止まらないアルトゥーベ
現地2023年9月5日、アストロズ@レンジャーズのALウエストの鍵を握るシリーズのGm2が行われ、アストロズがレンジャーズに14-1で完勝。
アストロズ打線が2試合連続でレンジャーズの投手陣を打ち込んだというゲームとなりました。
アルトゥーベ、2試合で5HR
なかでもホセ・アルトゥーベの打撃成績が凄まじく、まずはこの2試合の打撃成績をご覧ください。ちょっと信じられないような当たり方です。
G1
- 1回表:SSゴロ
- 3回表:RFフライ
- 5回表:P前シングル
- 6回表:LFへソロHR(グレン・オットから)
- 7回表:CFへのシングル(二塁でアウト)
- 9回表:左中間へソロHR(マーティン・ペレスから)
G2
- 1回表:左中間へリードオフHR(ネイサン・イオバルディから)
- 2回表:左中間へ2打席連続HR(ネイサン・イオバルディから)
- 3回表:CFへ3打席連続HR (デイン・ダニングから)
- 5回表:3Bゴロ
- 7回表:三振
ホセ・アルトゥーベは2試合に亘って7打席連続ヒット、そのうち5本がHRで、しかも4打席連続。
【YOUTUBE】THREE HOMERS on the day for Jose Altuve!
Gm2での3打席連続HRですが、これは3イニングまでに達成しており、ゲーム序盤の3イニングまでに3HRを放ったのは、MLB史上4人目です。
【3イニングまでに3HRを放ったプレーヤー】
- カール・レイノルズ(1930年)
- マイク・キャメロン(2002年)
- マニー・マチャード(2016年)
- ホセ・アルトゥーベ (2023年)
ホセ・アルトゥーベ、200-2000-300 !
8月以降、これまでの蓄積が大きな数字として現れてきているホセ・アルトゥーベですが、200HR、2000 Hits、200 盗塁は達成済み。そして300盗塁もあとわずかです。
200HR
ホセ・アルトゥーベは現地2023年8月5日の@ヤンキース戦において、キャリア通算200HRを放っています。
2000本安打
また、現地2023年8月19日のマリナーズ戦ではローガン・ギルバートからキャリア通算2,000安打を達成。殿堂入りしたジェフ・バグウェル(2,314安打)とクレイグ・ビジオ(3,060安打)に次いでフランチャイズ史上3人目の達成となりました。
1,631試合での達成は当然フランチャイズ史上最速での達成。現役選手としては7人目の2,000本安打達成者です。
# | プレーヤー (通算, 年齢) | Hits | PA | Bats |
1 | ミゲル・カブレラ (21, 40) | 3159 | 11730 | R |
2 | ジョーイ・ボット (17, 39) | 2127 | 8699 | L |
3 | フレディー・フリーマン (14, 33) | 2085 | 7990 | L |
4 | エルビス・アンドラス (15, 34) | 2074 | 8540 | R |
5 | ネルソン・クルーズ(19, 42) | 2053 | 8396 | R |
6 | アンドリュー・マッカッチェン (15, 36) | 2048 | 8641 | R |
7 | ホセ・アルトゥーベ (13, 33) | 2021 | 7258 | R |
アルトゥーベは右打者ですから、そこもすごいところです。膝が健康であれば、まだ伸ばしそうですね。同年齢のフレディー・フリーマンは頑丈そのものですので、彼がどこまで記録を伸ばすか楽しみです。
サイクル安打
さらに、現地2023年8月28日のレッドソックス戦ではサイクル安打を達成。安打を量産しているホセ・アルトゥーベですが、サイクル安打はキャリア初でした。
盗塁はすでに292
なお、ホセ・アルトゥーベは、現2023年9月5日時点で292個の盗塁を完成させており、300盗塁のマイル・ストーンまであと8つと迫っております。今季の数は13ですから、これはさすがに来シーズンに持ち越しそうです。
アストロズついにAL西の単独首位に
Gm1は13-6、Gm2は14-1でいずれもアストロズが獲りましたが、その結果、ALウエストの順位はご覧の状態に。
# | Club | W | L | W% | GB to HOU |
---|---|---|---|---|---|
1 | HOU | 79 | 61 | .564 | – |
2 | SEA | 77 | 61 | .558 | 1.0 |
3 | TEX | 76 | 62 | .551 | 2.0 |
アストロズがついに単独首位に立ちました。
マリナーズ、揺れ戻し中
8月に21勝6敗と神ががったような勝ち方をしたマリナーズは9月に入り、1勝4敗と前月の揺れ戻しが来ている状態もアストロズの首位を押し上げました。
ラッキーボーイ的絶好調選手
優勝するようなクラブには最終月に必ずと言っていいほど、何をやっってもうまく行く選手が出てきます。
今回の例で行くと、ホセ・アルトゥーベがそのような存在となりました。また、マリナーズにもフリオ・ロドリゲスがおり、8月にPOTM(Player of the Month)を獲得しましたが、フリオはまだ好調を継続中。現地2023年9月5日のレッズ戦では敗れはしたものの、フリオは2HRを放っています。
残念ながら、レンジャーズはその逆になっています。好調だった投手、打者ともに非常に苦戦している状態。コーリー・シーガーでさえ、わずかなところでファンブルするなどやることが悉く裏目に出ています。
それから考えると、レンジャーズはちょっと優勝争いが厳しくなりましたが、ここでなんとか踏ん張っておきたいところです。マリナーズとレンジャーズは、シーズン終盤の9月22日からアーリントンで3試合、シーズン最後の9月28日から始まるシアトルでの4連戦が組まれています。ここまで持ち堪えられるかどうか。
現地2023年9月5日時点のワイルドカード争いは下記です。レンジャーズはここからも外れてしまいました。
# | Club | W | L | W% | GB to TOR |
---|---|---|---|---|---|
1 | TB | 84 | 55 | .604 | – |
2 | SEA | 77 | 61 | .558 | – |
3 | TOR | 77 | 62 | .554 | – |
4 | TEX | 76 | 62 | .551 | 0.5 |
5 | BOS | 72 | 67 | .518 | 5.0 |
レンジャーズは久しぶりのポストシーズンなので頑張って欲しいのですが、ブルース・ボーチー監督がどう腕を振るうのかも見どころではあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント