カブス、球際に強すぎ!
現地2025年10月2日、パドレス@カブスのNLWC Gm3は1勝1敗で迎え、この日が決戦となりましたが、カブスが内外野とも球際の強さを発揮してパドレスへの流れを断ち切り、3-1のスコアで勝利。見事にNLDSへの進出を決めました。
ダルビッシュ投手、2回に集中打を浴びる
先発はパドレスがダルビッシュ投手、カブスがジェイムソン・タイヨン。ペテラン同士の投げ合いです。
先制したのはカブスで2回裏、先頭のカイル・タッカーがRFへのラインドライブのシングルで出塁すると、つづく鈴木誠也選手がダルビッシュ投手が投じた2球目のカットボールを三塁線にライナーで弾き返し、これが2ベースとなってノーアウト2、3塁とチャンス到来。
ここでカーソン・ケリーの打席でしたが、ダルビッシュ投手はシンカーが抜けてしまい、ケリーの脇腹に当てて死球となり、ノーアウト満塁に。
この大チャンスに打席はピート・クロウ=アームストロング(以下PCA)。Gm1ではボール球を振ってまるでどうなるか?というくらいひどい状態でしたが、この打席は初球のカーブのボール打球をしっかりと見極め、2球目の93.5mphの4シームをCFに弾き返し、これで3塁ランナーのカイル・タッカーが還って1-0と先制。
この日が決戦ということでパドレス・ベンチはここで投手交代を決断。マイク・シルト監督もダルビッシュ投手を労い、ジェレマイア・エストラーダが2番手としてマウンドに上がりました。
しかし、ウォームアップ不足だったか、ジェレマイア・エストラーダはダンスビー・スワンソンに四球を出し、これが押し出しとなってカブスは2-0とリードを拡大。
まだチャンスはありましたが、この後はマット・ショーが三振、マイケル・ブッシュがダブルプレーに倒れ、2点のみでとどまりました。
カブス、守りが光る
一方のカブス先発のジェイムソン・タイヨンは、1回表、2アウトからマニー・マチャードがCFへヒット性のライナーを放ったのですが、これをPCAが阻止。素晴らしい守備で2アウトからのパドレスのチャンスの芽を摘み取りました。
さらに4回表には、先頭のルイス・アラエズがCFへ抜けようかという素晴らしい打撃を見せたのですが、これを今シリーズに美技連発のダンスビー・スワンソンがジャンプで阻止。打球を前に落として1塁に送球してアウト。先頭打者の出塁を許しませんでした。
ジェイムソン・タイヨンは4回で降板。2ヒッター、スコアレス、BB 0、SO 4でケイレブ・ティールバーにマウンドを譲ります。
そして7回表にはニコ・ホーナーも好守。カブスはCFラインが再三にわたり好守備を披露し、パドレスの反撃の芽を摘みます。
スワンソンの好守備をもう一つ。
パドレス、反撃も及ばず
カブスは7回裏にマイケル・ブッシュのソロHRが出てリードを3点に。
そしてゲームは3-0のまま9回表に。マウンドは8回からブラッド・ケラーが上がっていましたが、先頭のジャクソン・メリルにRFへソロHRを打たれ、リードは2点差に。
パドレスにとってさあこれからという場面でしたが、つづくザンダー・ボガーツはフルカウントからの6球目を見逃して三振。確かにちょっと低かったですが、この判定は試合後も尾を引きます。
1アウトとなったパドレスですが、2者連続で死球を得て、チャンスを拡大。
カブスはここでブラッド・ケリーを諦め、アンドリュー・キットリッジを投入。キットリッジは代わりばな、ジェイク・クロネンワースを3Bゴロに仕留めて2アウト。しかし、ランナーは2、3塁に進塁し、一打出れば同点という場面に。
ここで打席はフレディー・ファーミン。痺れる場面でしたが、ファーミンは初球があまりにもど真ん中に来すぎて力んだせいか、これを打ち上げてしまい、打球はPCAの守備範囲。 捕球したPCAは何度も外野席に向かってガッツポーズをし、NLWC勝ち抜きをファンと祝いました。
パドレス、ストライク判定に激昂
なお、試合後、パドレス・ベンチはボガーツの三振をめぐる判定に激昂。フィールドを後にする審判に激しく詰め寄る場面が見られました。
Apparently the umpires were the reason the top 3 of the Padres lineup went 0/11 in an elimination game.
— Barstool Chicago (@barstoolchicago) October 3, 2025
Our thoughts and prayers are with them at this time.
pic.twitter.com/Qtf7OFLqiW
確かにこれでゲームがひっくり返っていたかと思うと、激昂するのもわかりますが、ちょっと後味が悪かったです。
来年からは肝心な場面はABSでチャレンジすることが出来ます。回数制限はあるものの、これも2026年の興味深い出来事になります。
PCAは3安打
この日、PCAは第1打席のタイムリーを含め、計3安打をマーク。この調子で、NLDSも頑張ってもらいたいですね。
カブス、ブルワーズと
さて、勝ったカブスはライバルのブルワーズと対戦します。両クラブのプレーオフでの対戦は今回が初。カブス監督のクレイグ・カウンセルは元ブルワーズの監督。旧友のパット・マーフィーと再び対戦となります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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