注目のNLCSが開幕
現地2026年10月11日、いよいよNLCSが開幕しました。今季はパドレスとのNLDSを3勝1敗で制したブルワーズとブレーブスとのNLDSをやはろ3勝1敗で制したドジャースとの対戦。
レギュラーシーズンでも両クラブはブルワーズが103勝を上げ、ドジャースは100勝を記録し、MLB勝率でNO.1、2の戦いでもあります。
強者同士の戦いは、今季NLサイ・ヤング賞最有力のジェイコブ・ミズロウスキーと、2024、2025年に2年連続でALサイ・ヤング賞に輝いたタリク・スクーバルの投げ合い。
ロスター
勝手に想像しますが、ブルワーズの戦略としてはGm1、2の間でとにかく1勝は上げておきたいとこころ。そうなると、Gm2の山本投手は2025年のポストシーズンも完投を許しましたし、レギュラー・シーズンでも2試合で2得点しか奪えていないことを考えるとかなり手強いと考えていると思われ、もしも勝ち星を拾えたら幸運という程度に捉えているかと。

そうなると、Gm1のタリク・スクーバルは高いハードルではあるけれども、なんとか崩し、勝ち星を上げておきたい・・・そんな戦略が伺えます。
またドジャースからすると、2度対戦するジェイコブ・ミズロウスキーの対策、100mph超えも見せる強力なブルペンも考えて速いボールに対応したいところです。そしてジャクソン・チューリオ対策ですね。これは立てておきたいところです。
ドジャースのロスターはジャスティン・ロブレスキーが入りました。エメット・シーハンはNLDSにつづき外れております。投手を一人増やしたので、内野のキムを落としています。
OFはホスエ・デポーラがNLDSに続き、ロスターINしました。ダグアウトにはいましたが、ダルトン・ラッシングは外れております。怪我が心配されるミゲル・ロハスはそのままです。
一方のブルワーズはNLDSとロスターに変わりはありません。役割がはっきりとしている26名です。
スターティング・ラインナップ
スタメンは大谷選手がやはり4番での出場。2Bはキケ・ヘルナンデスが入りました。トミー・エドマンはベンチスタート。3Bは右のジェイコブ・ミズロウスキーということでマックス・マンシーです。
ブルワーズは左腕のタリク・スクーバルが相手ということで、左打席のクリスチャン・イェリッチがベンチスタート。RFにはルーキーのルイス・ララを入れてきました。CFはギャレット・ミッチェル、1Bはジェイク・バウアーズで4番です。5番DHには一発のあるアンドリュー・ボーン。
ミズ、苦しむ!
いよいよゲームがスタートし、ジェイコブ・ミズロウスキーがムーキー・ベッツに対して、投球。いきなり102mphが続きました。4球目、100.7mphをムーキー・ベッツはアウトにはなったものの、しっかりと捉えた2Bゴロで1アウトに。このムーキー・ベッツの打席で、ミズロウスキーとすれば、ドジャースの対策に気づいたかもしれませんね。
ドジャースがショート・スイング!
この日のドジャース打線はジェイコブ・ミズロウスキーに対して、全員がショート・スイング(小さなスイング)で対応。ヘッドをぶんぶん振り回すビッグスイングの選手は誰一人いませんでした。
素晴らしかったのが1回表のフレディー・フリーマンで1球目に104mphを見せられたものの、ファウルで粘り、最後はアウトハイの101.6mphをLFへきれいに流して、初ヒットを記録しました。
ただ、ミズロウスキーはこの後、ウィル・スミスからダブルプレーを奪い、初回は無失点で切り抜けます。
球数を要したミズ
ミズロウスキーは2回表、先頭の大谷選手のストレートの四球を出して出塁を許すと、テオスカー・ヘルナンデスには7球を要して102.6mphの4シームをRFに持って行かれるシングルを打たれ、大谷選手が3塁へ進塁して、ノーアウト1、3塁のピンチを迎えます。
続くマックス・マンシーは4球で三振を奪ってまずは1アウト。そして外野フライも許したくない場面でバッターはアンディー・パヘス。パヘスに対しては2球目のスライダーが抜けたことも災いし、3球目の100.4mphの4シームがやや甘くなり、これをRFにうまく追っつけられてタイムリーを打たれ、先制点を与えてしまいます。テオスカー・ヘルナンデス、アンディー・パヘスと右狙いを徹底していましたね。
そして問題のカイル・タッカーの打席。この打席でミズロウスキーは4シームだけでなく、カーブ、スライダーでタイミングをずらすことも試みますが、ゾーンを尽くファウルにされ、要した球数は10球。結果、四球でカイル・タッカーの出塁を許し、1アウト1、2塁とピンチが続きます。
キケ・ヘルナンデスを打席に迎え、ミズロウスキーはここでも7球を要し、最後はダブルプレーに仕留めて失点は1で留めたものの、2イニング目だけで35球を数え、2回を終えた時点で球数は計47球。この時点でこの日は最長でも5回という見通しが出たのでした。ドジャースとしてはミズロウスキーに終盤までマウンドに立たれたくなかったので、これは狙い通りだったかもしれません。
ミズロウスキーは3回、4回にいずれも先頭にシングルを許し、4回表には早く離塁した1塁ランナーのテオスカー・ヘルナンデスからボークを誘われるなど、終始厳しい投球が続きました。
5回表のマウンドにも上がったミズロウスキーは先頭のキケ・ヘルナンデスをフライアウトにした後、ムーキー・ベッツに四球を出したところで降板。この日は制球が定まらず、はっきりとわかるボール球が多かったです。
4.1イニングで被安打5,失点1、ER1、BB 3、SO 5という成績で、球数は94球。パドレスとのNLDS Gm1でも4イニングで降板しましたが、ちょっと本調子ではありませんね。
試合後、ミズロウスキーはドジャース打線に多くの速球をファウルされたことについて、「パドレス戦の時と同じ状況でしたね。狙いは変わらなかったと思いますし、両チームとも(打者として)本当によく対応していました。前回の試合では、試合前に立てた戦略から少し外れてしまったところがありましたが、今回はそれを貫き通しました。『よし、まだ速球はある。相手は捉えきれていないんだから、この球を信じよう』と集中していました」と語りました。
タリク・スクーバルは序盤は完璧
一方、ドジャース先発のタリク・スクーバルは序盤3イニングをアンドリュー・ボーンの2塁打のみに抑える素晴らしい立ち上がり。ブルワーズ打線もなかなか緒が見つからないというくらいの投球でした。
4回裏にブライス・トゥランが同点HR
ただ、スクーバルも中盤にやや球速が落ちます。まず、1-0とリードして迎えた4回裏、先頭のブライス・トゥランにインコースへの95.5mphのシンカーを右中間スタンドに運ばれるHRを打たれ、1-1の同点にされます。
5回裏にブルワーズらしい攻撃が炸裂!
そして5回裏、ブルワーズは先頭のギャレット・ミッチェルが四球で歩くと、つづくクーパー・プラートは初球を1塁へ送りバント。流れるような攻撃でスコアリング・ポジションにランナーを進め、8番RFのルイス・ララが初球のチェンジアップをCFへしっかりと運び、2塁ランナーのギャレット・ミッチェルが生還。2-1と勝ち越しに成功します。
これはもうブルワーズらしい攻撃で、非常にスムーズな勝ち越し点でしたね。
ブルワーズはこの後、2アウト満塁でウィリアム・コントレラスの打席でしたが、ここは追加点ならず。
強力ブルペンが1点差を守り抜く
ブルワーズは5回表1アウトでミズロウスキーが降板した後、DL・ホールが出てきて、フレディー・フリーマンをダブルプレーに仕留めてピンチを脱出。ルイス・ララの勝ち越しタイムリーはこの後に出たのでした。
6回表はアブナー・ウリーべが登板。ヒット2本を許し、2アウト1、3塁のピンチを招きますが、アンディー・パヘスを伸びのあるストレートで三振に奪い、ピンチを脱出。
7回表はアーロン・アシュビーがいよいよ登板。98-99mphのパワー・シンカーを武器に、三者凡退に抑えると、8回表は四球を1つ出すも、大谷選手を内野ポップフライに仕留めるなど無失点。
9回表はクローザーのトレバー・メギルが2アウトから四球を2つ出すも、最後はムーキー・ベッツをCFフライに仕留めてゲームセット。
ブルワーズが2-1のスコアでNLCS初戦をものにしました。

ドジャース、1本が出ず
ドジャースはこの試合で三者凡退に終わったのは7回表の一度だけでしたが、挙げた得点はわずかに1点のみ。
ブレーブスとのNLDSではほぼ全試合を通じて「ここぞ」という場面での一打に苦しみ、得点圏に走者を置いた場面では16打数1安打。ただ、十分な数のHRを放つことでそれをカバーしました。
このNLCS Gm1でも同様の傾向が見られました。得点圏では6打数1安打とパヘスのタイムリー1本にとどまりましたので、ここをGm2以降はどう修正してくるか。
大谷は1安打
大谷選手は4打席で2度出塁。そのうちの1度はLFへのシングル。2025年のNLCS Gm4では、打撃で3打数3安打、3本塁打を記録し、マウンドでも6回、無失点、10奪三振という快投を見せましたが、今季はその活躍からすると、まだ本来の調子にはほど遠い状態です。

走塁では得点に貢献し、やれることはやっております。
残り試合で、どれだけ打撃が回復するのか、期待したいところではあります。
Gm2はドジャースが山本投手、ブルワーズがローガン・ヘンダーソンです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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