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【MLB契約2020】アロルディス・チャップマンがヤンキースと2022年まで合意

ストーブリーグ For 2020

 現地2019年11月2日、2019シーズン終了後にオプトアウト条項が入っていてその動向が注目されていたヤンキースのクローザー、アロルディス・チャップマン(Aroldis Chapman)ですが、ヤンキースとの契約延長にサイン。FAにはなりませんでした。

2020年からの合意内容

新契約は3年$48M

 今回の合意内容は2020年からの向こう3年で$48Mというもの。これはベースとなる現契約に1年追加したという形です。

現契約新契約
・2017: $15M +5M=20M
・2018: $15M +5M=20M
・2019: $15M=>オプトアウトあり
・2020: $15M
・2021: $15M
–
・済み
・済み
・済み => オプトアウト行使せず 
・2020: $15M
・2021: $15M
・2022: $18M

現契約は2017年からの5年$86M

 確認のために現契約の内容を記載しておきます。

 チャップマンとヤンキースは2016年12月に、5年(2017-21)$86M(8千6百万ドル)で合意していました。その合意内容の中には2019年終了後にオプトアウト可能という条項が入っていたのです。

  • $11M サイニング・ボーナス (NYYは2016年に支$1Mを払い、 2017-18年の2年間に$5Mずつ支払う )
  • 17-21: 年間サラリーは $15M均一
  • 2019シーズン終了後にオプトアウト可能
  • マリナーズもしくはカリフォルニア州のクラブへのトレードなし
  • 2017-19 フル・ノートレード条項
  • 2020-21 限定的なノートレード条項

 オプトアウトですが、これは選手側に途中解除できる選択権があるということ。今回の場合はチャップマンがそれを行使しませんでした。

 西海岸に行きたくなかったことを筆者もあらためて知ったのですが、それにしてもマリナーズが名指しされているのはなぜなのでしょうか?非常に興味深いです。

理由

冒険を嫌ったか?

 これは推測でしかありませんが、チャップマンがオプトアウトしなかったのはやはり昨今のクローザーに対するFA市場の厳しさがあるのではないかと思います。

 2018年オフのクレイグ・キンブレルが2019年6月まで所属先が決まらなかったという動向を見て、FA市場に打って出るリスクの高さを痛感したのではないかと思います。

需要急騰も沈静化

 2016年のALCSで当時インディアンスにいたアンドリュー・ミラーがブルージェイズ相手に7.2イニングをスコアレス、14奪三振の好投を見せ、関係者にゲーム後半の支配力の重大さを思い知らしめました。そもそもはここからセットアップ、クローザーの需要が一気に急騰した背景があったと思います。

 今でもセットアップやクローザーの重要度に変わりがないことは確かで、その証拠に今ポストシーズンでもナショナルズはシャーザーやコービン、ストラスバーグなどをリリーフとして登板させ、ゲームの最も厳しい場面を任せました。そしてセットアップで窮状を乗り越えた後は、最後にひっくり返されないことも重要です。しかし、数年かけてその急騰ぶりが落ち着いてきたのでした。

FA前の若手を起用する傾向

 特にここ2年ほどはコスト意識がすさまじく、高いFA選手よりもFA前の活きのいい若手を後ろに使いたがる傾向があります。もっとも、現場はそうするしか選択肢がないからなのですが、オーナーやGMは贅沢税などの観点からそれを好む風潮が強くなっています。

 2020年の2月28日の誕生日で32才になるチャップマンもキャリアを考えた時に無難な選択を選んだのかもしれません。

 もしも2019年ALCS Game6でチャップマンが抑えていれば、強気に出たかもしれません。

ヤンキース、AL東での地位確立を狙う

 チャップマンはまだ32才です。ひょっとしたらこの3年でモデルチェンジの必要が出てくるかもしれず、そうなったらクローザーにとっては致命的な敗戦も経験するかもしれませんが、100マイル超えはまだまだ健在。ヤンキースにとっても激しいALイーストで勝ち抜くにはこの選択がベストだったとも言えるでしょう。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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