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【MLB2025FA】エンゼルスがSSを補強!DバックスからFAのケビン・ニューマンとサイン

LAA、今度はSSの補強

 エンゼルスが積極的です。現地2024年11月14日、今度はSSの補強でDバックスからFAのケビン・ ニューマン(Kevin Newman)とサインしました。こちらはすでにオフィシャルとなっております。

背景

 エンゼルスとケビン・ニューマンのディール詳細の前に背景を記載したいと思いますが、それはザック・ネトーが開幕に間に合わなくなったからということになります。

ザック・ネトーの手術

ザック・ネトーは現地2024年9月26日のホワイトソックス戦でワイルドピッチで弾いたボールを見て2塁への盗塁を敢行。2塁ベースに頭から滑りこんだ際に右肩を負傷。そのままゲームから退きました。大谷選手と似たような感じでネトーの場合は右腕がつっかえたような状態になりました。これはシーズン159試合目のことで、あと3試合でシーズン終了というところでの負傷でした。

 現地2024年11月9日、エンゼルスGMロールのペリー・ミネイジアンはネトーが右肩の手術をしたと発表。具体的にどのような症状でどういう手術をしたのかの言及は避けられていますが、おそらく脱臼で間違いないかと思われます。

ディール詳細

 そこでSSとして白羽の矢が立ったのがケビン・ニューマンで、ディールはご覧の通り。

  • 1年/$2.75M (2025) + 2026 $2.5M クラブオプション($0.25Mバイアウト)

 ネトーが復帰するまでのSSと復帰後は状況次第で内野のバックアップロールという目論見での獲得です。

ケビン・ニューマンとは

 2025シーズンを31歳で迎えるケビン・ニューマンは、2024年はDバックスでユーティリティとして活躍。

 そもそもケビン・ニューマンは2015年のパイレーツの1巡目指名で、2018年にメジャー・デビュー。2019年からはフルタイムのSSとして活躍。2019年は130試合に出場し、.308/ .353/ .446、OPS.800をマーク。HR12、RBI 64。

 60試合の短縮シーズンであった2020年も44試合に出場。2021年も148試合に出場し、554打席に立ちましたが、517打数117安打、.226/ .265/ .309、HR 5、RBI 39とかなり凹みました。2023年、パイレーツはケビン・ニューマンの前年の苦戦からSSに他の選択肢を探しはじめ、この時出てきたのがモンスター級のSS、オニール・クルーズです。2年後の2024年、オニール・クルーズはSSとしてエラーが多く、OFへ移動となりましたが、デビュー時は強烈なSSでした。

6月の彼のデビュー以降はケビン・ニューマンは2Bでの出場となり、それでもなんとか持ち直して78試合の出場ながら打率は.274まで上げました。レギュラーでいるべき選手ゆえに物足りなさは残ったのですが、見方を変えればもバックアップINFとしてはかなり有用なレベルではありました。

2023年からはユーティリティーとして機能

 そして2022年11月、パイレーツはケビン・ニューマンをトレード。リリーバー右腕のダウリ・モレタをレッズから獲得。2023年、レッズのケビン・ニューマンは1B、2B、3B、SSと内野のバックアップロールとして稼働。ゲームシチュエーションで各ポジションを埋めるという出場となり、74試合で.253 /.311/.364をマークし、やはりバックアップロールとしていい成績を残したのでした。

 2023年12月31日にFAとしてDバックスとサイン。2024シーズンは開幕直前にリリースされ、直後にFAとして再契約するという慌ただしいオープニングを迎えましたが、Dバックスでフルシーズンを過ごし、111試合に出場し、.278/.311/.375とまたしてもバックアップロールとして素晴らしすぎる成績を残したのでした。

 とにかく守備に安定感のあるケビン・ニューマンは打撃ではパワーは見込めず、しかもBBも少ないですが、コンタクトスキルは高く、打率が良いのが特徴。

LAAはオプションが増える

 仮にザック・ネトーが開幕に間に合ったとしても、ベンチ・オプションとしてのニューマン獲得はかなり有意義なディールだと言えます。エンゼルスには元トッププロスペクトのスコット・キンガリーがいますが、物足りなさは残ります。40manロースター上には2024年9月にデビューした27才のエリック・ワガマンがおり、トリプルAでは打率.320を残しましたが15試合での実績ゆえにまだ信用に足らず。元2巡目指名のキレン・パリスは、ダブルA、トリプルA、そして昨シーズンのメジャーで大苦戦。ネトーの次がいない状況です。

 さらに、たびたび負傷するベテラン、アンソニー・レンドンが再び長期離脱を余儀なくされた場合にも、ニューマンはいいオプションとなります。ルイス・レンヒーフォとの組み合わせで2B、3Bも組めます。

 ケビン・ニューマンは長打は期待出来ませんが、そのグラブさばきとバットのコンタクト力は実績ありです。

 エンゼルスを面白くしてくれたら良いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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