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【MLB 移籍 2023】マリナーズがコルテン・ウォンをトレードで獲得!A・トロ、J・ウィンカーがブルワーズへ

マリナーズ、2Bを補強

 現地2022年12月2日、マリナーズとブリュワーズ間でトレードが成立。

 マリナーズは守備が非常に良い2Bで左打者のコルテン・ウォンを獲得。そしてジェシー・ウィンカーとエイブラハム・トロをブルワーズにトレードしました。若手で厄介なバッターという印象のあったエイブラハム・トロを出したというのは驚きでした。

トレード概要

 今回は1:2のトレードですが、ブルワーズはコルテン・ウォンとともにウォンのサラリーの一部として$1.75Mをマリナーズに送ります。

マリナーズGet

  • コルテン・ウォン( Kolten Wong /32)2B/右投げ左打ち
  • キャッシュ: $1.75M

ブルワーズGet

  • ジェシー・ウィンカー(Jesse Winker /29)LF/左投げ左打ち
  • エイブラハム・トロ(Abraham Toro/26)INF/右投げ両打ち

ウォンにキャッシュがついた理由

 コルテン・ウォンにキャッシュがついた理由はそれぞれの契約を見ればわかります。

コルテン・ウォン

 ブルワーズとコルテン・ウォンは、2021年2月に2年/$18M (2021-22) +$10M クラブオプション(2023)でサイン。そして現地2022年11月8日に2023年の$10Mのクラブ・オプションを行使していました。

 よって、2023年は$10Mのサラリーですが、上述の通り、$1.75M分をマリナーズに送ります。

ジェシー・ウィンカー 

 そしてブルワーズへ移籍するジェシー・ウィンカーは現地2022年3月14日に同僚エウヘニオ・スアレスとともにマリナーズへ移籍。

 そして2022年6月にマリナーズと調停を避けて契約延長にサイン。2年/$14.5M(2022-2023)。支払いは2022年が$6.25Mでこれはもう済み。2023年が$8.25Mという内容。

エイブラハム・トロ

 エイブラハム・トロは2023年1月時点でMLSが2.149。よって調停前です。ミニマム・サラリーは下記のような設定になっていますが、エイブラハム・トロとマリナーズは2022年は1年/$730,300でサインしています。

ミニマム・サラリーは2022年3月のCBA交渉の結果、下記のようになりました。

  • 1年目:$0.700M
  • 2年目:$0.720M
  • 3年目: $0.740M
  • 4年目:$0.760M
  • 5年目:$0.780M

 サラリーはマリナーズが$10M負担で、ブルワーズが$8.25M + $約0.8Mで約$9M負担。ブルワーズが$1.75Mを支払うことで、マリナーズの負担は$8.25Mとなることから、相殺できるということで、ウォンに金銭がついてのスワップとなった模様です。

背景

 今回、動いたのは全てメジャー・リーガーというトレードになりましたが、スワップにどういうメリットがあったのか、背景を探ってみました。

【1】2B:A・フレイジャーがFA

 まず、マリナーズは2022シーズンに156試合に出場し、OBP.301をマークしたアダム・フレイジャーがFAとして市場に流出したというのがそもそもの背景にあります。アダム・フレイジャーは1年/$8M (2022)というサラリーでしたが、市場に出ればもっと上がると見込まれ、年数の縛りの上でもコルテン・ウォンに目をつけたというのが一つあります。

 2022年のコルテン・ウォンは134試合に出場し、430打数108安打、打率.251、OBP .339、SLG .430、OPS .770をマーク。HRも15本を放っています。RBIは47。コルテン・ウォンは強い打球を打つ左打者であると同時にやはり守備が魅力です。とは言え、2022年は17個のエラーをし、これは前の3シーズンの合計を上回るものでした。確かに脚の怪我もあったのですが。

【2】トロがあと一歩

 本来なら、エイブラハム・トロを2Bに据えたいところでしたが、2022年は、352PA、324 ABで打率.185、OBP .239、SLG .324、HR10、RBI 35に終わっています。

 つまり、アダム・フレイジャーの穴を埋めることは厳しいというふうに判断したということです。

【3】ウィンカーの存在感

 そして、ジェシー・ウィンカーですが、2022シーズンは怪我に泣かされたでもありました。前年に肋間を傷め、2022年のシーズン中には足首、手首、そして 10 月には首を傷めました。首は頸椎椎間板膨張症で、結果、ポストシーズンを欠場するほどです。136試合で打率.219、OBP .344、SLG .344、HR 14、RBI 53という成績に終わりました。乱闘もありましたね。

 本来なら素晴らしい左打者なのですが、不本意なシーズンに終わり、加えてロッカールームでもあまり評判がよくなかったようです。詳細はわかりません。よって、オフシーズンに入ってからトレードの噂は立ってはおりました。

【4】ブルワーズのメリットは? 

 トロは、まだ25才という若さ。ブルワーズはこのオフ、まだ内野を動かすかもわかりませんが、ウィリー・アダムス、ルイス・ウリアスとともに二遊間を組める素材でもあります。トロは、2022年AAAでも16試合に出場しましたが、打率.241、OBP .353、SLG .431をマーク。それなりに打てる選手でもあります。2022年のメジャーでの109試合出場は非常に大きな糧になっているはずで、来季は飛躍する可能性もあります。

 そしてウィンカーは怪我が治れば、レッズ時代の2021年の110試合、打率.305、OBP .394、SLG .556、HR 24、RBI 71という成績に戻る要素もあります。

 トレードの結果はもう選手がどれだけのパフォーマンスを出すかということにかかってきます。3人の2023年の成績を見てみるしかありませんね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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