MILのOFは過剰気味なのだが・・・
現地2019年12月16日、ブルワーズが外野手を獲得しました。レイズからFAとなっていたアビサイル・ガルシア(Avisaíl García)を2年$20Mで獲得です。
あえて2年を選ぶ
今回の契約は現時点では2年/$20Mということしか判明していません。情報ではアビサイル・ガルシアは3年のオファーを受けたものの、本人の希望で2年に変更したとのこと。
CBA変更時のFAに合わせる
というのも現在のMLBとMLBPA(選手会)の労使協定であるCBA(COLLECTIVE BARGAINING AGREEMENT)はVERSION ”2017−2021”で、2022年から新しく改訂される予定です。
アビサイル・ガルシアはそれに合わせてFAになりたいということで2年を選んだということです。
アビサイル・ガルシアとは
アビサイル・ガルシアのプロフィールを記載したいと思います。アビサイル・ガルシアは1991年6月12日生まれで、2020年6月で29才になります。契約をCBAの改定に合わせたのも31才でFAになるか、32才でFAになるかで大きな違いがあると考えたからだと思います。
ベネズエラ出身のアビサイル・ガルシアは2007年7月にアマチュアFAでタイガースとサイン。
デビューはタイガース時代の2012年、21才の時です。その後、2013年7月のトレードデッドラインでホワイトソックスへ移籍。これはタイガース、ホワイトソックス、レッドソックス間で行われた3チームトレードで、ホセ・イグレシアスがレッドソックスからタイガースに、フランキー・モンタスがレッドソックスからホワイトソックスへ動いたトレードでした。
2018年11月にFAを取得。2019年1月18日にタンパベイ・レイズとサインし、今オフ再びFAに。ブルワーズ入りとなったのでした。
キャリアハイは2017年で、136試合に出場。171安打、打率.330、OBP.380、SLG.506、HR 18、RBI 80。
2018年は4月後半から6月後半までハムストリングスを傷めて約2ヶ月に渡り離脱。さらに7月にも10日ほどハムストリングス痛で休んだことから、93試合出場にとどまり、打率.236、OBP .281、SLG .438、HR 19、RBI 49。HRは前年並みでしたが、RBIと打率がグンと落ちてしまいました。
2019年は打率.282、OBP .332、SLG .464、HR 20、RBI 72、OPS+は111、WARは2.0に。
ブルワーズは外野があまり気味
アビサイル・ガルシアを獲得したブルワーズですが、外野はあまり気味というのが正直なところです。
- LF:ライアン・ブラウン、ベン・ギャメル
- CF:ロレンゾ・ケイン
- RF:クリスチャン・イェリッチ
さらに、25才のタイロン・テイラー(デビュー済み、右投右打)、同じく25才のコーリー・レイ(未デビュー、左投左打)という若手もおります。
エリック・テームズがサラリー削減目的でFAとして流出しましたので、ライアン・ブラウンを1Bに置き、アビサイル・ガルシアかクリスチャン・イェリッチがLFに回るプランかもしれません。あるいは、外野手の誰かをトレードのカードとして考えているのか。
ジョシュ・ヘイダーをトレードにという噂もある中、ブルワーズの今後の動きはやはり見逃せませんね。ただ、現時点でもSP、RP、C、INF、OFとかなりいい構成になっています。
噂です。ジョン・ヘイマンさんによると、ブルワーズは1Bにエンカーナシオンも考えているようです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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