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【MLB】ウィンター・ミーティングとは?その概要のまとめ

MLBのウィンター・ミーティングとは?

 ウィンター・ミーティングと聞くと、「移籍話が動くぞ!」とすぐに連想される方は、かなりのMLB通だと思います。オフのストーブリーグを動かす重大イベントであることは間違いありません。

 さらに言うと、契約や移籍情報が動く中で、平行して「なにかが派手に行われている!」と感じておられる方も多いのではないかと思います。

 そこで、そもそもこの「ウィンター・ミーティング」とはどういったものなのか、あらためて記したいと思いますので、まずは簡単にご紹介させていただきたいと思います。

オーナー会議にとどまらない

 FA・トレードのディールがかなり決まることから「華やかなオーナー会議」のように思えるウィンター・ミーティングですが、実はそれだけではありません。

 中にはこのウィンター・ミーティングのことを「冬のベースボール・カーニバル」と例える人がいるほどの一大イベントなのであります。

 いわば、オーナー会議+運営会議+展示会(見本市)+合同就活+パーティー・・・

 これらが行われるアツい4日間がウィンター・ミーティングなのです。

開催時期

 毎年12月10日前後から4日間行われます。最終日にはルール5ドラフトが行われます。

開催場所

 毎年持ち回りで、2018年はラスベガスでの開催です。

誰が参加するのか

 参加するのは、MLB30クラブの代表、マイナーリーグ160クラブの代表、300社ほどのベンダー(業者)、500名ほどのジョブシーカー(求職者)などの人たち。

 オーナー・GM

 各クラブの代表には、オーナー、GM、スカウトをはじめ、その他様々なオペレーションを行う部署の責任者などが参加します。オーナーを筆頭に関係各所のキーマンが集います。特に決済権のある人物が一同に会するというのは意味がありますね。

ベンダー

 直接、商売(ビジネス)に絡む人たちもこちらに集結します。

 ベンダーにはイクイップメント(用具)やフード&べバレッジ(飲食)など競技や球場からピンとくる製品やサービスを提供する会社だけではありません。ウェア・アパレルの業者、ゲームやツールなどを提供するITサービス会社、デバイス(家電)などを提供する会社、おもちゃ・トレ−ディング・カードを提供する会社などベースボールに関連する製品やサービスを提供する会社が一同に会します。

 見本市や展示会と書いたのは大げさなことではなく、幕張や南港のインテックスで行われているような様相を呈しております。トレード・ショーというのがそうですね。これは行きたい!

ジョブ・シーカー

 そして野球関係のジョブ・シーカー(Job Sheeker 求職者)はここで職を見つけることができます。

 たとえば、データ分析の職員など、そういったクラブの様々なポジションの職のマッチングだけでなく、メディアの職業などとのマッチングも行われております。

 PBEO®(Professional Baseball Employment Opportunities™)がその機会を創出しております。

 来年行こうかと思っております(^^)

何が行われるのか?

 業者やジョブ・シーカーなどのイベントは上で書かせていただいた通り、何をするかはだいたい想像はつくと思います。

 ジョブ・シーカーはほぼ球団関係の合同就活、ベンダーはもう晴海やインテックス大阪で行われる展示会と同じ。

 そして、オーナーやMLB・MiLBの各クラブ関係者が行うことは例えば以下のことです。トピックによってもちろん参加者は違ってきます。

  • MLBの経営、ビジネスに関するトピック
  • リーグの運営方針
  • FA・トレードのディール
  • ルール5ドラフト

 詳細なスケジュールは下記のリンクをどうぞ↓

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コリジョン・ルールもここで決まった

 リーグの運営方針などですが、有名なトピックとしては、2013年のウィンター・ミーティングでは、ホーム・プレートでのコリジョン・ルールの適用の大枠がここで決定されました。オールドタイマー達はかなり抵抗したようですが、今では主流ですよね。ポージーのあの悲惨な怪我の動画を見た人なら、そうすべきだと思ったはずです。2014年2月に施行。

 ちなみに2Bへのスライド・ルール(これもコリジョン)は2015年から。これはウィンター・ミーティングで話し合われたかは定かではありません。

 ここ数年間はpace of play(時短)の議論が活況です。現MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドさんはこれをやるためにコミッショナーになったような人なので、当然そうなりますね。

 では、2018年のウィンター・ミーティングについて見てみたいと思います。

2018ウィンター・ミーティング

 2018年は現地12月9日から13日まで開催されます。

 今年はラスベガスで開催で、24H眠らない街で一発当てたいものです。ラスベガスは日本人にもかなり人気の観光スポットでホノルル、ニューヨーク、ロス、サンフランに次ぐ人気都市です。筆者も大昔に行ったことがあります。

 最も注目を集める移籍市場について記しておきたいと思います。

2018WM 注目選手の動向

 ブライス・ハーパーとマニー・マチャードという2人の大物FAの移籍先がまだ決まっていない中でのWMの開催となりましたが、彼ら2人はやはり最大の関心であることを前提に他のプレーヤーの動向について書いておきたいと思います。

 なお、ハーパーにはホワイトソックスが食指を伸ばしているとの噂も。

クルーバーかバウアー

 私は今年のWMの一番の注目はこの点ではないかと考えます。インディアンスのオーナーはコーリー・クルーバー(Corey Kluber )かトレバー・バウアー(Trevor Bauer)のどちらかをトレードに出すと明言しました。お金の事情は大事な要素なので、実際の懐具合はよくわかりませんが、苦しいのかな?などと考えます。そうでないと出してはいけない2人です。このWMでどちらかが決まりそうです。

マニー・マチャード

 マチャードに関してはフィリーズが動くのかどうか、このWM中はそこに注目したいと思っています。

ノア・シンダーガード

 ノア・シンダーガード(Noah Syndergaard)にはパドレスが非常に強い関心をいだいているという報道があります。実際に動くのか、注目したいと思います。

J.T.リアルミュート

 早い段階から話題となっていたマーリンズのリアルミュートですが、ブレーブスが動くのか、それとも他のクラブが予想外のオファーを出してくるのか、ヤンキース、パドレスの名前も上がってきております。このWMで決まりそうに思います。ヤンキースはゲイリー・サンチェスで十分だろと思うのですが。

マディソン・バンガーナー

 もうジャイアンツもマッド・バンの放出を決定。2014年のプレーオフ・ヒーローも今季は怪我でショート・シーズンになってしまいました。まだどこが動くのかわからないので、かえってWMで決まるようなケースかと思います。願望としては打席に立つナ・リーグに獲ってもらいたい。

ヤンキース

 やはり注目のチームですが、パトリック・コービンとネイサン・イオバルディの交渉にほぼ敗れたと言っていいヤンキースは、J.A.ハップ(J.A. Happ)、ランス・リン(Lance Lynn)との再契約に臨むのかどうか、これがまず1点。左腕に関して、ダラス・カイケル(Dallas Keuchel )に動くのか、ここが見どころかと。

レッズ

 ここに来て、レッズがA.J.ポロック(A.J. Pollock)を狙っているという噂が。韋駄天のビリー・ハミルトンをノンテンダーにしましたから、その穴埋めですね。

フィリーズ

 盛大に予算を割ける状態になったフィリーズは、ハーパーもさることながら、先発ローテのレフティーが欲しい状況。パトリック・コービンでミスったので、J.A.ハップ、さらにはマッド・バンもあり得ます。

リリーバー・クローザー

 キンブレルの動向が気になりますが、他のクローザーがこのWMで決まれば、キンブレルの行き先も絞られてくることになりそうです。

 デービッド・ロバートソン(NYY)、ホアキン・ソリア(MIL)、コディー・アレン(CLE)、ケルビン・ヘレイラ(WSH)、ジェウリス・ファミリア(OAK)、アダム・オッタビーノ(COL)、ジョー・ケリー(BOS)らが注目。

デービッド・ロバートソン

 特にロバートソンにはレッドソックス、ドジャース、メッツほか6から8のクラブが強い関心を示しているとのこと。レッドソックスはキンブル対策ですね。

 以上、ウィンター・ミーティングについて書きました。

 とにかく、ハーパー、マチャード、クルーバー、バウアー、シンダーガードに注目ですかね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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