/20)
【MLB2025】千賀、ピート・アロンゾの「出来たぞ」というアピールに和む(NYM@BOS戦)
【MLB2025】大谷に17号が出るも、ドジャースはDバックスに完敗で4連敗!B・ファートは7勝目
【MLB2025】ドジャースがベテラン・ユーティリティーのクリス・テイラーを解雇へ
【MLB2025】強烈!ブルワーズのプロスペクト、ジェイコブ・ミズロウスキーがマイナーで103 mphを記録!
【MLB2025】大谷が16号!しかし、ドジャースはジャック・コハノウィッツに苦戦して敗戦
【MLB2025】大谷、ボブルヘッドデーで14号・15号のマルチHR!D・ラッシングもメジャー・デビュー!
【MLB2025】ドジャース、オースティン・バーンズをDFAに!プロスペクトのD・ラッシングをコールアップ
【MLB INJURY 2025】球速ダウンが目立った佐々木投手がIL入り!ドジャースはカーショウを上げる予定
【MLB2025】エバン・ロンゴリアが引退!レイズはセレモニーのため1日契約へ
【MLB2025】ルーカス・ジオリトが604日ぶりの勝利投手に!W・アブレイユ、R・デバースもHRで援護!
タイトルとURLをコピーしました