現地12月1日期限のCBA前に怒涛のラッシュ
現地2021年11月28日は怒涛のディール・ラッシュとなりました。現行のCBAの期限が12月1日に迫り、MLBPAが本腰を入れて戦う姿勢を見せている証拠でもあるのですが、いつ明けるかもしれないロックダウンを前にディール・ラッシュとなっています。
思えば、2018年オフはエージェントのスコット・ボラスがなかなか大型ディールを決めないことから、各クラブともに様子見に入って、スプリング・トレーニング前まで大物の行き先が判明しないことがありましたが、今オフはその逆。CBA前に大きなディールが多数決まっています。
逆に言うと、そのディールに漏れた選手はかなり不安な日々を過ごすことに。とにかく、ロックダウンなしが一番ですが、仮に突入したとしても、早期に終了することを祈るばかりです。
では大型ディールを見てみたいと思います。また個別に記事をしたためるつもりです。
現地2021年11月27日、28日、29日早朝にまとまったディールを記載します。
レンジャーズが大きなディールをまとめる!
ここに来て、レンジャーズが大いに頑張っています。まさかのマーカス・セミエンを獲得!タンキング(お金を使わず、順位が下でも良しとする考え)の象徴でもあった2021年のレンジャーズですが、タンキングと呼ばれたことでテキサス魂のオーナーの心に火をつけたのでしょうか!?財布のヒモを大きく緩ませる一大事態に。
これはひょっとしたら、2022年にデビューするかもしれないジャック・ライターを中心としたレンジャーズ時代の幕開け!?
マーカス・セミエン
もっとも期待出来るINFのFAとして注目されていたマーカス・セミエンは以下のディールに。
- 7年/$175M (2022-28)
こちらはまた詳細を書きますね。
コーリー・シーガー
- 10年/$325M (2022-2032)
すごい二遊間が誕生しました。ドジャースからFAとなっていたコーリー・シーガーもレンジャーズへ。しかもこれはマニー・マチャード超えですね。詳細はまた別記事にて。
ジョン・グレイ
レンジャースの攻勢はこの人とのディールから始まりました。ロッキーズからFAのジョン・グレイと下記のマルチ・イヤー・ディール。
- 4 年/$56M (2022-25)
左右エースがそろってディール決定
ロビー・レイはマリナーズへ
2021シーズンのALサイ・ヤング賞のロビー・レイはブルージェイズからFAとなっていてその動向が注目されていましたが、なんとマリナーズとサインしました。
- 5年/$115M保証(2022-2026)
- 3年目にオプトアウトあり
- フル・ノートレード条項(2022-23)、以降トレードされた時はトレード・ボーナスが発生。
ロビー・レイの詳細も後日記事にしたためます。
マックス・シャーザーはメッツ
2021年はナショナルズからドジャースへ移籍。惜しくもサイ・ヤング賞は獲れなかったものの、15勝を上げたマックス・シャーザーは、メッツへのディールが決まりました!
超大型ディール
メッツとマックス・シャーザーのディールは超大型ディールです。
- 3年/$133M (2022-2024)
- AAVは、$43.333M
上記の通り、AAVは $43.333Mとなり、筆者の知る限り史上最高の単価と言えそうです。シャーザーのディールものちほど記事にしたためます。
エンゼルス、二刀流が2人に!
こちらも驚かされたディールでした。MLSが2022年1月で6.159となり、今オフはFAとなっていたレッズのマイケル・ローレンツェンがエンゼルスに入ることとなりました。
- 1年/$7M (2022)
マイケル・ローレンツェンはOFも守る二刀流。2018年にはシーズン4HRを放ちました。
リリーバーとしての獲得かと思いますが、スターターの可能性もありますね。MLBで最先端を行く二刀流が2人となったエンゼルス。ちょっと楽しみですね。
追記ディール
RHPケビン・ゴーズマンはブルージェイズ
2021年に14勝をマーク。ジャイアンツからFAとなっていた右腕のケビン・ゴーズマンはブルージェイズと合意。
- 5年/ $110M(2022-26)
マーリンズも大型ディール
アング・キムGMも積極的に動きました。まずはエースのエクステンションを決めました。
- 【延長】サンディー・アルカンターラ(RHP)
- 5年/ $65M (2022-26) + 2027 $21M クラブオプション($2Mバイアウト)
そしてブルワーズからFAとなっていたOFのアビサイル・ガルシアを獲得。
- 【FA】アビサイル・ガルシア(OF)
- 4年/$53M (2022-25)
さらにトレードでゴールドグラブ賞受賞のキャッチャーを獲得。
- 【トレードで獲得】ジェイコブ・ストーリングス(From PIT)
- 【PITへ】RHP ザック・トンプソン、プロスペクトのカイル・ニコラス、コナー・スコット
- 【トレードで獲得】レイズからジョーイ・ウェンドル(3B)
- レイズにはOFのキャメロン・マイスナー
ブレーブスはTJリハビリ中のイェーツを獲得
ワールドシリーズ・チャンプのブレーブスはブルージェイズからFAとなっていたカービー・イェーツを獲得。ただし、今はトミー・ジョン手術後のリハビリ中。
- カービー・イェーツ:
- 2 年/$8.25M (2022-23)+ 2024 $5.75M クラブオプション($1.25Mバイアウト)
- 2022: $1M/ 2023: $6M
ツインズはバクストンとエクステンション
ツインズはバイロン・バクストンを囲い込みました。エクステンションで合意です。
- 7年/ $100M (2022-28)
ジャイアンツはアレックス・コブと合意
2021年、107勝のジャイアンツはエンゼルスからFAとなっていたアレックス・コブと合意に至った模様。詳細はまだ不明です。
レイズはクルーバー、左腕のラリーを獲得
- コーリー・クルーバー(NYYからFA):1年/$8M (2022)
- ブルックス・ラリー(HOUからFA): 2年/$10M(2022-23) + クラブオプション
パドレスはホルヘ・アルファーロ(C)をトレードで獲得
パドレスは現地2021年12月1日、マーリンズの捕手、ホルヘ・アルファーロを獲得。バックアップ・ロールと見込まれています。
ハビアー・バイエスはタイガースに決定!
2021年のトレードデッドラインでカブスからメッツへ移籍し、フランシスコ・リンドーアとプエルトリコ二遊間を組んだハビアー・バイエスはタイガースに決定しました。
- 6年/$140M (2022-27)
- 2023年終了後、オプトアウトあり
- リミテッド・トレード条項あり
エンゼルス、ライセル・イグレシアスとの再契約に成功
エンゼルスは、ライセル・イグレシアスの再契約に成功。
- 4年/$58M(速報ベース)
レッドソックスのディール
ジェームス・パクストンを獲得
レッドソックスは左腕のジェームス・パクストンを獲得。怪我がなければいい戦力です。ただし、怪我が多い。
- 1年/$10M保証。
まだ速報ベースで明確にはなっていませんが、こちらはオプションが2年つく模様。そして総額は最高で$35Mになるとの情報も。あくまでMAXでということかと思います。そして怪我が多いパクストンですから、イニング数によるべスティング・オプションではないかと思います。
LHP リッチ・ヒル
現行のCBAが失効する前にリッチ・ヒルを獲得しました。
- 1年/$5M保証(2022)
- 最高$3Mとなるインセンティブあり(IP-イニング・ピッチドに応じて)
ジャッキーを獲得し、レンフローを出す
嬉しいような、大丈夫か?というようなニュースですが、ブルワーズとのトレードが成立。
- 【BOS GET】
- ジャッキー・ブラッドリー・Jr./ OF ※ジャッキーが帰ってきました(しかし、あまり打たない)
- デービッド・ハミルトン(SS/2B)、アレックス・バインラス(3B)
- 【MIL GET】
- ハンター・レンフロー/OF
その他、CBA失効直前のディール
- 【ツインズ】RHP ディラン・バンディーを獲得 1年/$5M保証 + 2023 クラブOpt(バイアウトが$1M)
- 【Dバックス】RHP マーク・マランソン: 1年/$14M
- 【フィリーズ】RHP コーリー・クネイブル: 1年/$10M保証
- 【ジャイアンツ】LHP: アレックス・ウッド: 2年/$25M
- 【オリオールズ】RHP ジョーダン・ライルズ: 1年/$7M + 2023 クラブOpt
- 【ドジャース】UTL クリス・テイラー: 4年/$60M + 2026 クラブOpt (バイアウトあり)
- 【パドレス】RHP ニック・マルチネス;4年/$20M (ソフトバンクから)
- 【パドレス】RHP ロベルト・スアレス: 1年 +2023はプレーヤーOpt(阪神から)
- 【カブス】RHP マーカス・ストローマン: 3年/$71M 2023終了後にオプトアウトあり
お読みいただき、ありがとうございました。
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