スポンサーリンク

【MLB2025】ヤンキース、DJ・ルメイヒューをDFAに

ルメイヒュー、37歳の誕生日を前にDFA

 現地2025年7月9日、ヤンキースのロスターに動きがありました。ベテランINFのDJ・ルメイヒュー(DJ LeMahieu)がDFAとなり、40manロスターから外されました。

 DJ・ルメイヒューは1988年7月13日が誕生日で、この日曜日で37歳になるところでした。

 そもそもは複数のポジションをこなせて、打撃もいい内野手でしたが、年齢を重ねるにつれ、攻守ともに成績が降下しておりました。

名INFが生まれるコロラド産

 DJ・ルメイヒュー自身はカリフォルニア州の出身ですが、高校はミシガン州の高校を卒業。大学はLSUで(ルイジアナ州立大学)でアレックス・ブレグマン(BOS)やポール・スキーンズ(PIT)の先輩に当たります。

 2009年のアマチュア・ドラフトでカブスから2巡目指名を受けてプロ入り。2011年にカブスでメジャー・デビュー。しかし、2011年オフにカブスが3Bのイアン・スチュワートらを獲得したトレードでOFのタイラー・コルビン(Tyler Colvin)とともにロッキーズに移籍。

トゥロ、アレナド、ルメイヒュー、ストーリー

 ロッキーズは2013年からSSにトロイ・トゥロウィツキー、3Bにノーラン・アレナド、そして2BにDJ・ルメイヒューという強烈な内野陣が誕生します。

 そんな中、ルメイヒューは2014年に2Bでレギュラーを勝ち取り、同年はゴールドグラブ賞を受賞。この頃は筆者はフランス語読みかと思い、ルメイユと表記しておりました。

 2015年には.301/.358/.388、HR 6でオールスターにも出場。当初は守備型の選手でしたが、2016年にはなんと打率.348をマーク。2017年にも打率.310をマークし、オフには2度目のGG賞も受賞。

 そしてこの頃、ロッキーズはトロイ・トゥロウィツキーが2015年のトレード・デッドラインでブルージェイズに移籍。その翌年の2016年に衝撃デビューを果たしたのがトレバー・ストーリーです。

 このようにロッキーズは非常にレベルの高い内野手を次々に輩出。後に打撃面はクアーズ補正を加えなければ・・・となるのですが。

FAでヤンキースへ

 2018年(29歳)の時には3度目のGG賞を受賞。同年オフにFAの資格を取得。2019年1月にヤンキースと2年/$24M (2019-20)でサインしました。この時は思いのほか、ショート・タームのディールで驚きました。

 ヤンキース移籍後も打撃は好調で2019年には打率.327をマーク。そして短縮シーズンだったとは言え、2020年には.364/.421/.590、OPS 1.01をマーク。敵側からすると非常に厄介なバッターでした。

ヤンキースと再契約

 強烈な成績となった2020年の数字を引っ提げて再びFA市場に出たルメイヒューにはオファーが殺到。最終的にはヤンキースが再契約に成功。6 years/$90M (2021-26)でサインしました。

2023年から降下 

 再契約後の2021年、2022年は打率.260-.270をキープ。2022年には4度目のGG賞も受賞。

 しかし、34歳のシーズンとなった2023年には打率は.243に。

 そして2024年に至っては、右足打撲と右臀部インピンジメントで大幅な欠場となり、67試合のみで打率は.207にまでダウン。

2025年は怪我も

 2025年もふくらはぎの張りで10 Days ILとして開幕を迎え、5月中旬に復帰。現地2025年7月9日時点で、45試合で.266/.338/.336、OPS .674という数字になっておりました。

 またルメイヒューにとって痛かったのは、もはや内野のユーティリティーではなくなったことです。ヤンキースはジャズ・チザム・Jr.を3Bに移し、ルメイヒューに2Bのポジションを空けましたが、上述の通り打撃が上がらず、結果、アーロン・ブーン監督はチザムを2Bに戻すと発表。ルメイヒューは3Bを守るには体力的に厳しいと判断され、もはや守るポジションが無くなっていたのでした。

ヤンキースは3Bのアップグレードを行う予定

 チザムを2Bに戻したヤンキースはこのトレード・デッドラインでは3Bを強化する見込みです。

 現時点ではオズワルド・カブレラが守っておりますが、ここは外様で強化を図るということに。

 候補としてはロッキーズのライアン・ミクマンや元ヤンキースで現パイレーツのIKFことアイシア・カイナー=ファレファの名前が上がっています。

ルメイヒューの今後

 6 years/$90M (2021-26)の契約のDJ・ルメイヒューはあと1年半ほど契約が残っています。支払いは$15M/年ですから、残債はざっと$22Mほど。

 この契約を引き継ぐクラブはないと思われ、ルメイヒューは形式としてウェーバーを通過してリリースとなるか、もしくは即座にリリースということに。

 FAになった場合、獲得クラブはリーグ最低年俸の日割り分の支払いで済み、ヤンキース残債からその分が差し引かれ、若干は負担が軽減されます。

 ルメイヒューも不調となり、また一つの時代が過ぎて行くのか・・・という感がしないでもないです。

 ヤンキースが誰を獲得するのか?注目です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2026】岡本和真、今井達也、髙橋光成のMLB手続きと動向について
【MLB移籍2026】レッドソックス、カージナルスからソニー・グレイをトレードで獲得
【MLB2026】レンジャーズとメッツが大型トレードを実施。マーカス・セミエンとブランドン・ニモがスワップ
【MLB2026FA】カブスがゲーム終盤のブルペンを補強。フィル・メイトンと2年契約で合意
【MLB2025-26】ノンテンダー・デッドラインが到来!レンジャーズがA・ガルシアとJ・ハイムにノンテンダー
【MLBトレード2026】ブレーブスがアストロズからマウリシオ・ドゥバンを獲得!ニック・アレンがアストロズへ
【MLB2026FA】ブレーブス、早くもクローザーを決定!ライセル・イグレシアスと1年/16Mドルで再契約
【MLBトレード2026】お馴染みのテイラー・ウォードがオリオールズへ!LAAはグレイソン・ロドリゲスを獲得!
【MLB2026FA】クオリファイング・オファーの期限が到来!今永、B・ウッドラフらが4名が受諾
【MLB2026FA】マリナーズ、1Bのジョシュ・ネイラーと再契約へ!期間は5年(追記あり)
【MLBアウォード2025】ア・リーグのMVPはアーロン・ジャッジが受賞!カル・ロリーは僅差で及ばず
【MLBアウォード2025】大谷、ナ・リーグのMVPに輝く!NLでは2年連続、個人では3年連続4度目の受賞に(いずれも満票)!
【MLBアウォード2025】サイ・ヤング賞はタリク・スクーバル(AL)とポール・スキーンズ(NL)が受賞
【MLBアウォード2025】MOY(監督)はCLEのスティーブン・ボートとMILのパット・マーフィーが2年連続で受賞
【MLB2025】エマニュエル・クラセが賭博の不正投球容疑で起訴。MLBキャリアどころか、人生の危機に直面
【MLBアウォード2025】ROY(ルーキー)はA’sのニック・カーツとATLのドレイク・ボールドウィンに決定
【MLB2026】ヤクルト・村上のポスティング手続きの詳細と獲得見込みのクラブについて
【MLBアウォード2025】シルバー・スラッガー賞は大谷、カル・ロリー、ニック・カーツらが受賞
【MLB2026FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはタッカー、シュワーバー、今永など計13名
【MLB2026】パドレス、新監督に元リリーバーのクレイグ・スタメン(41)を任命
【2025プレーヤーズ・チョイス】POYはマリナーズのカル・ロリーに決定!大谷は入らず!
【MLB2026】ダルビッシュ投手が右肘UCLの手術を実施。2026シーズンは全休となる見込み
【MLB2025】ドジャース、連覇の華やかなパレードを実施!すでに3ピートも視野に
【MLB Awards 2025】ゴールドグラブ賞が決定!ボビー・ウィット(SS)、PCA(OF)らが受賞(追記あり)
【2025WS_7】山本由伸が世界一の投手に!ミゲル・ロハスが同点HR、ウィル・スミスが勝ち越しHRを放つ!
【2025WS_6】ウォールにボールが!ドジャースが大ピンチを凌いで決戦に持ち込む!ムーキーもタイムリー
【2025WS_5】トレイ・イェサベージ、ドジャースをも封じる!7回、3ヒッター、12K!
【2025WS_4】ついに大谷がワールドシリーズで二刀流を披露!7回途中で6Kと力投するも黒星
【2018 & 2025WS_3】ムーキー、マンシー、カーショウがキャリア2度目のWSでの延長18回を経験!
【2025WS_3】延長18回、大谷が9打席!しかも2HR、2ダブル、5BB !
タイトルとURLをコピーしました