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【MLB2025FA】オリオールズ、BOSからFAのタイラー・オニールと3年で合意!左過剰のO’sの需要とマッチ

タイラー・オニールは2024年に31HR

 ウィンター・ミーティングは現地2024年12月8日からスタートとなりますが、その前夜に次々にディールが決まっています。

 ボルチモア・オリオールズは現地2024年12月7日、レッドソックスからFAとなっていたOFのタイラー・オニール(Tyler O’Neill)と3年契約で合意しています。

 タイラー・オニールのエージェントはボラス・コーポレーション。彼の顧客が今オフはガンガン決まっておりますね。ブレイク・スネル(ドジャース)、菊池雄星投手(エンゼルス)、フランキー・モンタス(メッツ)、マシュー・ボイド(カブス)らがそうです。

契約内容

 オリオールズとタイラー・オニールとのディール内容は大筋で以下の通り。

  • 3年/$49.5M (2025-27)
    • 16.5M x 3
    • 2025シーズン終了後にオプトアウト可

 それにしてもスコット・ボラスのディールはよくオプトアウトが入りますね。タイラー・オニールもオプトアウトが入っており、彼の場合は1年後に再度FA市場に出るか?という設定となっております。1995年6月22日生まれのタイラー・オニールは2025シーズン途中で31歳となります。よって、仮にオプトアウトしたとしたら32歳のシーズンに向けてのFAということに。

 まだディールの詳細は出ていませんが、オプトアウトを入れるならバイアウトはなしとかそのような落とし所で交渉したようにも見えるディールです(後日、バイアウトありが判ったらすみません)。

2024年のタイラー・オニール

 タイラー・オニールのこれまでのキャリア詳細について下記のリンクにまとめております。

 とにかく、2021年の成績が飛び抜けて良かったタイラー・オニール。138試合に出場してAVG.286、二塁打 26、HR 34、Run 89、RBI 80、OPS+ 150でMVP投票で8位、そして2020年からの2連連続のゴールド・グラブ賞を受賞。

 ところが、2022年、2023年と2年連続で不振に陥り、カージナルスからレッドソックスへ移籍することとなりました。これは現CBOのクレイグ・ブレスローがカブスのdirector of pitchingを務めていて、ナ・リーグ中地区に明るかったがゆえに、2024シーズンの復活をある程度予想しての獲得でした。

 そのブレスローの見立ては正しく、タイラー・オニールは2024年のオープニング・デーでHRを放ち、5年連続でオープニング・デーでの一発を達成。これはメジャー初の快挙でした。

 前半戦だけで.251/.348/.490、OPS .838、HR 16、RBI 31をマークしたタイラー・オニールはレッドソックス打線の中でラファエル・デバースへの集中を削ぐ役割以上の活躍を見せ、ポストシーズンへの希望ももたらしたのですが、後半戦は打率が下がり.225となってしまいました。ただ、HR数は15を数え、意地を見せた面もありました。

明らかにLHPに強い 

 下記は2024年のタイラー・オニールの右投手と左投手の成績の比較。

PitchBAOBPSLGHR
RHP.209.290.40315
LHP.313.430.75016

 HR数こそ変わりませんが、明らかに左投手を得意としていることがわかります。この差がもう少し縮まれば、成績の幅も小さくなるのですが。

O’sは右打席のOFが足りなかった

 オリオールズのOFはアンソニー・サンタンデアとトレード・デッドラインで獲得したエロイ・ヒメネスがFA。アンソニー・サンタンデアはスイッチ・ヒッティングで、エロイ・ヒメネスは右打席。

 その他は、コルトン・カウザー、ライアン・オハーン、ヘストン・キャースタッド、セドリック・マリンズら打撃の良いOFは皆左打席。右打席はダズ・キャメロンとホルヘ・マテオのみ。

 右打席のOFが不足していたところをライバルのレッドソックスからFAとなっていたタイラー・オニールを獲得したというところです。レッドソックスはフアン・ソトの争奪戦が佳境ですから、手が回らなかったのかもしれません。それにやはり補強は投手ですから。

O’s、ゲイリー・サンチェスも獲得 

 オリオールズはジェームス・マッキャンがFAで抜けましたので、アドレー・ラッチマンのバックアップ捕手がおりませんでしたが、タイラー・オニールのディールが決まった日にベテランのゲイリー・サンチェスと1年/$8.5M (2025)でサインしています。これはなかなか良い補強だと思います。

 オリオールズはアドレー・ラッチマンやガナー・ヘンダーソンがさらにレベルアップして2025年を迎えますから、やはりALイーストで要注意チームですね(レッドソックス目線ではありますが)。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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