BOS @ CLEのアツいダブルヘッダー
前日のGm1を雨で流したプログレッシブ・フィールドでのレッドソックス@ガーディアンズ戦。現地2025年4月26日、このカードは流れた日程を埋めるべくダブルヘッダーを行い、レッドソックスのジャレン・デュランに素晴らしいプレーが飛び出しました。
対戦前までの両者はレッドソックスが14勝13敗、ガーディアンズが14勝10敗とガーディアンズの方が白星が先行しておりますが、割と力は拮抗しています。
試合はGm1が華氏47度(摂氏8.3度)、Gm2が華氏48度(摂氏8.89度)と非常に寒い環境の中で行われましたが、両試合ともにアツい内容となりました。
Gm1はガーディアンズが勝利
初回に点の取り合い
ガーディアンズがベン・ライブリー、レッドソックスがタナー・ハウクで始まったGm1はなかなかの立ち上がりとなりました。
1回表、レッドソックスは1アウトからラファエル・デバースが四球で出塁し、アレックス・ブレグマンがRF前シングルを放ってチャンスメイク。ここで4番のトレバー・ストーリーというところでしたが、ストーリーはシンカーを打たされてホセ・ラミレスのいる3Bゴロとなり、なんとかダブルプレーが崩れて2アウトでランナーが入れ替わって1、2塁に。
一旦はチェンスを潰したかに見えたレッドソックスでしたが、つづく5番のウィリャー・アブレイユが3球目のカーブをRFスタンドに放り込む先制の3ランHRを放ち、レッドソックスが幸先の良いスタートを切りました。
ところが、1回裏、タナー・ハウクはボールを散らすも、3連続長短打ですかさず1点を失うと、1アウトから犠牲フライと2本のタイムリーでさらに3点を失い、せっかくのリードをすぐに吹き飛ばし、しかも1点のリードを許す展開に(スコアは BOS 3 @ 4 CLE)。
ラフィーが同点HR
その後、両先発ともに落ち着いたのですが、3回表、レッドソックスは先頭のラファエル・デバースがRFへソロHRを放ち、4-4の同点に追いつきます。
タナー・ハウクはその後、5イニングを投げきり、失点は初回の4点のみでしのぎ切りました。タナー・ハウクは今季6度の先発でERAが7.58。大量点を奪われるシーンが目立ちます。
ガーディアンズが勝ち越し
6回裏、レッドソックスのマウンドはブレナン・バーナディーノにスイッチ。バーナディーノは先頭のウィル・ウィルソンに死球を与えると、ヒットと送りバントで1アウト2、3塁のピンチを招き、ここで左打者のスティーブン・クワンにタイムリーを許し、これが決勝点に。
その後、レッドソックスはガーディアンズが誇るリリーフ陣に抑え込まれ、9回表にノーアウト1、2塁のチャンスを作るも1本が出ず。
Gm1は5-4のスコアでガーディアンズが勝ちました。
Gm2でデュランがホームスチールに成功
Gm2はガーディアンズが25歳の左腕のダグ・ニッカージー(Doug Nikhazy)、レッドソックスがウォーカー・ビューラーが先発。ダグ・ニッカージーはメジャー・デビューでしかも初先発という大抜擢でした。
レッドソックスは固さのあったニッカージーを攻め、1回表に2つの四球とタイムリーで先制。2回表には3本の長短打と3つの四球で3得点。
さらに3回表には2アウト1塁で打席が回ってきたジャレン・デュランがRFへトリプルを放ち、さらに1点を追加(CLE 0 @ BOS 5)。
そしてそのジャレン・デュランがデバースの打席の時に左投手のニッカージーからホームスチールを決めて6点目。序盤でゲームを決めました。
レッドソックス先発のウォーカー・ビューラーは4回裏にジョンケンシー・ノエルの2ランHRなどで3点を失いましたが、この日許した失点はこの3点のみ。6イニングを投げきり、リリーバー陣の負担軽減に貢献。
その後はジャスティン・ウィルソン、ジャスティン・スレイトゥン、アロルディス・チャップマンがパーフェクトに抑え、7-3のスコアで勝利を収めました。
ガーディアンズはダブルヘッダーだっただけにルーキーを投入しましたが、この日ばかりは失敗に終わりました。
ホームスチールはJ・エルズベリー以来
なお、レッドソックスのホームスチール成功は2009年4月26日のヤンキース戦でアンディー・ペティットがマウンドにいる状況でジャコビー・エルズベリーが成功して以来、実に16年ぶり。
これでジャコビー・エルズベリーが好きになった人が多いと思うのですが、この後、ライバルのヤンキースに移籍してファンから大いに嫌われてしまい、しかも足の故障もあって稼働しなかったことからヤンキース・ファンからも嫌われるというなんとも数奇な運命を辿った選手となってしまいました。ただ、この頃のエルズベリーは本当に素晴らしかったです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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