スポンサーリンク

【MLB2021】目を見張る球の伸び!ヤンキース、ルイス・ヒールがメジャーデビュー

ヤンキース、登板3名がメジャーデビュー

 現地2021年8月3日、ちょっと驚くような投手を目にしました。それがピンストライプのジャージを着ていたのがやや悔しいところなのですが、ヤンキースのルイス・ヒールです。

 この日、ヤンキー・スタジアムで行われたオリオールズ戦で、ヤンキースは13-1で快勝。打線も機能したと同時に、オリオールズのセドリック・マリンズの送球が2塁ベースに当たって、余計なランナーまで還してしまうという珍プレーもありました。

 そんな中、リズムを作ったのは投手陣。この日、マウンドに上がったのはルイス・ヒール、スティーブン・リディングス、ブロディー・コーナーの3人。なんとこの3人はいずれもこの日がメジャー・デビュー。1試合で3名の投手がメジャーデビューしたのは、クラブ史上初とのことです。

衝撃的だったルイス・ヒール

 スラッとした長身の佇まい、ちょっと抱えるように見えるテイクバック、重心が高めでスピードのある腕のスイング。一瞬、ペドロの兄のラモン・マルチネスが記憶から蘇ってきたような投手。それがルイス・ヒール(Luis Gil)の投球を見た第一印象。

 テイク・バックは現タイガースのホセ・ウリーナに似ているとも言えますが、スイングのかっこよさはルイス・ヒールが上です。

97-98mphを連発 

 そのルイス・ヒールはトリプル・ディジッツが出るとも言われていましたが、このデビュー戦はそこまでは行きませんでしたが、かなり気合が入っていて、初回は97-98mphを連発。これがなかなか伸びのあるファストボールで、衝撃的でした。この日のMAXは初回に出した98.5mph。

 スライダーが84-5mph、チェンジアップが91-93mph。緩急差もありました。

 この日は6イニングを投げて、被安打4、失点0、与四球1、奪三振6。88ピッチで、ストライクが62。コントロールもなかなか良いです。

ルイス・ヒールとは

 ルイス・ヒール(Luis Gil)は1998年6月3日生まれの23才。ドミニカ共和国の出身で、もともとは2015年2月に、ミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、プロ入りした投手。

 2018年3月にツインズが、CFのジェイク・ケイブ(Jake Cave)を獲得したトレードでヤンキースへ移籍。2019年はクラスAとクラスAプラスの2つのレベルで登板。96.0イニングを投げ、ERA 2.72。SO 9は11.5、BB 9は4.4。

 2020-21年はドミニカ・ウィンター・リーグでプレー。

 2021年の開幕はダブルA。7試合30.2イニングを投げ、ERAは2.64。トリプルAにも昇格。8試合、30.1イニングを投げ、ERAは5.64でした。

初登板は中盤にベロシティーが落ちる 

 この日の初登板ですが、初回にかなりのちからを使ったため、中盤にはファストボールがmid-90mphまで落ちました。これは致し方ないところで、またペース配分も学ぶでしょう。

 また、ランナーを背負ったセットからの投球では十分に体重が乗っていないケースが多かったですが、これもそのうち修正してくるでしょう。 

 なかなかのいい投手でした。

スティーブン・リディングスは100mph超え

 ルイス・ヒールはいい投手だったなと思ったのもつかの間。今度は2番手で100mphを超える投手が出てきました。

 それがスティーブン・リディングス(Stephen Ridings)。この日は7回の1イニングに登板し、被安1、失点0、与四球0、奪三振3。メジャー・デビューの初球が100.9mph。この日は100mph超えを2球出しました。もう勢いそのままにファストボールは97-99mphレベルのファストボールを投げこんでいました。変化球は88−89mphのカーブを2球のみ。

スティーブン・リディングスとは

 スティーブン・リディングス(Stephen Ridings)は1995年8月14日生まれの25才。まもなく26才になります。

 2016年ドラフトのカブスの8巡目指名でプロ入り。2019年3月に、ロイヤルズにトレード。ロイヤルズからカブスにはCFのドニー・デウィースが動きました。

 2020年11月にロイヤルズのマイナーからリリースされたところをヤンキースがマイナー契約で獲得。2021年はダブルAからスタート。19.0 イニングでERAは0.95。トリプルAに昇格し、10イニングでERAが2.70。メジャー・デビューとなりました。

ブロディー・コーナー

 3番手で8回、9回の2イニングに登板したのが、ブロディー・コーナー(Brody Koerner)。こちらは2イニングを被安打2、失点1、与四球1、奪三振0。横の変化球が主体の右腕で、ベロシティーは80mph後半。

 ブロディー・コーナーは1993年10月17日生まれの27才。2015年のヤンキースの17巡目指名。2018年からトリプルA、ダブルAで投げていて、ようやくMLBでのチャンスを掴んだところ。三振が奪えないので、ゲーム後半は厳しいかもしれません。

ILの影響

彼らが昇格したのはILの影響で、ドミンゴ・ヘルマンが右肩の炎症で8月1日付けで10 Day IL、さらにゲリット・コールはCOVID-19でテスト・ポジティブが出たからという背景があります。

 ヤンキースも優勝争いをしているなら、このような起用はしていないと思います。今だからこそですが、3人ともこのチャンスを把持できるかどうか。注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024】今永、今季最多の11奪三振で14勝目!ハーラー単独3位へ
【MLB2024】ドジャースが守備と走塁でマックス・フリードを攻略!大谷も2 RBIで勝利に貢献!
【MLB2024】右打者で初めてマッコビー・コーブにHRを打ち込んだのはエリオット・ラモス!
【MLB2024】ロベルト・クレメンテ・デーで大谷が追撃の2RBI! コペックが力投して流れを呼び込みドジャースが9回に大量点!
【MLB2024】ラファエル・デバース、ゲリット・コールとの今季の対戦成績は打率.750で終了!
【MLB2024】大谷、クリス・セールにギアを上げられてヒットレス。LADは投壊で連敗!
【MLB2024】オリオールズをコンバインド・パーフェクト寸前に追い込んだタイガースのブラント・ハーターとは?
【MLB2024】ドジャース、10連戦の初戦を落とす!大谷もシュウェレンバックに苦戦!
【MLB2024】ジェイコブ・デグロムが復帰!4回途中スコアレスでMAX 98.7mphをマーク!
【MLBプロスペクト2024】クマール・ロッカー、デビュー戦で高品質投球!今後、大いに期待出来る内容!
【MLB2024】大谷が47-48!ドジャースは初回に4HRを放つも、カブスの粘りに苦戦。
【MLB2024】大谷、山本、今永、鈴木が出場したカブス-ドジャース戦はカブスが逆転!PCAが球際の強さを発揮!
【MLB2024】クマール・ロッカーがメジャー昇格!レンジャーズの2025年のローテーションはすごい!
【MLB2024】大谷、46-46! ドジャースはJ・フラハーティーの好投もあり、ガーディアンズに完勝!
【MLB2024】ドジャース、ブルペン・ゲームで勝利(CLE戦)!初回に6得点!大谷は惜しい当たり2本
【MLB2024】レッドソックス、SSのトレバー・ストーリーが復帰!残り20試合でPS出場なるか!?
【MLB2024】大谷が”45-45”を完成!しかし、テオスカー・ヘルナンデスが負傷退場、G・ストーンもILへ
【MLB契約2024】ジャイアンツ、マット・チャップマンと来季から6年の延長契約
【MLB2024】カブスの今永、ネイト・ピアソン、ポーター・ホッジがコンバインド・ノーヒッターを達成!
【MLB2024】クリス・セールが16勝&トリプルクラウン!念願のサイ・ヤング賞に向けて加速!
【MLB2024】大谷(3盗塁)、フリーマン(2HR)が活躍!ドジャースが地区優勝を大きく手繰り寄せる勝利を上げる
【MLB2024】ドジャース@Dバックス戦のシリーズ・ファイナルに古田氏が登場
【MLB2024】タイラー・マツェック、ブレーブスに復帰へ!ポストシーズン出場資格を得る
【MLB2024】大谷、ベッツ、フリーマンの3者連続HRそしてT・エドマンの決勝打でドジャースがAZに連勝
【MLB2024】V・パスカンティーノの骨折で失速中のロイヤルズがトミー・ファム、ロビー・グロスマンらをウェーバーで獲得
【MLB2024】ブレーブスのマイケル・ハリス2世が信じられないスーパー・キャッチを披露
【MLB2024】大谷が43-43を完成させるも、ドジャースはカーショウの早期退場でブルペンが苦戦
【MLB2024】PS出場資格期限に向けたウェーバーが多数!トミー・ファム、テイラー・ロジャースらのディールが決まるか?(追記あり)
【MLB2024】今季1番のスーパー・プレー!トラビス・ジャンコウスキーがサヨナラを防ぐHRキャッチ
【MLB2024】大谷、コービン・バーンズからリード・オフHR(42号)!デコピン登場で話題独占
タイトルとURLをコピーしました