スポンサーリンク

【MLB2023FA】2年連続好救援のアンドリュー・チェイフィンは古巣Dバックスへ復帰

FA左腕の「残り福」リリーバーは結局、古巣へ

 現地2023年2月11日、FA左腕リリーバーのアンドリュー・チェイフィン(Andrew Chafin)のディールが決定。古巣Dバックスに復帰となりました。

 アンドリュー・チェイフィンは、2022年3月にFAとしてデトロイト・タイガースと2年/$13M(2022-2023)でサイン。この契約には2022年終了後にオプトアウトがついており、アンドリュー・チェイフィンは今オフにこれを行使し、FAとなっていました。なお、このオプトアウトにはイニング数などの条件は一切ついておらず、動向はチェイフィンの一存ということになっていました。

 狙い目左腕リリーバーで、レッドソックスにぜひとも!と、こっそり思っていたのですが、沈黙も無に終わり、Dバックスとのディール成立ということに。

契約内容

 今回のディールも前回同様、ショート・タームとなりました。

  • 1年/$6.25M (2023) 保証+ 2024 クラブオプション
    • $5.5M (2023)、$7.25M(2024) クラブ・オプション($0.725Mバイアウト)
    • パフォーマンス・ボーナス:$1M ( 55試合登板で)

 前回の契約では2022年のサラリーは$5.5Mで、オプトアウトしなければ2023年は$6.5Mと設定。よって、今回の契約の2023年のサラリーはバイアウト分も含めて若干ダウンというところ。

 チェイフィンのエージェントはMeister Sports Management (マイスター・スポーツ・マネジメント)。もうちょっと頑張ってもらいたかったなというのが部外者から見た感想でもあります。

2年連続高品質ERAを実現

 そこまで考えてしまうのは、アンドリュー・チェイフィンの直近2年の素晴らしいパフォーマンスがあるからです。

2021年、カブスでの投球

 2021年、シカゴ・カブスで開幕を迎えたアンドリュー・チェイフィンは、開幕後2試合ほどリリーフに失敗したゲームがあったので、4月のERAは4.22と数字的には跳ねましたが、その2試合を除いては完全に抑えきってはおりました。

 5月に入ってからはエンジン全開となり、13.2イニングで失点は1。ERAは0.66と一気に品質を上げました。さらに凄みを増したのは6月。イニング数は9.2と減りましたが、失点は0で当然、ERAは0.00。

 7月に入っても好調をキープし、無失点リリーフを続けていましたが、カブスでの最後の登板となった2021年7月24日のDバックス戦で、アウトを取れずに3失点し、4月24日以来の敗戦がつきました。

 この好リリーフが目立ったアンドリュー・チェイフィンに白羽の矢を立てたのはオークランド・アスレチックスでした。

2021年、アスレチックスでの投球

 2021年のアスレチックスは、開幕6連敗の後、4月9日から4月24日まで13連勝をマークするなど結果的に4月の猛ダッシュに成功。4月20日に首位に立つと、途中5月20日に1日だけ首位をアストロズに譲ったものの、翌日にはすぐに挽回。6月20日まで首位をキープしたのでした。

 その後もアストロズと競り合い、ポストシーズンが見えてきたことからトレードデッドラインで、アンドリュー・チェイフィンを獲得。

 良い補強ではあったのですが、アスレチックス自体に余力が残っておらず、7月は11勝13敗で負け越し。8月は14勝12敗と勝ち越しはしたものの、月半ばからは5勝10敗と苦しい展開に。9月に入ってからも4度の3連敗を喫するなど、マリナーズにも抜かれて結局は3位となり、ポストシーズン進出とはならず。

 アスレチックス移籍後のチェイフィンは、28試合、29.1イニングで2勝2敗、ERA 1.53をマーク。

 2021年は、71試合、68.2イニングで2勝4敗、ERA 1.83、SO9は8.4、BB9は2.5、HR9は0.5という数字でした。

 2022年、デトロイトで投げることになったチェイフィンは、64試合、57.1イニングに登板し、2勝3敗、ERA 2.83をマーク。SO9は10.5、BB9は3.0、HR9は0.8でした。

 この2シーズンは素晴らしい出来だったと思います。

古巣、Dバックスへ

 これほどの数字を残しているアンドリュー・チェイフィンですが、獲得競争に熱が帯びることは殆どなく、1月にカブスとメッツが関心を示した程度でした。

 2022年は大きな怪我もなく、競り上がらなかった理由も今ひとつ不明なところがありますが、強いて挙げるとするなら、2023シーズンは33才であり、直近2年で連続して60試合以上に登板していることから、その疲れを懸念しているのかもしれません。

 そのアンドリュー・チェイフィンは、もともとは2011年のDバックスの1巡目指名の投手。デビューは2014年で、2020年のシーズン半ばまで在籍しておりました。 

 今回は古巣への復帰ということで、力のあるプロスペクトが多数いる中で、チームがどこまで持ちこたえるのか、チェイフィン自身もベテランの力でポストシーズン進出に貢献していくということになりました。

 Dバックスがコンテンダーとならない場合、またトレードデッドラインで動くかもわかりませんね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【2025WS_5】トレイ・イェサベージ、ドジャースをも封じる!7回、3ヒッター、12K!
【2025WS_4】ついに大谷がワールドシリーズで二刀流を披露!7回途中で6Kと力投するも黒星
【2018 & 2025WS_3】ムーキー、マンシー、カーショウがキャリア2度目のWSでの延長18回を経験!
【2025WS_3】延長18回、大谷が9打席!しかも2HR、2ダブル、5BB !
【2025WS_3】フレディー・フリーマンがまたもWSでサヨナラHR!佐々木、ウィル・クラインらの好投に報いる!
【MLB2026】オリオールズの新監督にクレイグ・アルバナズが就任!CLE躍進の立役者
【2025WS_2】山本由伸が強打のブルージェイズ打線を相手に完投!2試合連続完投&20人連続アウト!
【2025WS_1】大谷が記念すべきワールドシリーズ初HRを放つ!このシリーズはメイソン・フラハーティーとの対決に注目!
【2025WS_1】ブルージェイズ、6回にGSを含む9得点で大勝!ドジャースは継投に失敗
【MLB2026】ブルワーズGMのマット・アーノルドがPresident of Baseball Operationsに昇格
【MLB2026】ジャイアンツが大胆な監督交代!テネシー大のトニー・ヴィテロ氏を起用!
【MLB2026】エンゼルスの新監督はカート・スズキに決定!
【2025ALCS_7】ジョージ・スプリンガーが殊勲の逆転3ランHR!ブルージェイズがワールドシリーズへ進出!
【2025ALCS_6】ブルージェイズ、2HRとイェサベージの好投でGm7へ!マリナーズはDP3つと運なし
【MLB移籍2026】アストロズ、豪腕のネイトピアソンと1年契約で合意へ!先発へ転向
【2025NLCS_4】大谷がまた伝説を作る!投手で6回シャットアウト&10K+打者で3HR!しかもWS進出!
【2025ALCS_5】シアトルが揺れた!マリナーズが8回裏にユーヘイニオのグランドスラムで逆転勝利!
【2025NLCS_3】ドジャース、ミズロウスキーから勝ち越し!佐々木で逃げ切ってWSへ王手!
【2025ALCS_4】M・シャーザー、鬼の形相で5イニング超え!ブルージェイズ、11安打8得点で勝利
【2025ALCS_3】ブルージェイズ、猛打復活!18安打(5HR)、13得点でまずは1勝を返す
【2025NLCS_2】山本がポストシーズン完投の偉業を達成!大谷もタイムリーを放って援護!
【2025_NLCS1】ブレイク・スネルが8回、1ヒッター、10Kの好投でドジャースが先勝
【2025_ALCS2】マリナーズ、”その瞬間をつかむ”!3HRで連勝!ホルヘ・ポランコがまたもや殊勲!
【MLB2025】2019年以降、勝者が4度WSに進出、うち3度制覇!踏み台のようになってきたブルワーズのポストシーズン
【2025ALCS_1】ブライス・ミラーが好投!カル・ロリーにもHRが出たマリナーズが勝利
【2025NLDS_5】ブルワーズが中盤を制して勝利!カブスは鈴木がミズから完璧なHRを放つも、追撃ならず
【2025ALDS_5】総勢15投手、計37奪三振!壮絶な投手戦は延長15回でマリナーズがサヨナラ勝ち!
【2025NLDS_4】救世主誕生!佐々木の3イニングの完璧投球がドジャースをNLCSへ進める
【2025NLDS_4】カブスが6-0のシャットアウト勝利でタイ!決戦のGm5へ
【2025_ALDS_4】タイガースは打線が復調して勝利!R・グリーン、J・バイエス、G・トーレスにHR
タイトルとURLをコピーしました