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【MLB2021】1年契約延長のヤディアー・モリーナ、2022年がファイナル・シーズンに

モリーナ、”ハッピー”エクステンション

 現地2021年8月24日、セントルイス・カージナルスはヤディアー・モリーナ(Yadier Molina)と1年の契約延長にサインしたと発表しました。ヤディアー・モリーナは2022年も勇姿を見せてくれることとなりました。

 下記の”Not done Yet!”は、「まだやってない」。やりきった訳ではなく、まだまだプレーに意欲はあるということ。

新契約

 ヤディアー・モリーナとカージナルスの今季(2021年)の契約は、1年/$9M。今回の延長契約では1年/$10Mと現契約を上回る内容となりました。オプションなどは今季も来季もついておらず、額面通りの契約となります。

モリーナ:”Happy”

 ヤディアー・モリーナは今季の早い段階から2022年の契約を模索していたようで、今季の$9Mに匹敵するものかあるいは上回る条件で探していたようです。

 早く動いていたのは、2020シーズン後、FAとして動いていたものの、なかなか所属先が決またなかったため。本人も高い評価をしてくれるところを求めていたというのもあったのですが、かなり苦戦しました。この間、相当ストレスが溜まった模様で、何度も引退を考えたようです。ようやくディールが決まったのは、現地2021年2月8日でカージナルスと。この経験があったので、とにかく決めたかったようです。今回もモリーナは出来ればカージナルスとの再契約を望んでいました。

 カージナルスも動きが早く、本格的な延長交渉は8月半ばからスタート。モリーナとしては、この時期に、しかも希望通りの条件で決めることが出来て、”Happy”と表明しています。

ヤディアー・モリーナという「価値」

さすがに衰えが見える中、復調

 ヤディアー・モリーナは2019年のポストシーズンでは4番を打つケースが多かったですが、NLDSでは打率が.143、NLCSでは打率は.167と、さすがに4番では厳しいという成績となりました。そろそろか?とも思えた2020シーズンは、復調!シーズンを通じて打率は.262に。そしてポストシーズンに至っては打率.462をマークしました。

 やはりヤディアー・モリーナは選手たちにとって非常に大きな存在の選手。例えば、こんなことがありました。現地2021年8月18日にブッシュで行われたブルワーズ@カージナルス戦。8回表、シングルで出塁したコルテン・ウォンが2塁盗塁を敢行。VTR判定となりましたがセーフになりました。

 モリーナから盗塁したということで喜びを爆発させたコルテン・ウォン。このゲームの後、2塁ベースを持ち帰りました。

 コルテン・ウォンは2020年までカージナルスに在籍。元同僚からのアピールにモリーナも苦笑しつつ、とてもうれしそうな顔を見せました。相当、気の強い選手ですが、このような表情を見せるのはウォンを認めている証拠です。

 このウォンの盗塁が今でも選手の間ではモリーナの存在というのはとても大きく、そして価値のある選手だと示した出来事でもあったと筆者には思えました。

 なんと言ってもスローイングは全盛期と変わらない動きでしたからね。それをたくさんの人に見せたのも案外、エクステンションに結びついたかもしれません。

2022年がファイナルシーズンに

 ヤディアー・モリーナは、1982年7月13日生まれ。2021年の誕生日で39才になりました。2022年は40才となるシーズン。メジャー19シーズン目となります。

 プエルトリコ出身のヤディアー・モリーナは2000年のアマチュア・ドラフトでカージナルスから4巡目指名を受け、プロ入り。2004年、21才でメジャー・デビュー。

輝かしい戦績

 そしてご覧のような輝かしい戦績を残しています。

  • オールスター:10度出場 (2009-2015、 2017-2018、2021)
  • ゴールドグラブ賞:9度受賞 (2008-2015、2018)
  • シルバースラッガー賞:1度 (2013)
  • 20HR以上のシーズン:2度(2012、2018)
  • ワールドシリーズ制覇:2度(2006: vs DET、2011 vs TEX)
  • Caught Stealing %: 最高で64.1% (2005年)
  • 通算(現地2021年8月25日終了時点):
    • 2120試合出場、打率.280、OBP .331、SLG .403
  • HR 168、RBI 983、安打数 2090

2022年は40才になるシーズン

 このエクステンションが発表された後、ヤディアー・モリーナは2022年がファイナル・シーズンであるとコンファームしました。

 ヤディアー・モリーナは、膝、腰、そして首に故障を抱えており、上記の2019年のポストシーズンの不調はおそらく、そのどこかが悪かったと想像できます。無理に出ていたという状況だったかと。そして2020年は体調がよかったので、本来の良い成績になったということでしょう。

2021シーズン

 今季は、現地2021年8月24日を終了した時点で、カージナルスの消化数124試合のうち、95試合に出場。このうちフル出場は81試合。また、フル出場ではなくとも9回あるいは10回までマスクをかぶったゲームが4試合あります。かなり後塵に道を譲りつつも、まだまだ必要とされています。

 打撃は打率.259、OBP .304、SLG .375、HR 8、RBI 51。

 怪我がなければ、まだまだ高いパフォーマンスを見せてくれるヤディアー・モリーナ。とにもかくにも2022年で見納めになります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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