ジョー・ケリー、再びLADに
現地2023年12月2日、ドジャースとジョー・ケリーが1年契約で合意に至りました。こちらは現時点でフィジカル・チェックの結果待ちであり、これがパスするとオフィシャルとなります。
1年契約
現時点では双方で合意に至ったディールの詳細は判明しておりませんが、間違いなく一桁($_M)のレンジになると思われます。
(追記)
1 year/$8M (2024)
と出ました。
前回の契約内容
ジョー・ケリーの直前の契約内容は、2022年3月にホワイトソックスとサインした以下の内容でした。
- 2 年/$17M (2022-23)
- $7M(2022)、$9M(2023)
- $9.5M(2024) クラブ・オプション ($1M バイアウト)
ジョー・ケリーは2023年のトレード・デッドラインで、ランス・リンとともにドジャースに移籍。シーズン終了後にクラブ・オプションがありましたが、ドジャースはこれを拒否。FAとなっていました。
CWSでは苦戦(2022-23)
メガネをかけた豪球投手のジョー・ケリーはホワイトソックスでは散々の成績でした。
契約1年目の2022年は43試合に登板し、37.0イニングを投げて、被安打36、失点26、ER 25、HR 2,BB 23、SO 53。SO9は12.9とむしろキャリアハイの数字を叩き出すも、いかんせんコントロールに落ち着きなく、BB9は5.6。リリーバーでこのBB9はかなりまずいですね。左打者の打率は.239だったのに対して、右打者に対して.263/.385/.753と大きく打ち込まれてました。
2022年はとにかく怪我に泣かされたのが不調の原因です。開幕時から右腕上腕二頭筋を傷めて離脱。神経の方まで悪くしていたようです。5月に復帰するも、同月下旬には今度は左ハムストリングスを傷めてまた離脱。8月にはめまいを起こして離脱。
2023年は開幕には間に合ったものの、4月後半に股関節を傷めてIL入り。このILでは延長なしに復帰するも、不安定な投球が続き、31試合、29.0 IPで1勝5敗、ERA 4.97。SO9は12.7と高い水準を保ち、BB9も3.7と前年よりは上向きはしました。
ドジャースで結果を出す
ドジャースに移籍後は、最初の4試合は絶好調。3.2 IPで被安打がたったの1。相手打線の打率が.091、ERA 0.00と完璧な投球を見せていました。ところが8月半ばから9月半ばで今度は前腕部を傷めて離脱。非常に調子が良かっただけに残念でしたが、1ヶ月間離脱。その後は、9月13日からは7試合、6.2 IPでERA 2.70と結果は残しました。ポストシーズンではDバックスとのNLDS Gm2にだけ登板。1.2 IPで失点、自責点ともに0に抑えました。
ドジャース移籍後は怪我で1ヶ月離脱したものの、11試合、10.1 IPで1勝0敗、ERA 1.74と見違える数字を出しました。ドジャースでのBB5は5.2とやや悪化しましたが、SO9は脅威の16.5を叩き出しました。
ベロシティーはむしろUP!
怪我が起因してコントロールを乱した時期があったジョー・ケリーですが、不思議なことに2023年のベロシティーは2018年以降でベストを出しております。
2023年の4シームのアベレージが99.0mph、シンカーが98.9mph。直近の2022年、2021年、2020年、2019年のそれらは97mphから上がりませんでしたのでむしろアップしているという状態でした。
2023年シーズン後半の前腕部のハリは気にになるところでしたが、ドジャースとしては、2023年の移籍後の実績、そして前腕部の状態である程度ヘルシーな確証をもったがゆえに再契約に踏み切ったと見ていいと思います。
B・トライネンともに機能しそう
ドジャースのブルペンはブラスダー・グラテロルをはじめ、若いエバン・フィリップスらを筆頭に層は厚いです。2023年はブレイク・トライネンが右肩の手術のためにシーズンを全休。彼がいなかったのは厳しかったですね。トライネンは9月にはオクラホマ・シティー(AAA)でリハビリ投球を開始していました。
またドジャースはトライネンの2024年のコンディショナル・オプションを行使。2023年は投げていなかったので、$1Mの行使というこれまた格安での行使となりました。
ジョー・ケリーとブレイク・トライネンが機能すれば、相当厚いブルペンになりそうです。
J・ケリーは36才に
ジョー・ケリーは2024年6月9日の誕生日で36才になります。まだまだベロシティーは強いままですので、とにかくヘルシーなままで開幕を迎えてもらいたいと思います。
ジョー・ケリーは2018年にレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献。オフにFAとなり、2019年から2021年まで3シーズン、ドジャースに在籍していました。
2023年までの通算成績はMLB 12シーズンで450試合に登板(そのうち先発は81試合)し、807.0 IPで53勝37敗、7SV、ERA 3.95、SO 732、BBは339。SO9は8.2、BB9は3.8です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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