トレード・デッドラインの狼煙が上がる
現地2022年6月27日のお話になりますが、マリナーズがロイヤルズからカルロス・サンタナを獲得しました。
トレード・デッドラインまで1ヶ月強ということで、いよいよ狼煙が上がったというディールでもあります。
トレード詳細
マリナーズ、ロイヤルズ間で成立したトレードの詳細はこのようなものです。
マリナーズGet
- カルロス・サンタナ(36)/1B、DH/右投げ両打
ロイヤルズGet
- ワイアット・ミルズ(Wyatt Mills/ 27)RHP
- ウィリアム・フレミング(William Fleming/23)RHP
カルロス・サンタナ、今季は苦戦
選手紹介も兼ねてですが、カルロス・サンタナは今季、苦戦しております。もともと打率の高い選手ではありませんが、今季はロイヤルズで打率が.216。キャリアを通じてなのですが、OBPはこの打率からは想像できないほど高い率を残す傾向があり、今季もロイヤルズでは.349をマークしています。
カルロス・サンタナのOBPが高いのはひとえにその選球眼の良さが挙げられます。今季はここまでBBが36。60試合シーズンとなった2020年には47でNO.1。さらに、インディアンズ時代の2014年には113をマークしています。
打率は低いものの、HRが期待できるのが彼の魅力ですが、今季はここまで4HR。キャリアハイは2016年と2019年の34HRですから、HR数が伸びていないのが今季の苦しいところでもあります。
2019年にはオールスターに出場。さらにシルバースラッガー賞も受賞しています。
現契約は今季で終了
カルロス・サンタナの現在の契約ですが、2020年12月にロイヤルズとサインした下記の内容となっています。
- 2年/$17.5M(2021-22)
- パフォーマンス・ボーナスあり
- オプションなし
2022年のサラリーは$10.5Mで、トレードが決まった時点での残額は約$5.769M。このうちマリナーズは全額を払うのではなく、$1.5Mのみ負担。残りの約$4.2Mはロイヤルズが負います。マリナーズの負担が軽くなっているのは、若手投手2人を出したからという話し合いになったのでしょう。
ワイアット・ミルズとは
ワイアット・ミルズは、1995年1月25日生まれの27才。ドラフトは2017年のマリナーズの3巡目指名。2021年にデビュー済みで、リリーフオンリーで11試合でERAは9.95。
2022年は、8試合でERA4.15。通算BB9が4.2ともう少しコントロールを磨きたいところ。
ウィリアム・フレミングとは
またもうひとりの右腕のウィリアム・フレミングは1999年3月6日生まれの23才。2021年のアマチュア・ドラフトのマリナーズの11巡目指名の投手。
今季はクラスAで投げており、先発投手として6勝6敗。SO9は7.8。まだまだ落ち着かない投球をすることが多く、今後、どこまでチューンナップできるか?というところです。
二人ともまだロイヤルズの戦力にはなりませんが、チャンスでもあるので、早く上がってもらいたいですね。
今季のTDLは大物が動きそう
すでにこのトレード・デッドラインで動くのではないか?と噂になっているのが、レッズのルイス・カスティーヨとアスレチックスのフランキー・モンタス。二人とも直近ではいい投球を見せています。
あとはエンゼルスがどう動くか?ですね。あのヒーローのような選手がひょっとしたら動くのか??
オリオールズも際立つブルペンが狙われていると思います。
勢いが出てきたパイレーツの動きも気になるところです。
水面下では様々な引き合いがあって、すでに動きが出ていそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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