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【MLB2022】エンゼルス、ジャスティン・アップトンをDFAに!(追記あり)

前年のプホルズに続く厳しい判断

 現地2022年4月2日、開幕であと5日と迫ったこの時期にエンゼルスが驚くような編成を発表しましたね。LFのジャスティン・アップトンをDFA(Designated For Assignment)にしました。

Just a moment...

 DFAとは40manロスターから外すことで、メジャー契約ではなくなることを意味をします。詳しくは下記をご覧ください。

 この判断は前年のアルバート・プホルズに対して決断したのと同じですね。契約最終年の高いサラリーを捨てる判断で、会計処理で言うならもはや貸倒引当金の処理をするようなものです。これには驚くばかりです。

OFのコーナー・スポットにアデル、マーシュ 

 LFのレギュラーであったアップトンを外すわけですから、誰かを当てないといけないのですが、その候補に上がっているのが、ジョー・アデル、ブランドン・マーシュの2人。

 ジョー・アデルは開幕直後の8日に23才の誕生日を迎える若手OF。右投げ右打ちです。

 2020年にデビューした時には三枚目にしか見えないプレーを何度かして、期待の割に大丈夫か?という不安を抱かせましたが、2021年は顔つきが変わりましたね。マッドン監督も彼にはひときわ厳しい感がありましたので、今季は期待できそうですが、いいチャンスをもらいました。2021年は130-32で、打率.246、OBP .295、SLG .408、HR 4、RBI 26。

 ブランドン・マーシュはもう大谷選手のいい後輩として有名ですね。24才で、右投げ左打ち。2021年は231-60、打率.254、OBP .317、SLG .356、HR2、RBI 19。

アップトンの2022年のサラリー

 ジャスティン・アップトンですが、2022年開幕時点で34才になるベテランOF。右投げ右打ち。

 契約内容ですが、もともとは2016年1月にタイガースと下記の内容でサインしていました。

【タイガースとの契約】

  • 6年/132.75M(2016-21)
    • AAV=支払い:$22.125M
    • 2017年シーズン終了後にオプトアウトがあった

2017年8月にLAAへ

 アップトンはタイガースと20クラブをブロックするノートレード条項を結んでいたのですが、結果から行くとエンゼルスはそれには入っていなかった模様。

 2017シーズン、エンゼルスは8月30日の試合を終了した時点で69勝65敗と、ア・リーグのワイルドカード2枠目のスポットに入る成績でした。ポストシーズンに進出することも考え、その期限である8月31日に打撃力強化でジャスティン・アップトンをタイガースからトレードで獲得。エンゼルスからタイガースは2名のプロスペクトが移籍しましたが、いずれも活躍することはありませんでした。

 しかし、残念ながらエンゼルスは80勝82敗でフィニッシュし、ワイルドカード・スポットはヤンキースとツインズに明け渡すことに。

 なお、2017年のアップトンの残りのサラリーはエンゼルスが支払いました(タイガースも一部負担)。

エンゼルスと契約

 そのオフの2017年11月にエンゼルスとジャスティン・アップトンは下記の内容で既存の契約の最後の4年を更新する形でサイン。1年追加しましたね。

【エンゼルスとの契約】

  • 5年/$106M (2018-22)
    • 支払い:$16M(2018)/ $18M (2019) / $21M (2020) / $23M (2021)/ $28M (2022)
    • AAV: $21.2M
    • フル・ノートレード条項

 よって、ジャスティン・アップトンの2022年のサラリーは$28M。エンゼルスはこれを言わば捨てるということですね。

 エンゼルスは2021年もプホルズの$30Mをほぼ捨てるような形でDFAに(1ヶ月は在籍していたので全額ではありませんね)。そして今回はアップトンの$28Mを同じような処置にすることに。計$58M近くとなります。

アップトンの今後

 DFAとなったアップトンは今後7日の間に、下記の2つのどちらかに。

  • トレード?
  • イレボカブル・アウトライト・ウェーバー(撤回不可のウェーバー)?

プホルズのケース

 プホルズはDFA後、ドジャースとサインしましたが、サラリーに関してはエンゼルスとの$30Mはそのまま継続。契約ですからね。ドジャースとは2021年のミニマムの$0.5705Mでサイン。支払いは日割り分です。

 もしトレードとなった場合、獲得クラブはアップトンのサラリーを引き継ぎ、尚且つ若手を差し出すということになりますので、それはしないと思われます。

 よって、アップトンもイレボカブル・アウトライト・ウェーバー後はプホルズ同様にFAとなり、2022年のミニマム・サラリーでどこかで契約すると思われます。

追記:リリースとなりました

現地2022年4月8日、ジャスティン・アップトンはリリースということになりました。ウェーバーで手を挙げるクラブはサラリー面から見てまずないというところでしたので。

今後は、プホルズと同じパターンで、FAとしてどこかが獲得に名乗りを上げるのかどうかになります。

ジャスティン・アップトンの実績

 ジャスティン・アップトンの実績です。

  • オールスター出場:4度(2009, 2011, 2015 & 2017)
  • シルバー・スラッガー賞受賞:3度 (2011/NL, 2014/NL & 2017/AL)
  • 20HR以上のシーズン: 8度 (2009, 2011 & 2013-2018)
  • 30HR以上のシーズン: 4度 (2011 & 2016-2018)
  • 100 RBI 以上のシーズン: 2度 (2014 & 2017)
  • 100 Runs Scored 以上のシーズン: 3度 (2011, 2012 & 2017)
  • 2021年までの通算
    • 15シーズン/1,828試合出場
    • 1,748 安打 / 324 HR/ 349ダブル/ 1,000RBI/ SB59
    • 打率.262、OBP .343、SLG .471、OPS.814
    • vs RHP :Av .263 / vs LHP: Av.259

直近3年は下降気味

 これだけすごい成績のジャスティン・アップトンですが、2019年以降、下降気味で出場試合数も、63、42(60試合シーズン、89と減っております。打率はさらに厳しく、.215、.204、.211と2割前半の数字が並ぶようになりました。

 今季はまだ34才。体がヘルシーであれば次のチャンスもありそうですが、争奪戦にはならない状況ではあります。

 エンゼルスはかなり厳しい判断を下しましたが、アップトンの起用で若手の機会が減るよりは、全機会を注ぎ込むという決断をしたということですね。プロの世界の判断の厳しさを感じる事例でもありました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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