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【MLB2020FA】ツインズ、捕手のアレックス・アビーラと1年4.25Mドルで合意!M・ピネダとも2年20Mドルで再契約へ

HOT STOVE 2020

 ミネソタ・ツインズに動きがありましたので、記載したいと思います。今回は別々に決まった案件ですが、2つともツインズの動きですのでまとめて記載させていただきます。今オフはカイル・ギブソンなどFA選手流出で市場へ供給するニュースが先行しているツインズですが、今日はINのお話です。

アレックス・アビーラと1年/.25M

 現地2019年12月6日の情報です。またしても捕手が動きましたね!ツインズはDバックスからFAとなっていたベテラン捕手のアレックス・アビーラ(Alex Avila)と1年$4.25 Mで契約しました。

アレックス・アビーラとは

Avila's 2-run double off the wall | 09/02/2019
Alex Avila hits a 2-run double to deep right, just out of reach for a leaping Josh Naylor, extending the D-backs' lead to 8-0 in the 5th

 アレックス・アビーラは2020シーズンを33才で迎えるベテラン捕手。ドラフトは2008年タイガース5巡目指名です。左バッター。

 筆者などはタイガースのイメージが強い選手ですが、タイガース黄金時代のMLB 3年めとなった2011年にはオールスター、シルバースラッガー賞、MVP投票12位に入った実績があります。タイガース→ホワイトソックス→タイガース→カブス→Dバックスという所属歴です。Dバックスには2018年から所属していました。

2019年はカーソン・ケリーのバックアップ

 Dバックスの2019年の正捕手はカーソン・ケリー(Carson Kelly)で、111試合に出場していました。アレックス・アビーラはバックアップ・ロールで2019年は63試合に出場。打率.207、OBP .353、SLG .421、HR 9、RBI 24、OPS+ 100、WAR 1.4という成績でした。

ツインズはジェイソン・カストロがFA

 アレックス・アビーラの獲得の背景には、ジェイソン・カストロ(Jason Castro)が今オフFAとなったという背景があります。ジェイソン・カストロ(33才:2020シーズン)もアビーラ同様に左打ちで、2019シーズンには79 試合に出場し、打率.232、OBP .332、SLG .435、13 HR、30RBI、OPS+ 101、WAR 0.7。ジェイソン・カストロは今オフ、かなり需要はありそうです!

ミッチ・ガーバーのバックアップロール

 今回のFA移籍も役割は正捕手のミッチ・ガーバー(Mitch Garver 29才: 2020シーズン)のバックアップロールです。ミッチ・ガーバーの2019シーズンの成績は卓越したものがありました。出場試合数は93試合にとどまったものの、打率.273、OBP .365、SLG .630、HR 31、RBI 67、OPS+ 156、WAR 4.0。

アストゥディヨとのバックアップ

 ガーバー、アビーラの捕手2人体制に加えてツインズにはウィリアンズ・アストゥディヨ(Willians Astudillo)という捕手でありながら、LF、2B、3B、DHをこなすユーティリティがおります。彼とともにガーバーをバックアップします。

 もうパブロ・サンドバルとエイドリアン・ベルトレを合わせたような選手です。

 アビーラの活躍に期待したいと思います。もう一つのディールです。

ツインズ、ピネダと2年/20Mで再契約

 これは正直、驚いたのですがツインズがマイケル・ピネダと再契約しました。しかも2年$20Mもの高額条件です。マイケル・ピネダは2020シーズンで31才。

マイケル・ピネダのやってしまったリスト

 というのもマイケル・ピネダは色々とやってしまっている履歴が多いからです。簡単にご紹介します。

  • 2011年メジャーデビュー。糸を引くような伸びのあるファストボールで驚かせる(良いお話)
  • 2012年1月、ヘスス・モンテロとのトレードでヤンキースへ移籍。マリナーズ、正気か?と思えるほどの流出でした。これはマリナーズ・フロントがやってしまったの感。
  • しかし、2012年3月のスプリングトレーニングで右肩に痛みを訴え、診断の結果、腱炎が発覚。ベロシティーもダウン。2012年と13年はメジャー出場なし。ヤンキースのフィジカル・チェック体制がマスコミに叩かれる。
  • 2014年、パインタール事件。いわゆる不正投球で滑りをよくする物質を使用。肩の手術が終わり、ようやくマウンドに復帰したものの、レッドソックスのファレル監督のアピールで首にタールを塗っていたことが判明。
  • 2017年、肘に痛みを発症。7月に離脱。トミージョン手術へ。その年にFA。
  • 2017年12月にツインズが2018年全休を見込んだ上でサイン。 2 年 $10 Mの好条件。
  • 2018年、全休。
  • 2019年、 11勝5敗を上げるも、中地区2位のインディアンスの追い上げを受けている状況で9月に禁止薬物使用の疑いで60試合のサスペンション。この薬物は故意に受け取ったものではなかったとは言われています。

需要は多かった

 ご覧のような状況だったわけですが、再契約に至った背景にはツインズはかなりピネダの力を信用していたと同時に、ピネダの需要も高かったという理由もあります。ブルージェイズ、ジャイアンツ、レンジャーズ、ブレーブス、ホワイトソックスが可能性を探っていたとも報道されています。

カイル・ギブソンのレンジャーズ入り

 ツインズのローテションは2019シーズンにご覧のような成績を上げました。

  • J・オドリッジ(Odorizzi, J):15-7/ ERA 3.51 →QO受諾
  • J・ベリオス(Berrios, J):14−8/ ERA 3.68→STAY
  • K・ギブソン(Gibson, K):13−7/ ERA 4.84→FA、レンジャーズへ
  • M・ピネダ( Pineda, M): 11-5/ ERA 4.01→残留
  • M・ペレス(Perez, M): 10-7/ ERA 5.12→FA

 ベリオスは残っていて、ジェイク・オドリッジはQOを受け入れ残留。

 カイル・ギブソンはレンジャーズへ移籍し、マーティン・ペレスはFA。ローテションを作る必要もあったことから、ピネダへのオファーにつながったとも言えそうです。

 ピネダ、2019シーズンはWAR 2.4でしたら、それを上回る活躍を見せてもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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