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【2021ALDS_G2】レッドソックス、ハウクの好投と5HRで逆転勝利

波乱のスタートから大逆転

 現地2021年10月8日、レッドソックス@レイズ戦のALDS Game2は波乱の展開となりました。そもそもこの日のレイズの先発はシェーン・バズ(Shane Baz)。ルーキーで東京五輪で投げたあとの9月20日がMLBデビュー戦。そこから数えてまだ3試合しか投げていないのです。

レイズはXファクターのルーキーが先発

 ケビン・キャッシュ監督は、レッドソックスのような伝統クラブは得てして初物に弱い点、あるいは100mphのファストボールに今ひとつ対応できていない点を考慮した上での起用ではないかと思われます。ただ、東京五輪でも乱れたシーンがあったように、まだルーキーゆえに粗いです。よって、ギャンブル起用とも言えなくもないですが、大化けするよう要素が勝つと信じて起用したことでしょう。

 ただ、ゲーム展開はむしろレッドソックス先発のクリス・セールの予想外のラフ・アウティングから始まりました。

ゲーム展開 

 まずはゲーム展開です。

2021 ALDS G2 BOS@TB
  • 1回表
    【BOSTON】

    シェーン・バスは先頭のカイル・シュワーバーにストレートの四球。キケ・ヘルナンデスが二塁打を放ち、2、3塁としたあと、2アウトからザンダー・ボガーツが先制タイムリー(1-0)。

    さらにアレックス・ベルドゥーゴにもタイムリーが生まれ、レッドソックスは幸先よく2点を先制(2-0)。その後も追加点のチャンスだったのですが、攻めきれず。

  • 1回裏
    【TAMPA BAY】

    レッドソックス先発はクリス・セール。

    ランディー・アロウザリナ、ワンダー・フランコがいずれも初球を叩き、シングルで出塁。ノーアウトランナー1、2塁と追撃の狼煙。ブランドン・ラウが三振に倒れ、1アウトとなったあと、ネルソン・クルーズがストレートの四球で1アウト満塁。つづくヤンディー・ディアスが1、2塁間の間を抜く、RF前シングルでまず1点(1-2)。

    その直後、0−2と追い込まれていたジョーダン・ルプローでしたが、3球目のアウトハイの4シームを上からかぶせるようにスイング。これがLFスタンドに入るHRで、グランドスラムに。レイズはすかさず5得点 を上げ、逆転(5-2)。

  • 2回裏
    【TAMPA BAY】

    マウンドには2番手、タナー・ハウク。

  • 3回表
    【BOSTON】

    ボガーツ、ベルドゥーゴのBack to Back ソロHRで1点差に(4-5)。

    シェーン・バズはボガーツにHRを打たれたところで降板。コリン・マクヒューがマウンドに。

  • 3回裏
    【TAMPA BAY】

    タナー・ハウクの前に三者連続三振

  • 5回表
    【BOSTON】

    先頭のキケ・ヘルナンデスが同点のソロHR!(5-5)。

    デバースが四球で歩いたあと、レイズはマット・ウィスラーに交代。

    さらにレッドソックスはボガーツがシングルで出塁。ここでバッターは、J.D.マルチネス。J.D.はウィスラーの甘いボールを逃さず、これがCFに入る3ランHRに。レッドソックスが勝ち越しに成功(8-5)。

  • 6回裏
    【TAMPA BAY】

    4回の守備からゲームインしたチョイがソロHR(6-8)。

  • 7回表
    【BOSTON】

    この回から登板のマイケル・ワカを攻めるも、レンフローが併殺打。これでチャンスが潰えたかと思えたが、バスケスが1塁線へ技ありのヒットを放ち、ベルドゥーゴがホームイン(9-6)。

  • 7回裏
    【TAMPA BAY】

    ライアン・ブレイジャーを前に、三者連続三振

  • 8回表
    【BOSTON】

    1アウトから二塁打で出塁したキケを置いて、ラファエル・デバースがCFへ2ランHR(11-6)。

    レッドソックスは9回表にもバスケスとキケのタイムリーが出て追加点(14-6)。

  • 9回裏
    【TAMPA BAY】

    ギャレット・リチャーズの怪我で再度ロスターインしたマット・バーンズが登板。レイズは満塁のチャンスを作るも、最後の打者、フランコが凡退。

    スコア14-6でレッドソックスが勝利

ラフな結果となったクリス・セール

 1イニングで被安打4、失点5、四球1、奪三振1に終わったクリス・セール。10月3日の最終戦につづき、早いイニングでの降板となりました。

トミー・ジョンの影響か?

 2連続KOのような状態になったのですが、ただこの日はボールは途中から走り出しました。もともとコントロールが特別いい投手ではありませんが、球威で空振りを取れず、バスケスの配球もやや一辺倒だったかとも思いました。

 8月14日にトミー・ジョン手術から復帰した当初は3連勝と好調だったのですが、ここに来て上記のようにやや打たれる傾向に。

 ダルビッシュ投手や大谷選手がそうであったように、トミー・ジョンから復帰後はしばらくはコントロールに狂いが生じるようです。セールもそのような時期なのではないかと思います。

タナー・ハウク、5回を2ヒッター

 形式だけ見れば、オープナーの2番手のように長いイニングを投げたタナー・ハウク。5イニングで被安打2、失点1、奪三振5という素晴らしい投球を見せました。打線がクリス・セールのラフ・アウティングのリカバリーが出来たのも、ハウクの好投があったからです。右のクリス・セール。良い投球を見せました。

キケが大爆発

 レッドソックスの中でムードメーカー的な存在感もあるキケ・ヘルナンデスは、この日は大当たりで、6打数5安打、1HR、3ダブルをマーク。RBIは3。

 彼の活躍で打線が活気づきましたね。

デバース、悪いなりにHR

 さて、右腕の怪我が気になるラファエル・デバースですが、コーラ監督は休ませる気はなさそうです。やはり本調子ではなさそうだったのですが、8回にHRを放ったことで、一旦は不安を払拭しました。近い将来、どんな怪我だったのか、わかるようになるでしょう。

 さて、1勝1敗となったこのカード。1日空いて、現地10日からフェンウェイパークでの開催となります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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