ワールドシリーズ G2 : ATL 2 @ HOU 7(1勝1敗)
現地2021年10月27日のワールドシリーズ Game2は、前日とは一転、アストロズが躍動しました。Game1ではブレーブスの良いところが目立ったゲームとなりましたが、それでも初回の満塁の攻防などアストロズのマグマがふつふつと沸いている要素もあり、6-2でブレーブス勝利(G1)したというスコアほど差はついていなかった戦いぶりでもありました。
Game2ではそれが顕在化しました。
スタメン
# | ブレーブス | アストロズ |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 P | ロザリオ:LF フリーマン:1B アルビーズ: 2B ライリー: 3B ソレア:DH ピダーソン: RF デュバル: CF ダーノー: C スワンソン:SS M・フリード | アルトゥーベ:2B ブラントリー:LF ブレグマン: 3B アルバレス: DH コレア: SS タッカー:RF グリエル: 1B シリ:CF マルドナード:C J・ウルキディー |
ブレーブスは、ソレアとロザリオの打順が入れ替わり、NLCSのオーダーにソレアが加わった形となりました。ピダーソンとダーノーも前後してます。これが当たったから監督というのはすごいなと思います。ピッチャーはマックス・フリード。
一方、アストロズはCFがマコーミック(Chas McCormick)からシリにスイッチ。双方ともに右打席ですが、この日はシリに。ピッチャーはホセ・ウルキディー。
流れ
- 1回表【ATLANTA】
- 2アウトからアルビーズ、ライリーが2連打も無得点。
- アウト3つは三振。ウルキディー、好調な立ち上がり。
- 1回裏【HOUSTON】(1-0)
- ホセ・アルトゥーベがリードオフ・ダブル。
- マイケル・ブラントリーが犠牲フライ。アルトゥーベが3Bへタッチアップ。
- アレックス・ブレグマンがCF深くへ犠牲フライを放ち、アルトゥーベがホームイン(1-0)。
- 2回表【ATLANTA】(1-1)
- 2アウトからトラビス・ダーノーが同点ソロHR(1-1)。
- 2回裏【HOUSTON】(5-1)
- 1アウトからカイル・タッカーがCFへシングル。
- ユリ・グリエルもCFへシングル(タッカーは3塁へ)。
- ホセ・シリが2B前のボテボテの内野安打でタッカーが生還(2-1)。
- 1アウト1、2塁でマーティン・マルドナードが三遊間を破るシングル。これをLFのエディー・ロザリオがベースカバーのいない3Bに送球。グリエルとシリが生還(4-1)。
- アルトゥーベ打席の時にマルドナードがワイルドピッチで2塁へ進塁。
- アルトゥーベはCFライナーで2アウト。
- ブラントリーがRF前シングルを放ち、マルドナードが生還(5-1)。
- 3-4回【ATLANTA】【HOUSTON】
両先発が好投し、膠着。
- 5回表【ATLANTA】(2-5)
- 先頭のダーノーがCF前シングル。
- 2アウト後、フレディー・フリーマンがLFへタイムリー(2-5)。
- 6回裏【HOUSTON】(6-2)
- ヨルダン・アルバレスが四球
- カルロス・コレアがLF前シングル(ノーアウト1、2塁)。
- (ブレーブスはここでフリードからディラン・リーへスイッチ)
- タッカーが2Bゴロ。1アウト3塁、1塁に。
- グリエルのSSゴロで送球を受け取った2Bのアルビーズがボールをファンブル。これが捕球とみなされず。この間にアルバレスが生還(6-2)。
- 7回裏【HOUSTON】(7-2)
- アルトゥーベがソロHR(7-2)。ポストシーズン通算22本目。
- 8回裏【HOUSTON】
- ロスターINしたカイル・ライトが登板。三者連続三振(12球)。
- 9回表【ATLANTA】
- マウンドにはケンダール・グレイブマン(ライアン・プレスリーは8回)。デュバル、ダーノー、スワンソンを三者凡退に斬って取り、アストロズが7-2で勝利。WSは1勝1敗に。
ホセ・ウルキディーが5回2失点の好投
ポストシーズンはわからないものだなというのをまざまざと思い知ったのが先発のホセ・ウルキディーの好投。ALCS Game 3ではレッドソックスにコテンパンに叩かれ、2回もたず6失点。
94-5mphのファストボールで今度はブレーブスに血祭りに上げられるかも!?との予想をしていましたが、ところが5回を被安打6、失点2と好投。まるでルーキーの頃のウルキディーとなって戻ってきました。アストロズはALCS以来、1戦目に登板した投手が散々な出来ながら、2戦目以降はきっちりと仕上げてくる不思議さがあります。ジェイク・オドリッジしかり、ALCSでそうなったルイス・ガルシアしかり、そしてこのホセ・ウルキディーもそうです。これはザック・グレインキも調整してアトランタで投げて来そうですね。
マックス・フリードは5回、6失点
一方、ローテーションの回転の良さで、しっかりとGame2にエースを当てることが出来たブレーブス。満を持してのマックス・フリードで連勝と行きたかったところですが、この日は5回を投げて、被安打7の6失点。奪三振は6。
ロザリオのスローイングエラーなどアンラッキーな面はありましたが、コンスタントに当てられてしまいました。
フリードはNLDSではブルワーズ相手に6回3ヒッターの好投。NLCSでは2試合でERA5.91とやや悪化。ドジャースが相手でしたから、致し方ない面も。
ただ、初回にフォルティネビッツとともに10失点を献上した2019年のNLDS Game5の時とは違いました。
オフスピードのカーブに特徴のある投手ですが、何か狙われていた面も。癖が出ているのか?!
カイル・ライトが三者連続三振
WSからロスターINしたカイル・ライトですが、この日は8回から登板。素晴らしい投球でした。12球で三者連続三振。あわやイマキュレート・イニングとなるところでした。
キーマンのホセ・アルトゥーベが躍動
Game1ではアストロズの最大のキーマンであるホセ・アルトゥーベを機能させず、見事に抑え込んだブレーブスでしたが、この日は5-2、1HRと躍動させてしまいましたね。
やはりアルトゥーベをどう抑えるかがカギとなるので、Game3以降、対策を施してそれが通用するのか、見ものですね。肝心なところでバットに当てさせないという、もはや神業レベルの対策が必要かもしれませんが、この躍動を止められるかどうか、面白いところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント