スポンサーリンク

【MLB2022FA】ツインズ、ローテーション強化でクリス・アーチャーを獲得!

もう33才。2度のオールスター

 現地2022年3月28日、ミネソタ・ツインズは、レイズからFAとなっていたベテラン右腕のクリス・アーチャーと1年契約で合意したことを明らかにしました。

Chris Archer Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & More | Baseball-Reference.com
Check out the latest Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & ...

契約内容

 契約内容は、以下の通り。

  • 1年/$2.75M (2022) + 2023 $10M ミューチュアル・オプション($0.75Mバイアウト)
    • トータル:$3.5M保証
    • パフォーマンス・ボーナスで2022年のサラリーは最大$9.5Mに

 やや特殊な項目が入っているのがパフォーマンス・ボーナス。先発もしくは3イニング以上投げたゲームに基づいて、2022年のサラリーは最大で$9.5Mになるという設定です。

 それがどうやれば$9.5Mになるのかは明らかになっていません。ただ、「3イニング以上投げたゲーム」というのはどうやら、オープナーの後のロングリリーフのことを指しているようで、忘れ去られがちなオープナー時の2番手として登板した際も、しっかりと評価してくださいねという項目のようです。

直近2シーズンをほぼ投げていないアーチャー

 クリス・アーチャーはここ2シーズン、怪我のためほとんど投げていません。

 クリス・アーチャーは2020シーズンの開幕がコロナパンデミックでどんどんズレて行った最中の現地2020年6月2日(火)に胸郭出口症候群の矯正手術を受けました。

 よって、2020シーズンは登板はありません。オフシーズンにはレイズと1年/$6.5Mでサイン。古巣とは言え、サラリーにシビアなレイズが$6.5Mも出したのですから、復帰の見込みは立っているのだろうと期待しましたが、4月に2度登板したところで、肩からの影響か、前腕部のハリを訴え、サイドラインに退きました。8月22日に復帰したものの、シーズン後半も4試合のみの登板となり、シーズンの結果は6試合、5スタートで19.1イニングしか登板できませんでした。1勝1敗で、ERAは4.66。

 このような状態だったのでポストシーズンはもちろん、登板していません。

2014年から2018年までの5年間はよく投げた

 クリス・アーチャーがこのような怪我に見舞われたのは、最盛期の疲労の影響といえるでしょう。

 レイズ時代の2014年、アーチャーは194.2イニングに登板し、10勝9敗、ERA 3.33。2015年から2017年までの3年間はいずれも200イニング超えを果たし、先発試合数も皆勤賞とも言える33以上のスタートを3年連続でこなしました。

 2016年は9勝19敗と大いに負け越してしまいましたが、レイズがリビルドしている最中のことで、クラブが苦しいときにかなり奮闘していた投手でもありました。もっと強いクラブにいれば、数字もついてきていたのにと思わせる投手でもありました。

 2015年はサイ・ヤング賞の投票で5位。2015年と2017年の34スタートはア・リーグトップです。

史上、もっとも切ないトレードの1つ

 2018年、クリス・アーチャーは前半だけで17スタート、96.0イニング登板をマーク。ただ、勝敗は3勝5敗。そんなクリス・アーチャーでしたが、トレードデッドラインで動きました。

 2018シーズンはポストシーズンの見込みもなかったパイレーツがクリス・アーチャーを獲得しました。これがポストシーズンのコンテンダーだったらわかるディールなのですが、どうして獲得に至ったのか不明です。

グラスノー、メドウズ、バズを出したPIT

 このトレードがあまりにも有名なのは、パイレーツがレイズに出したプロスペクト達が逸材ばかりだったからです。もはや泣けてくるレベル。

 パイレーツはタイラー・グラスノー、オースティン・メドウズそしてシェーン・バズ、この3名をレイズに出したのです。シェーン・バズはまだ今季もトップ・プロスペクトですが、グラスノー、メドウズと言ったら今の強いレイズの象徴のような選手達ですね。

 パイレーツ移籍後のクリス・アーチャーですが、2018年は10試合に先発し、3勝3敗。2019年は上記のリンクの通り、腕の不調が明るみに出たシーズンで、結局、23スタート、119.2イニングで3勝9敗、ERA 5.19。

怪我が治っていれば期待は出来る

 カルロス・コレアを獲得したツインズ。他にもトレードでヤンキースからジオ・アーシェラとゲイリー・サンチェスを獲得。攻撃陣は厚みができました。しかもかなりの厚みです。

 やはり課題は投手。ソニー・グレイを獲得したとは言え、前田投手は2022年はトミージョン手術からの復帰は最速で秋。むしろ、2023シーズンに期待する方がいいでしょう。

 若いのにいぶし銀の投球をするランディー・ドブナクは右手中指を故障し、60Day ILに入りました。

 ディラン・バンディーも獲得しましたが、やはり先発陣は薄かったです。

 今回のクリス・アーチャーの加入がいい戦力になればと思います。腕がヘルシーならゲームメイクに大きく貢献してくれると思います。今回の契約のパフォーマンス・ボーナスとオプションの設定はクリス・アーチャーの復帰への自信の顕れかもしれません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
【MLB Injury 2025】クリス・ブライアントがILへ。復活の道は遠し。ロッキーズの経営にも大きく影響
【MLB2025】パドレス、3試合連続でロッキーズをシャットアウト!圧巻の成績で高品質ゲームを連発中
【MLB2025】ミゲル・ロハス、ドジャース投手陣のモノマネで球場を沸かせる
【MLB2025】アンディー・パヘスがGSを強奪!佐々木は最長5回を投げきるも、ドジャースは大敗!
【MLB2025】試合を決めたのはまたしてもトミー・エドマン!ドジャースは山本も輝き、ホーム10連勝を達成
【MLB2025】 コナー・ウォンの小指骨折を受け、レッドソックスがヤスマニ・グランダールを獲得!
【MLB2025】ドジャース、連敗を3でストップ。ロード・トリップは2勝4敗で2シリーズ連続で落とす
【MLB2025】HOU、CWSなどで活躍したリリーバーのオクタビオ・ドーテルが不慮の事故で亡くなる
【MLB2025】レッズ、ハンター・グリーンが圧巻の投球!好調ジャイアンツを完全に支配!
【MLB2025】ブルージェイズ、ブラディミール・ゲレロ・Jr.と14年/500Mドルで延長へ!
【MLB2025】ドジャース、連敗せず!佐々木朗希がゲームメイク!A・ノラは好投が報われず!
【MLB2025】ドジャースが初黒星!フィリーズはJ・ルザルドとリアルミュートが躍動!大谷の盗塁連続成功は38でストップ
【MLB2025】レッドソックスがフェンウェイ・オープナーで勝利!ビューラーが移籍後初勝利
【MLB2025】ドジャース、大谷の今季3号サヨナラHRで開幕8連勝!ATLは7連敗
【MLB2025】今季メジャー初完封はレンジャーズのネイサン・イオバルディ!99球で達成!
【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ
【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
タイトルとURLをコピーしました