今季初のシティー・コネクト・ジャージを着用
現地2023年4月14日、レッドソックスはフェンウェイ・パークでエンゼルスを迎えての4ゲームシリーズの初日です。
マラソン・テロから10年
毎年ボストンでは4月の第3月曜日にボストン・マラソンが開催され、今年は4月17日(月)がその日に当たります。あの痛ましいボストン・マラソン・テロが起こったのが、2013年4月15日のこと。死者5名、負傷者299名を数えた凄惨な事件で、その後、日常生活の不自由を余儀なくされた方々が多数いらっしゃいます。気の毒としか表現の仕様がありません。その事件から今年はちょうど10年。
クラブ側も犠牲者や被害者の方々に寄り添い、毎年メモリアルなイベントを開催し、その無念を癒やす役割を果たしていると思います。
2023年はちょうどエンゼルスとの4ゲームシリーズがこの時期と重なったことから、レッドソックスは街とクラブが一体となったシティー・コネクト・ジャージを着用しました。今季初の着用です!
About that time. pic.twitter.com/uQUYgh61fv
— Red Sox (@RedSox) April 15, 2023
直近にレイズに4連敗
さて、直近のレイズとの4ゲームシリーズをものの見事にスイープされたレッドソックス。レイズの開幕連勝を13に伸ばすアシストをしてしまいました。
ここ数年、どうもレイズに苦手意識のあるレッドソックス。調べてみると、ワールドシリーズを獲った2018年に11勝8敗で勝ち越したのを最後に、2019年以降は、7勝12敗(2019)、3勝7敗(2020)、8勝11敗(2021)、7勝12敗(2022)とずっと負け越しているような有様です。どうもレイズ戦は、蛇に睨まれた蛙のごとく、全員の動きが固く、もはや苦手意識があるのが明白です。
レイズのGMロールを担っていたハイム・ブルームをフロント・オフィスに獲得してから余計にその傾向が強くなったのはなぜだろう?とファンは思っているところです。
シティー・コネクト着用でのエンゼルス戦!
このゲームが始まる前のレッドソックスの戦績は、5勝8敗。すでにスイープは2度経験済みです。一方のエンゼルスは、7勝5敗で貯金2。
ハウク vs サンドバル
今季は開幕前にWBCがありましたが、エンゼルスには優勝したジャパンのエース兼3番の大谷選手と、USAのキャプテンのマイク・トラウト、さらにメキシコ代表でエース級の活躍をしたパトリック・サンドバル、ベネズエラのブルペンの中心のホセ・キハーダがいるという、改めて見ると相当すごいメンバーですね。
エンゼルスの話はまた別でしたためさせていただくとして、先発投手はレッドソックスがタナー・ハウク、エンゼルスがそのメキシコのエース、パトリック・サンドバル。レイズ戦4連敗で打撃不振のレッドソックスはちょっと苦戦するかな?という顔合わせでした。
レンフローが先制2ランダブル
先制点はエンゼルス。1回表、2アウトから四球で歩いた大谷選手とシングルで出塁したアンソニー・レンドンの2人を置いて、ハンター・レンフローがLFのグリーンモンスター最上部に当てるタイムリー・ダブルで2人を還し、2点を先制。
レンドンが好守 & エラー(その1)
一方、レッドソックスはサンドバルに対してランナーは出すものの得点が奪えず。特に、エンゼルスの守備にチャンスを砕かれているような状態でした。特に、アンソニー・レンドンの3回裏のこの守備は光りました。これは最高のプレーだったと思います。
ところが、2-0でリードしていたエンゼルスが崩れた原因もアンソニー・レンドンとなってしまいました。
4回裏、SSのルイス・レンヒーフォのエラーで出塁したラファエル・デバースは、ワイルド・ピッチで2塁に進塁。つづくキケ・ヘルナンデスがうまくRF線に運び、これが2塁打となり、2Bランナーのデバースが生還してレッドソックスがまずは1点を返します。
この後、2者連続三振で2アウトとなりましたが、コナー・ウォンがストレートの四球で歩き、チャンスが継続。
つづくバッターはこの日、スタートでSSに入ったユー・チャン。ユー・チャンの当たりは、3Bへのイージーなゴロ。これでチャンスも潰えたかと思った瞬間、レンドンのスローイングが乱れ、その間にキケ・ヘルナンデスが生還し、レッドソックスが意外な形で2-2の同点に追いつきます。
確かにレンドンのスローイングも悪かったのですが、1Bのジェイク・ラムはずっと3Bをこなしていたベテラン内野手。かつては1Bの経験も数多くあります。これはなんとかならなかったのか?とも思いました。3アウトを取るためにベースにつくことを優先したのだとは思いますが。記録はレンドンのスローイング・エラー。
VTRにもありますが、パトリック・サンドバルがこれで平常心を失いました。この後のロッカールームの空気が心配になるくらいにガチギレ。サンドバルは、この直後に降板。ただ、その後はレンヒーフォの好守備でなんとかこれ以上の失点は防ぐことが出来ました。
デバースが6号!
5回裏、エンゼルスのマウンドは前のイニングからジミー・ハーゲットが上がりました。ジミー・ハーゲットについてもネタはあるのですが、これも後日に記載したいと思います。彼は春先が悪いのです!
1アウトとなった後、バッターはラファエル・デバース。その初球、75.9mphのカーブが外から真ん中に入ってきました。この甘すぎるボールをデバースが見逃す訳もなく、これをRFポール際にソロHR。デバースの今季6号で、レッドソックスはすぐに勝ち越しに成功。
レンドンがエラー(その2)
6回裏、エンゼルスのマウンドは前のイニングの途中からアーロン・ループが上がりました。
ループは、先頭のコナー・ウォン、そしてつづくユー・チャンに連続死球を与え、ピンチを拡げます。
その後、ループは2アウトを奪い、バッターはロブ・レフスナイダー。レフスナイダーが放った当たりはイージーな3Bゴロ。これでこのイニングは1点も奪えず・・・と思った瞬間、レンドンの送球がまたしても乱れました。このプレーもレンドンにスローイング・エラーがつきましたが、1Bのラムがなんとかならなかったのかと思うプレーでもあります。
レッドソックスはこのプレーでコナー・ウォンが還って、4点目。
さらに、この後、キケ・ヘルナンデスの打席でローガン・オホッピーがパス・ボール。これでユー・チャンが還り、レッドソックスが5点目を奪います。
K・ジャンセンが生き物のようなカットを投げる!
レッドソックスは、タナー・ハウクを4回で4BBのタナー・ハウクを4回で降板させました。2番手は、ジョシュ・ウィンコウスキーで5回から7回までの3イニングを被安打4ながら、失点1で抑えゲームを落ちかせました。
8回表は、ジョン・シュライバーが登板。1イニングを無失点。
9回表は、ケンリー・ジャンセンがマウンドに上がり、トラウト→大谷→レンドン→レンフローというエンゼルスの強いターンとの対戦でしたが、レンドン以外からは三振を奪いゲームセット。
目を見張ったのはマイク・トラウトから空振り三振奪った最後のカット・ボール。もはや生き物のようにバットに当たる直前でスルリとスライドしました。これはさすがのトラウトでも打てないと思います。
ケンリー・ジャンセンにこのキレが戻ってきたのはレッドソックスにとって朗報ですね。
【YOUTUBE】Angels vs. Red Sox Game Highlights (4/14/23) | MLB Highlights
エンゼルス、粗い
さて、エンゼルスですがマリナーズとアストロズにエンジンがかかる前になんとかロケットスタートを切りたいところなのにいかんせん、細かいミスが多く、粗いゲーム運びが続いています。このゲームももはや自滅でした。
そういった粗さも出るということはまだ本調子ではないのでしょうね。
なお、このシリーズ、ボストン・マラソンの日のGame4で大谷選手が登板します!そしてその日のレッドソックスの先発は、今季初登板となるブライアン・ベイヨーです!楽しみです。
シティー・コネクト着用時の強さ
なお、レッドソックスがシティー・コネクト・ジャージを着用した時の勝率の高さは異常です。さすがにこれにあやかって無理に着用して敗れたゲームもあります。
数字を出したいのですが、それをするには導入となってから1試合ずつ着用日のフラグを立てなければなりませんし、データベースのテーブルを1つ増やすことになるので、ちょっと時間がかかります。いつか出したいところです!
特にボストン・マラソン・ウィークは負けられれないというのもあると思います。
このゲームでレンドンが2つのスローイング・エラーをしましたが、レンドンは本来は名手です!それがランナーのいる3アウト目を取るのにあんな信じられないプレーを2つもするとは、まったくもって考えられないことです。これもシティー・コネクト・ジャージの幸運なのでしょうか!?
この日、吉田選手はハムストリングスを傷めて欠場しましたが、幸運を持つ吉田選手がシティー・コネクトを着用すればもはや最強!?
お読みいただき、ありがとうございました。
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