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【MLB 2021】ジャイアンツ、スコット・カズミアが約5年ぶりにメジャーのマウンドへ

本当に復帰しました!

 驚きましたね!現地2021年5月22日(土)、オラクル・パークで行われたドジャース@ジャイアンツのライバル対決で、ジャイアンツは先発にスコット・カズミア(Scott Kazmir)を起用しました!

 スコット・カズミアのメジャー最後の登板は当時ドジャースに在籍していた2016年9月23日。今回の登板はそれ以来、実に約5年ぶり、1702日ぶりのメジャーの復帰マウンドとなったのでした。

2度目のカムバック!

 スコット・カズミアのこれまでの紆余曲折のキャリアの詳細は、2021年2月にジャイアンツとマイナー契約で合意した時の記事に記載しています。

 スコット・カズミアは『マネー・ボール』のハラハラドキドキのドラフト・ピックの章にも登場している投手で、現地2021年5月22日時点で37才。

名前の表記ですが、このゲームの実況では「キャズミア」と発音しております。彼が活躍していた2004年頃は「カズミア」と日本語表記することが多く、その名残で当ブログでも「カズミア」で記載しています。

ちなみに『マネー・ボール』では「カージマー」という記載で「うん?」と一瞬首をかしげてしまいましたが、「スコット」も記載されて、「ああ、Kazmirね!」とようやく名前とイメージが一致した記憶があります。また、当時は「カズミール」などと表記することも。カズミアでも当時、マシな発音表記だったのです。

 『マネー・ボール』の記載の通り、カズミアはメッツに1巡目指名(2002年)されたのですが、2004年のトレードデッドラインでメッツがバートロメ・フォーチュナト( Bartolome Fortunato)、RHPのビクター・ザンブラーノ(Víctor Zambrano)を獲得したトレードで、ホセ・ディアス(José Díaz)とともにタンパベイ・デビルレイズに移籍。

 ちなみに、バートロメ・フォーチュナトはもともとOFでプロ入りしましたが投手に転向。右腕で期待されたものの、メッツでは1勝に終わり、怪我をして活躍できず。また、ビクター・ザンブラーノも右腕ですが、メッツでは2.5シーズンで10勝14敗とこちらもあまり貢献できませんでした。

 カズミアは2004年にデビルレイズでデビュー。翌年の2005年に174奪三振を記録し、ルーキーとしてセンセーショナルな活躍を見せたので、記憶に残る投手でもありました。97mph超えのハード・スロー・レフティー。

2013年に1度目の復帰

 1度目の復帰は2013年のこと。それまでは2011年に肩痛で調子を崩し、シーズン途中の6月にエンゼルスをリリースされ、独立リーグを経て、2013年にインディアンスで復帰。そして2014年にアスレチックスで15勝を上げたのでした。

今回が2度めの復帰

 そして2度めの復帰となった今回の経緯も含めてその詳細は上記のリンクをぜひお読みいただければと思います。

MAX 93.6mphをマーク 

 さて、今回のドジャース戦ですが、スコット・カズミアは、ロング・ヘアーで登板。イメージも変わりましたね。

 とても5年ぶりのメジャーのマウンドとは思えないほどに、ボールにキレががありました。MAXは2回にマット・ビーティーに投げ込んだ93.6mph(150.63kmh)。

4回で降板

 初回、クリス・テイラー、ジャスティン・ターナーの1,2番を抑えて2アウトを奪った後、マックス・マンシーにスプラッシュHRを浴び、1点を先制されるも、失点はこの1点のみ。

 かつてのハード・スロー・レフティーの名残をそのままにファストボールが多めで、チェンジアップとスライダーでドジャース打線を翻弄。

 4回、55球で38球がストライク。被安打2、失点1、与四球0、奪三振2、被本塁打1でマウンドを降りました。

 まだまだ余力があり、物足りないような表情を見せていましたが、久しぶりの先発は見事にゲームメイクしたと言っていいでしょう。見事なカムバックだったと思います!

ビューラー、105球

 ゲームの方ですが、ドジャースの先発はウォーカー・ビューラーで、ゲーム前半はジャイアンツに仕事をさせませんでした。

 7回裏、先頭のブランドン・クロフォードの二塁打をきっかけに1失点しましたが、最少失点に抑えました。ビューラーは7回を投げ、被安打6、失点1、与四球1、奪三振5。

 ドジャースはカズミア降板後にプホルズのタイムリーなどで小刻みに加点し、6-3で勝利。ライバル対決を2連勝しています。ビューラーは今季3勝目(0敗)。

 ドジャースは一時はズルズルと落ちそうでしたが、ここのところは6連勝で持ち直しています。28勝18敗とし、ジャイアンツと勝率で並びました。なお、ナ・リーグ西地区は首位がパドレスで、現地2021年5月22日のマリナーズ戦にも勝利し、29勝17敗と単独首位に躍り出ています。

 パドレスにとっては、ドジャースとジャイアンツが星の潰し合いをしてくれて、このスキに!というところでしょうか。

 ナ・リーグ西地区。厳しい戦いが続いています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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